2018/02/08
ノリで書いてる
・なんかで書いた忍者主を流用
(任務の時だけ色々あって忍者♂になる)雑用主と雑用主を雇用してる友人司書と文豪とその他。
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「錬金術師じゃないからなぁ」
そう猫の如く佐藤先生に抱きついているのはナマエである。されている本人は慣れているのかくしゃくしゃと頭を撫で、ナマエはある程度満足したのか佐藤先生の背中にもたれかかるような姿勢になった。まったくもってこの忍者は忍者する気がない。まぁ、忍者する気になっていれば男として現れるのだろうけど。
「司書とはまぁ、幼馴染なんですよ。その名残で雑用係してるというか。いやぁ、置いてくれる館長さんは懐が深い。構ってくれる佐藤せんせも懐が深い」
そうごろごろと喉を鳴らすようなナマエに流石にいけなかったのか佐藤先生がナマエを引き離した。
「やーん」
「子供みたいな声を出すな」
まったくもってこの幼馴染の何にこの人が触れたのかは謎のままである。
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ナマエは意外にも力が強く、贅肉もない。ので、偶にもう弱以下になって動けない文豪を抱えたり肩組んだり俵担ぎして廊下を適度な速さで走ってるのが見える。今日は紅露を背負って(というか半分引きずって)廊下をかけて行った。
「苗字さんは力持ちなんだなぁ」とボヤいた館長に、まぁあの子はあの子で特殊な職についてますし、と言いかけてやめる。「昔からああですよ」と答えておいた。
医務室に紅露を置いた帰りなんだろうナマエが面倒臭そうに端末を見ていたので仕事?と聞けば頷かれた。
「絶対コレあいつ一人で事足りるのに、腹いせに呼び出されてるパターンだ。あぁ、いやだ、行きたくない」
そうやれやれと息を吐いたナマエに、それでも行くんでしょう?と聞けば彼女は「まぁね」と言葉を返した。
「どれくらいで帰る?」
「何もなければ夜には帰るよ」
そう笑った彼女に何もなければ?と聞こうとする。司書ー、と叫ばれてそちらに意識を写した瞬間、もうそこにナマエはいなかったけど。
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次の日、ナマエは普通に食堂で朝食をたべていたのをみるとおそらくは何もなかったんだろう。顔に傷テープ貼ってるけど。はぁ、と溜息をついてみればナマエは紅露に運び方がもう少しなかったのか、とぼやかれていた。ナマエがああいう運び方をしてると写真を撮る職員は多い。面倒臭いからまとめて運んだ、と供述したナマエは私に気づいたらしい。ひらりと手を振った。
「おはよー、司書ー」
「何もなかったようで」
「まぁね。なに、太宰さん達みたいにお姫様抱っこが良かったんです?」
そう紅露にきり返したナマエに職員の一部が「ナマエちゃーん、私それ見たーい!」と騒いだ。二人は両手で顔を覆ったが。
「嫌なら無理はしないことですよ。太宰さんや芥川さん、白樺派なんて何回お姫様抱っこしたことか。無理するからそうなるんですよ。佐藤先生とか一回で懲りてもうさせてくれないんですから」
「佐藤先生は無理にでも歩いて行くからなぁ」
「だから逆に私がへばりつく」
そうドヤ顔を見せたナマエに、なにやってるの、と頭を叩いた。避けることはないけど痛くないところに誘導されたのは流石に忍者というか。
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「ナマエって結構偉い立場にいたよね、確か」
「いるね。だからここにいても怒られないんだけど」
そうはっきり言ったナマエに偉いなら仕事しろよ、と思うけど、偉いナマエが動けばそれはそれで異常な事態なんだろう。じゃあ前のは中々の異常事態だったのでは、と、勘ぐればナマエがコツンと私の頭を小突いた。
「あんまり勘ぐるんじゃありません」
「はいはい」
「はい、は、一回」
そんなやり取りを見ていた館長はナマエを見て首をかしげる。
「ナマエさんは働いているのか?」
「もう第一線は退いた、筈なんですけどね。退職できないから席は置いてるというか。まぁ、定年後の再就職というか」
そうヘニャリと笑ったナマエに、でも結構嬉々と仕事してるよなぁ、と思う。猫がナマエを見て「よく言う」とボヤいた。
「猫は知ってる類かぁ」
そうぼやいたナマエに、猫は「噂は、にゃ、」と何か含んだように告げた。
「まぁ、君の前職が何であれ、君が手伝ってくれて助かっているよ」
「……私もうここに骨を埋めたい」
館長の言葉に、ナマエが天を仰いだ。
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「通話に!でろ!」
図書館にやってきた好青年は、ナマエを見つけて頭を叩いた。ナマエはそれを避けたけど。避けるな!と告げた青年に、ナマエは「避けるに決まってるだろ!」と宣言した。
「源之助のは痛いんだよ!」
「痛くしてるから当たり前だろう!この馬鹿!」
「赤色大好きくんに言われたくないね!私の憩いの場に何の用だ!」
「急な仕事だ」
「人」
「俺とお前だ」
「ええ」
そうナマエの首根っこを掴んだ青年に、ナマエは大人しく引きずられて行く。しばらく借りてくぞ、と私と館長に告げた彼は玄関から出て行った。
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ナマエが帰って来たのは三日後である。そこそこ怪我をしているらしいナマエは頬に大きなガーゼをつけていた。それを見て回りはパチパチと目を瞬く。
「どうしたんだ!その怪我!」
「あー、ちょっと仕事で色々ありまして」
そう苦笑いしたナマエは盛大なため息をついた。
「仕事?」
「別のお仕事で、少し、ね。野良の子猫を拾うのに苦労したぐらいなんですけど」
あははー、と笑ってみせたナマエに、佐藤先生が眉間にシワを寄せた。私は子猫?と首をかしげる。子猫、ということは、ナマエは何か拾ったらしい。
「ここに来て大丈夫なの?」
「あー、今は源之助と一緒にいるけど多分ヘルプかかるとは思ってるんだけど。連れて来たいのは山々なんだけど人馴れしてからだし、色々と」
そう思案したナマエに、猫を連れてくるのか!?と室生さんが目を輝かせた。
「あー、室生さんが期待しているような子ではないですよ」
……こいつ人間拾ったな。
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「なんとかしろ」
「やっぱりかぁ」
この前の青年が連れてきたのは子供だ。プラーンとぶら下がった子供に、ナマエはやれやれとため息をつく。
「色々わかりました?」
「戸籍がないのはわかった。アレが買ったやつらしいが」
「作りました?」
「お前の養子でな」
「私未婚なんですけど」
「奇遇だな、俺もだ」
そう告げた青年に、ナマエが頭を抱えた。
「どっちです?影丸と貴方、それとも私と貴方」
「そこまでは知らん。親方様が作った」
そう言って青年は子供を落とす。ナマエが慌てて抱きとめたけど。ナマエを警戒した子供に、ナマエは怖くないよ、と、頭を撫でた。その一瞬で手懐けたナマエはすごいというか、青年が苦手なんだろうか。
「名前は?」
「付けてない。ここにいるのは文豪だろう?付けてもらったらどうだ?」
そんな言葉を残して青年は消える。ナマエはそれをため息をついて見送った。
「司書、しばらく休むよ」
「連れてきたらいいじゃん。というか、息子でしょ?一緒に暮らせば」
「めちゃくちゃそれ誤解生むからやめてほしい」
そうため息をついたナマエは慣れたようにポンポンと小さな背を叩いた。
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