2021/12/31
2021年オフラインネタ帳大放出祭51
・なんかのきれはし
綿谷くんが気づいて口を開く。
「あっちは?」
「あんまり人にいい思い出がないみたい子だから、人に慣らしてからトレーナーに譲ろうかなって思って」
「野生?」
「んーん、あの子と同じトレーナーのとこにいたんだけど、何か怖いことがあったみたい。あの子の友達」
屈んで見せた綿谷くんに、イーブイはびっくりしてうさぎの後ろに隠れた。隠れられてないし、うさぎの後ろにいるハナちゃん達には丸見えだがな。
「俺もポケモンもらっていい?」
「この子、仲良くなるのにちょっとだけ時間かかるけど大丈夫?」
「オフシーズンだから時間も取れるし大丈夫」
「イーブイ、このお兄さんと頑張ってみる?」
そう問いかければ、イーブイはちょろっと後ろから顔を覗かせた。
「あのイーブイのお兄さんとお友達だし、あのイーブイとまた会えるよ。がんばれ!」
うさぎも頑張れとイーブイの背中を押す。ちょんと座ったイーブイは、綿谷くんに恐々挨拶した。
「ん、よろしく」
そう告げた綿谷くんに、イーブイは勇気を出して飛び付いた。
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若手集団が過ぎ去り、ホッと息を吐く。疲れたーと言いながら蓮とハナちゃんの間に座った。狭いじゃねぇんだよ。私も座りたいんだよ。他全部埋まってんだよ。うさぎが私の膝に乗って同じようにつかれたーという風にする。
「ていうか、代表合宿中みたいな感じだったけどよかったの?」
平賀さんが口を開く。
「一応明日はもう遊ぶ感じの予定だったし大丈夫だとは思うが」
「ってことは」
「昨日が試合。もちろん勝ったけど」
「ぎゃーー!!移動中だ!!時差!!仕事中!!試合あるってチェックしてたのに!!」
もう全部やる気無くした、と蓮の方にもたれかかる。うさぎはサッカーみれなくて拗ねたらしい。私の膝の上でお餅になった。録画はしてるが、やっぱり生でみたかった。
「ロトム、適当にみんなに互換ソフト入れたげて」
「ナマエはすーぐサッカー見れなかったらそうなるロト。ナマエの悪い癖ロト」
「サッカー好きなんだから仕方ない」
「仕方なくな……着信ロト、相手はお父さんロト」
「はーい」
そう言いつつ起き上がる。ロトムが横に向いた。
「もしもし?ナマエか?」
「うん」
「プーニャンとジャックといるのか?」
「ううん、サッカー選手と知り合ったからお話ししてるとこ」
そう言いつつロトムがちょっと周りをうつす。娘がお世話に、と頭を下げた父親に蓮はいえと返した。
「俺たちも慣れない地方なんで助かりました」
「そう言ってくれてありがたいです。……ナマエ、プーニャンとジャックから聞いたと思うが、カロスエトワールの機体にトラブルが……いや、もはや事故がおこったんだ。なおかつそれが事件性がとても高い」
「誰かが仕組んだってこと?」
「恐らくは。それに伴いこの地方のレースが中止になった」
「延期じゃないの?」
「いや、そんなレベルじゃないし、別の方から中止にするように要請が入った。違法賭博が絡んでるようだからな。お父さんはプーニャンの機体の再確認とその事件性の高い機体を調べないといけないし、お母さんはしばらく中止の対応に追われるからホテルに戻れそうもない」
「うさぎ達いるから大丈夫だよ。お父さん達もあんま無理しちゃダメだよ」
「ほどほどにする。また連絡するからな」
「はーい」
ぷつりと切れた画面にロトムがまた縦長の姿に戻る。私はうさぎとにっしっしっと笑った。
「うさぎ、ジャンクフード食べなら辛いサッカーの試合たくさんみよ」
「にば!」
「お前将来デブになんぞ」
「うるせ〜、こちとら子供じゃい。子供の基礎代謝舐めんな!そして子供は寝る時間じゃい」
そう言ってソファから降りる。パチュルとアブリーに帰るよ〜と声をかけたが動こうとしない。ふむ。
「シムシム選手、アブリー
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