2021/12/31

2021年オフラインネタ帳大放出祭65



「……」
「いやー。なんで無意識口寄せしたら扉間さん出てくるようになったんでしょうか」
「契約の問題だとは思うが。口寄せ術式を見せろ」
「はい」
「……」
「……あー、ここか」
「ここだな」
「繋がりができちゃったからですかね。ヤマトさんじゃないのがなんというか」
「おいこらお前ら仲良く術式解析なんざしてんじゃねーよ!敵見ろ!敵を!」
「話は後だ。サクッと終わらせるぞ」
「そうですね」

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「え?いやなんで私が召喚されてるというか逆ができて……うわっ!」
「大人しくしておけ、ナマエ」
「いやいやいや、なんで初っ端から組み引いてるんです?」
「いいからじっとしておけ」
「扉間ー!」
「……兄者」
「……」
「……」
扉閉める
「扉間ー!!誰じゃその女子はーー!!」
「兄者、こういうことだから嫁はいらん」

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・口寄せ扉間さんはズレた世界だったのか、ズレた世界の扉間さんが口寄せされた瞬間にナマエ達がいた世界の記憶の宿ったのかは不明だけどもとりあえず扉間さんと一緒な創設期くらいから始まる話。


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「やはりこちらにくるとお前は雪一族の毛色が濃くなるな」
そう言った扉間さんは私の両手を包むとほうっと息を吐きかける。冷えている、と言ったこの人はまぁ卑劣とか言われる忍なのであるが、こう……
「なんだその顔は」
「いえ?あなたも人の子だと思っただけです」
「……その言葉、そのまま返そう」
静まり返った氷の世界で彼は比較的柔らかく笑ったのだが。

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「猿くんとダンゾウくんは今日も仲良しですねぇ」
「な、ななな」
「奥方!?」
「……ナマエ、通りがかりに身内を驚かすのはやめてやれ」
「いやー、つい、この反応が可愛らしくって」
「お、男に可愛いも何もありません!!!!」

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「全くおまえは子供に甘い」
「飴がいるでしょう?誰かが甘やかすべきですよ。特に親がいない子はね」

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「綱ちゃんは今日も元気いっぱいですね」
「あー!ナマエおばさま!」
「いやーこれ聞くとこちらの場所で自分が結構な年数過ごしてるなって思いますね」
「そうだな」

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穏やかな日々に戻ることなど、できないと。理解はしているのだ。あの時の指先の冷たさと同じだというのに暖めても体温が戻りはしない。しかし、だ。もし、この指先に熱を灯せるのならばと。


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「やられた……」
「なにがだってばよ」
「いえ、こちらの話ですよ。えっと……ナルトくん、かな?」
「!!!なんで知ってるんだってばよ!!!」
「ふふふ、なんででしょうね」

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「は……?」
「火影のじーちゃん!なんか、森の奥にある変な家入ったらこのねーちゃんが寝てたってばよ!」
「森の奥……あそこには入ってはならんと言っただろう!馬鹿者!」
「いてーー!!」
「あっはっは、それ猿くんに言ったの絶対扉間さんでしょ」
「……ええ、貴方は死んだはずでは」
「猿君がそういうってことは、やっぱり私の記憶は間違ってない……あの人禁術使って私の命この世に繋ぎ止めた上に封印術結界術かけたな……それが緩んで……あの口下手」
はーとため息をつく。猿君改め3代目火影に向き合う。
「まー、時代遅れの老いぼれはまたどこぞに隠れ住むかな……」
「そういきませぬ。貴方が本人であろうとなかろうと」
「そりゃそうですよね、忍として働くにしろ、どこぞに住むとしろ、君たちの疑いが晴れてからだし見つかると面倒だし。穢土転生ではないとは思ってるけど術式は体にはしってるかな……」
「奥方!」
「なんだい?君たちだっていらない労力をかけたくないでしょう?……あ、ナルトくん達がいるのか。ごめんね、汚いものみせて。私もこれが精度の上げた穢土転生なのか繋ぎ止める方なのか知りたいし、後者なら術式解析しないと死ねない気がする」
インナーを捲れば、猿くん目を隠しながらもちゃんと見てるんだよな。揶揄いたい。無性に揶揄いたい。しかしだ。
「仕方ないから……くの一集めてくれません?」
「それがよいかと」
はー、とため息をついた火影にくの一が集められる。去り際に、猿くんの助平と言えば顔を真っ赤にされたが。うーん、教え子は歳を重ねても可愛い。

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「ここまでが穢土転生の術式というか、招魂の術式。昇天しかけた魂をこれで引き寄せて、元の体に定着させるのが此処から此処までの記述。此処から先は再生忍術の類か……」
いや、何してんの??と思うわけですよ。恐らく少しずつチャクラを溜めていたのだとは思うのだが。最後の最後で私が教えた私の世界の自然からチャクラ的なものをもらう形の術式にしてある。自分が死んだらまぁチャクラを注ぎ込む人がいない為私は繋ぎ止められても通常チャクラが枯渇して死ぬんだけども、この術式がある為恐らくは死ぬこともなく徐々に回復したと思われる。最初はなかったことと、書いてある文字が歳を重ねた彼を口寄せしたときの書体であるからに彼は歳を重ねてから多分付け足した。いやー、私が多分庇って死んだから拗らせた感がすごいする。マゴイチがお前重い奴引き寄せすぎとか言ってたので笑ってたが、これはうん。
「あの……?」
「あぁごめんね、此処から最後まで書体がにてるけどちょっと太くなってるでしょ?」
「ええ、そうですね」
「これ、自然からチャクラを貯留させる再生忍術の類なんだよね。多分後で付け足した。恐らくはチャクラを注ぎ込んである一定までいけば私は目覚める。でも、扉間さんが死ねば注ぎ込む人物がいなくなって私も死ぬ」
「……ではこの術式は貴方を蘇らせるために?」
「さーね。扉間さん死んだんでしょ?推測しかできないよ。私は彼を庇って死んだし、基本的に彼には貸し借りなしで対等だったから貸しがデカくなるのが許せなかったんじゃない?あの人結構利益重視だからね。でもこの術式は禁術に指定したほうがいい。一度死んだ人間は帰ってこないからね。悪用されたら大変になる。猿くん改め3代目火影に報告を頼むよ。私は処遇を待つから」

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見張りの暗部に気づかないふりをしたほうがいいというよりは気にしないようにして与えられた部屋で過ごす。扱いをあぐねているから、適当に上忍とか暗部とかアカデミーの先生にしてくれたらいいよって言ったら困った顔をされた。
「ナマエのねーちゃん!」
「こんにちは、ナルトくん。何してるの?」
「へへっ、遊んでたんだってばよ。ナマエの姉ちゃんは?」
「夜ご飯の買い出しだよ。そうだ、夜ご飯食べにおいで」
ぱぁっと目を輝かせたナルトくんは「いいのか!?」と嬉しそうにする。うん、いいよいいよ、と頭を撫でて手を差し伸べる。首を傾げた彼の右手をとって、じゃあ帰ろっか、と言えば彼は大きく頷いた。可愛い。この歳の頃はまだ私は関わりがなかったんだよなぁとは思う。ふふっと笑ってそのままスーパーへの道を進むのだが。


そういやうちはのうんぬんカンヌンが起きるのはもうすぐでは?と思う。いやこれ多分私の見張りはイタチさんとか暗部の人だと思うのだ。あの時養父であったカカシ先生だったりヤマトさんだったりしないだろうか。しかしながらだ。今日の見張りの人のポジションがあまり良くない。ので、見つめながら口を開く。
「あんまりそこには乗らない方がいいですよ。そこ、この家の中で1番脆い場所なんでかすかに音が立つし下手したら崩れる」
「ナマエのねーちゃん?どうしたんだってばよ?」
「いやー、気にしないで。ただの業務連絡だから」
「?」
「それよりナルトくん混ぜ混ぜ終わった?」
「終わった!」
「よーし、じゃあお団子にしてこの鍋に投入してください。熱いから気をつけて」
ナルトくんは鶏団子を鍋に入れていくのをみる。いやー、もうこれ私がナルトくんの保護者になってるな。ちなみに猿くんは何も言わないから暗黙の了解みたいなものだと思う。人中力とは軽く説明されたが、別に恐れる理由でもこの子を憎む理由も私はないからだ。程よく保護者になろうとは思うのだが。

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「怖くないんですか?」
「怖くないよ。私はまぁ人間が一番怖いし悪いと思ってる節があるからね。だって、戦争をはじめるのも戦争で人中力を使うのも結局は人間だけ。私利私欲に走る人間が悪い」
はっきりそう言えば目を瞬かれたが、大概そうだとは思うのだ。
「でも、言葉で争いを解決できるのも人間だけ。憎しみを違う形に昇華できるのも人間だけ。悪い面があれば良い面はある。それは人格を持つ尾獣や人中力だって同じこと」
「貴方は雲隠れに殺された」
「そうだね」
「そして、二代目も雲隠れに殺されたようなものだ」
「うん」
「恨まないんですか?」
「そういう世の中だったから仕方ないよ。そういう世の中にした人間が悪いんだから」

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「いや、私は火影って柄じゃないし」
ノーと言える女である。死んだ人間が口を出すことじゃないしね、と言えば、彼らは眉間にシワをよせた。私はそこまで人徳もなければ、そもそも独り身大好きだったせいもあり大衆を率いるのには向いてないのだ。
「綱ちゃんとかどう?」
そう言えばなんとも言えない顔をされてしまった。なんでだよ。私はアカデミーの先生をしつつ任務で食べていきたいんだよ、わかれ。サスケくん抜けちゃった日測ったように私任務だったからな。というか多分内部分かってた人が手引きしたんだろうが。まぁなんというか、今は奥方様ってこんなキャラだったんだね、とかカカシ君たちをはじめとした上忍とかに言われるしな。後世にどう伝わってるのか話に聞いたら良妻賢母すぎる。あと森一つ凍らせた話も盛ってる話になってるが、あれは事実であるが秘密である。とりあえず、猿くん達私を盛りすぎだ。まぁ恐らくは扉間さん庇って死んだことから派生しただろうし。私も扉間さんに似たり寄ったりなのであるが。


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「んあ?ナマエ先生じゃねぇか」
「やぁ、シカマルくん。今日も頑張ってんね」
ぐしゃぐしゃと頭を撫でる。
「カカシ先生と何やってんだ?」
「これから任務なんだよね。先生業はいったんおやすみ」
「アンタ中忍だったのか?」
「私どれになるんだろ。試験受けてないから下忍かな?」
「貴方のような下忍がいるわけないでしょーが。きっちり上忍ですよ」
「いやほら私は試験受けてないし、下忍のお仕事でいい気はする」
「下忍はSランク任務は振り分けられませんよ」
「……カカシ先生が敬語ってことは、ナマエ先生カカシ先生より先輩か?」
「ま!立場がちょっと複雑でね!こう見えて年寄りだから労ってほしいな!」
「労わるって言われても……あと、俺の真似しないでくださいよ」

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「やりやすい……」
「そうかい?こっちは君たちの価値観に合わすのに必死だよ。私の長年の相棒陰険だし卑劣言われてるからね。もっと汚い手を使ったりしてたし。時代だなぁって。まぁ戦争中とそうじゃない時の差だから気にしなくていいよ」
「……貴方と初代二代目の話に、里を作る際の約束があったという話を聞いたんですけど、なんなんですか?」
「約束?……あぁ、二つ要求して一つは却下されたやつかな」
「却下したって何提案したんですか」
「いつかは忍がいらない世界にしてほしいってわりかと本気で言ったら馬鹿なことを言うなって怒られたよ」
「なんでまたそんなことを」
「まぁその時は扉間さんは極論として受け取られたんだよ。まぁ彼は私の考えとか昔とか色々知ってたからね。でも、忍がいなければ、戦争は起こらないでしょう?」
そう頬杖をつく。彼は目を微かに開いた。
「忍がいなければ、大名や国は戦う術なんかない。だから、戦争は起こらない。だから今すぐに……って、思ったみたい。お互い同じ部屋にいるのに二週間くらい口効かなかった。誰も今すぐって言ってないんだよ。将来的に忍がいなくなるくらい平和になればいいなっていうだけだから。まー、多分向こうは向こうなりに私の言葉の意味を噛み砕いてたんだと思う。流石に柱間さんが間に入って、それは今すぐは無理だから違う奴はないかって言われて」
「何言ったんですか?」
「じゃあ、子供がみんなが笑ってられる里にしてほしいなっていった。戦火に怯えることも、復讐に身を落とすことも、餓えであえぐこともなく、ただ親と子供が手を繋いで帰ったり、安心して眠れたり、ご飯に毎日ありつけて、一族が関係なく遊んで笑いあったり、そんな些細な幸せが当たり前の世界にしてほしいって」
あの時代は些細な幸せが当たり前ではなかったのだ。だからそれを大切にした。当たり前だとなおざりになるかもしれないが、それでもよかったのだ。

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「相変わらず指先は冷えるか」
そう言ってほうっと指先に息を吐いたのは穢土転生で蘇った扉間さんである。その動作がなつかしくて、そんな状況じゃないのにふふっと笑ってしまった。彼はそれに気づいてこちらを見下ろしたが。
「なんだ」
「いや?懐かしくて。あーあ。会ったら一番に殴ろうと思ったのにしそこねちゃった」
君のせいで蘇ったから、殴ろうと思ったのに。
そう言って手をはなす。こんな状況でイチャイチャすんなー!とはナルトくんの発言である。イチャイチャしてる気はない、が、側から見たらそうかもしれないのでちょっと離れる。扉間さんは眉間にシワをよせた。
「……そうはいうが、お前は自分で解術できるはずだが?」
「あと少しが積み重なっていまだよ。死体も術式も残さず死ぬ方法も必要だったし。それに、君が意味もせずする気はしなくてね」
「……」





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「いや私に埋め込まれた術式見て馬鹿かな?って思ってたけどガチで君馬鹿じゃないのか?自分の術に自分が利用されてるあたり」
「相変わらずの減らず口だなお前は」
「死んだ人間は蘇らない。それはこの世の理だ。君だって理解していたはずだ」
「正しくはお前は死んでいない。あの時咄嗟に俺が繋ぎ止めた」
「なら、どうして最後の一文を付け足した?あの一文がなければ君が死ねば私も死ぬはずだった。君がいつかは知らないが1還元式を埋め込んだことによって私は死ねなくなった」
「……」
「この口下手め。私は君の心情を読み取る術は使わないぞ。自分の口で言え」
「……死んでも言わん」
「いや、君死んでるでしょうが」
「……」
「無言で攻撃してくるな!」


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「はははは!夫婦喧嘩は犬も食わないな!」
「夫婦喧嘩の域を超えてるような……」
「ガチでやり合ってないですか?」
「あの二人が喧嘩すると大概ああぞ。だが、あそこまでやるとなれば考えてやっているかもしれないな」
「え?」


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扉間さんが水遁をぶっ放して敵が水浸しになったので手早く印を結ぶ。それをみて周りを回収する扉間さんの面倒見の良さよな。まぁ仲間を殺すわけにはいかないからだろう。この術は静かで一瞬だ。わたしがとんと水面につま先をつけた時、あたりが一気に氷の世界になるからである。ピキリという音とともに凍りついた世界だ。ほうっと吐いた息もすぐ凍る。隣にやってきた扉間さんが氷上に着地をする。
「相変わらずえげつない」
「そう?あんまり今の子使わないよね、この技」
「血継限界な上に下手すると仲間も自分も凍る技をする物好きはいなかろう」
「そう?私はこの凍りついた静かな世界が好きだからついやっちゃったりするけど。一瞬だから痛くもないだろうし」
そう言って凍りついた相手を見る。まだ微かに眼球が揺れたあたり珍しく意識がある。まぁ、容赦なく扉間さんが突き刺してから私の指先を手にとった。
「……指先が凍っている」
「久しぶりだったからですかね」



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