2021/12/31
2021年オフラインネタ帳大放出祭66
「ヒビがある」
そう言って穢土転生で甦ったその人をみる。肌の色も少し違う。塵芥で覆われているから、生身ではないから。そんな理由だろうか。彼は私を見て目を見開いた。トンっと一息に飛んできた彼は私が同じ穢土転生か疑ったのだろう。肌を触り、髪を触り、成功したか、と言葉をこぼした。私はため息をついて服を捲る。見せた方が早いからであるが。同じく穢土転生で甦った猿くんやらなんやらがきゃーー!!となってますけどね。破廉恥とか言われても知らん。扉間さん凝視してるけどな。
「ここからここの記述はまぁ私が死んですぐぐらいだろうけど、君、後にこの還元式付け足したろ。どういうつもりだい?」
「どういうつもりもクソもない。そのままの意味だ。誰に教えるつもりもなかったが人よけもしたが……だが、どうやって目を覚ました?あそこには封印術や結界術を仕掛けていたはずだが」
「緩んでたんじゃないか?ナルトくんがご丁寧にゆすり起こしてくれたよ」
「ほう?入れたのは九尾のチャクラの影響か」
「恐らくはね」
「ナマエのねーちゃん、二代目のおっちゃんと知り合い?」
「二代目のおっちゃん……ふはっ……おっちゃん……」
服を下ろしながらクツクツ笑えば、扉間さんに睨まれたが無視である。嫌だって仕方ない。私がねーちゃんなのに扉間さんはおっちゃんである。まぁ彼の方が(恐らく)少しばかり年上だから。
「私も扉間のおっちゃんって呼ぼう」
「奥方さま、それはあんまりでは……」
「いや外見上はしっくりくるな!」
「柱間さんは柱間のおっちゃん」
「おっちゃん……」
しょげた柱間さんに扉間さんがため息をついた。
「……うずまきナルト、コレは猿より年上よ。俺と歳は変わらん。元より俺が呼び出した存在であるが上に若く見えたが、俺が施した術でおいていない」
え、と私と扉間さんを見比べた教え子の可愛いさよな。サクラちゃんが口を開く。
「えっ、ナマエさん、旦那さんとは死に別れたからって言って……」
「妻だ」
扉間さんの発言に周りがええっ!?と声を上げる。私は扉間さんを見上げた。
「妻というか、完璧君が外堀埋めただけだよね。外堀埋めたというか、柱間さんに言って柱間さんから各所に伝達された感じだろうけど。そもそも嫁を取りたくないがゆえに私を呼び出して私がいると楽だしそばに置いてただけでしょ」
「そうだな。お前をあのまま野放しにするとそれこそ大変なことにになる。他の里につく可能性もあれば、他の里に拉致される可能性もあった。監視はいなめん」
お互いの発言に女子連合ががっくしした。前から思ってるけどミトちゃんと柱間さんはまぁおいておいて、私と扉間さんの話は後世に脚色されすぎなのだ。
「はっはっはっ、アレはお互い口実ぞ、照れ屋だからな!あんなことは言うが、あの二人はかなり仲が睦まじい」
いや仲がいいのは否定はしないが。とりあえず話を戻さなければなるまい。
「とりあえずコレ実はのほほん話してる場合じゃないんだけど。ぶっちゃけ、撤退戦に近いよ」
「追手が近いな……足止めを頼めるか」
「わかった。でもこれやるの久しぶりだから超絶下手な可能性あるよ。距離もどこまでかわかんないし、下手したら味方も巻き添えくらうかも」
「瞬身を利用して出来るだけお前を先に飛ばすか」
「それいいね、頼むよ」
そう言って彼の正面に立つ。まぁ避雷針回しと同じ原理で私を遠くに飛ばした彼に、丁度近くに敵がいたので忍術を使うとする。さっさと印を組んで、つま先を地面につけるだけだ。その瞬間、温度が一気に下がる。というか、そこにあるもの全てが凍る。敵も凍る。私の服も凍るのは仕方がない。
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どうしてナマエを一人で行かせたのか、とうずまきナルトは尋ねた。追いかけようとする彼らをとめる。巻き添えになれば、ナマエが悲しむだけである。そんなこんなしていれば、パキリという音とともに迫り来る氷はすんでのところで止まった。一歩踏み出せば氷の世界だ。土も水も動植物も全てが凍りついていて、術を使ってすぐに凍ったものに触れば触ったものまでもが凍りつく。あまりにも静かな世界は悍ましい世界だ。しかしながら、美しい世界でもあった。
「相変わらずよの、ナマエは!」
ケラケラと笑った兄者に、相変わらずだ、と頷く。あの女は昔森一つ凍らせるどころか近海まで凍らせたことがある。本人もそこまでとは思っていなかったらしい。本来は限りがある室内で使うんですよね、とはいつ聞いた言葉だっただろうか。
「コレでしばらくは相手は動けんだろう」
「ただいま」
目の前のクナイがナマエに変わる。髪の一部が凍りついている。
「遅かったな」
「いやー、久しぶりにやったからちゃんと凍ってんのかな?って思って確認してきた」
「結果は」
「割れたから凍ってると思う。昔みたいに警戒もされないしね」
「すっげー!これ、ナマエのねーちゃんの忍術!?」
「ナマエ先生、氷遁使いだったんですか?!」
「氷遁だったり氷遁もどきだったりも使うね。これは正しくは氷遁擬き」
「擬き?」
「温度が下がれば雪や氷ができるでしょ?その応用かな。本当は室内でやるんだけどね」
「室内?」
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