2022/12/31

2022年度没ネタ整理31


「なんだろう、徐庶さんがじめじめしてる気がする」
「ナマエは本当に徐庶と仲がいいわね」
「仲がいいというか向こうがとても気にかけてくれてるし私も何かとお世話している」
「そうね」
「ナマエのいい人?」
「いや、世話が焼けるお兄ちゃんみたいな……そういやなんかたくさん偉い人集まってたけど何かあるんです?」
「剣を探してるんですって」
「剣?」
「なんでもそれがあれば遠呂智を倒して元の世界に戻れるかもしれないらしいわよ」
「妲己からの情報、侮れない」


甲斐姫や星彩さんの発言にその時はへーと思ったの、だが、それって私関連なのでは?うっわ、やっべ、これやばいこと気づいてしまった。えっ、これ最大重要事項では??
「ナマエ?どうかしましたか?」
「いやー、なんで私が巻き込まれたんだろうと考えてたんだけど、これかぁって」
誰かが故意に組み込んだ気がするな。だって父親と私の前世の一部しか知らない話だしな。どっちだ。いや今の父親の様子からして恐らく私に害を与えるつもりはない気がする。と、なるとである。
「いやでもじゃあリシはなんでだ?」
そう言ってお菓子をくるくるする。なんでアイツ巻き込まれてんだ。走ってくる音がしてリシが現れる。
「ナマエいるかお前この野郎涼しい顔しやがって、お前なんでいるんだよ!!」
「いやそれに今思い当たったんだけど、リシはなんでいんの?」
「俺は『名無しの誰か』っつって、一族揃ってこういうのに巻き込まれやすい体質なんだよ!」
「あ、お父さんに聞いたことあるな」
そう返せば彼は眉間に寄せた皺をほぐした。確か、時間関係なく現れる存在だったはずである。未来からきたのか過去からきたのかはわからないが、彼らは必ず元の時代に戻るらしい。
「お前、前の名前は?」
「言わない。言ったら多分来ちゃう」
はっはっは、と言いながらさっきの場所に向かう。嫌だって口伝の一瞬では多分あの場所はあのままで、そこには彼らがいるのだ。
お世話になっているのだから、孔明さん達に伝えなきゃいけないだろう。とりあえず女子会に口を開く。
「ちょっと行ってきます〜」
ゆるゆるとそう言ってその場を後にした。

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劉備様と孔明さんに会いに行ったらまだ会議中だったでござる。ちぇー、とおもって大人しく待ってたら徐庶さんが来たけど。
「ナマエ、どうかしたのかい?」
「劉備様と孔明さんに相談したいことがあって」
そう言えば、彼は「それは今じゃないといけないことかい?」と尋ねる。私は頷いた。
「お探しの剣は私ですね」
私の発言に徐庶さんは目を見開いた。
「君が……えっと持ってるってこと?」
「そうとも言えます」
「持っているのを俺は見たことがないよ」
「隠してるから」
「何処に」
「体の中」
めちゃくちゃ困った顔をされた。わかる、困るよな。
「昔昔に、魔法……妖術で私の中に閉じ込めたって言ったら早いかな」
そう言えば彼は目を見開いた。
「正しくは邪悪を祓い持ってる人の願いを叶えるとかそういう力を持つ剣です。使ってもらって構わないんですけど、」
「……何かあるのか?」
「いや、これは別にいう必要はないか」
「いや、教えてほしい」
「特に貴方達には関係がないといいますか、剣の力を使ったら私が死ぬってだけですね」
淡々と言えば目を見開かれたけどなんでだ。めちゃくちゃ動揺してないか、この軍師。でもこの人の秤はやっぱり軍師だから大勢を守る方に傾く気がする。
「ナマエ、劉備様達には俺から伝えておくよ。君は君の仕事に戻って」
「……お願いします」
こっちに傾いた、の、だろうか。いやでもあの雰囲気の中進言はできないな。

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徐庶さーん、報告はちゃんとしてくれー。そうちょっと遠い目をする。いや、ホントに。ガチで。報連相ちゃんとしてくれ。器割っちゃったじゃん。
「ナマエ?」
不思議そうにこちらをみた孔明さんに私は困った顔をする。いやこれ徐庶さんだけに言った私のミスだな、と眉間のシワをほぐす。
「孔明さん、あのですね、貴方や龐統さん、劉備様にお伝えしないといけないことがあります。恐らく、最重要案件です。あの時に徐庶さんに言えたら良かったのですが、皆さん忙しいから後にした方が良いと言われ入って行ける様子でもなかったので」

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