2022/12/31
2022年度没ネタ整理65
よくわからない世界に迷い込んだようであるが、とりあえず世界の危機的な感じに巻き込まれ中である。いやー、兄達や知り合いと同じ名前なのに違う人案件が多すぎてもう諦めの境地というかワクワクしてきた。馬超さんとか180度違うくてめちゃくちゃ笑ってしまう。半兵衛さんも90度くらいは違うし。島左近にいたっては賭博がなかった。よいおっさまである。単福くんあらためこの世界の徐庶さんあらため私の保護者になりつつある元直さんとはまぁセットみたいなかんじになってる。
まぁ、そんな話はおいておいて、上田城救出戦に行ったのだが、この世界多分婆娑羅ないな??武器から属性が出てる人はいるが、こう、発火とかそういう感じはない。無双乱舞と無双奥義は見たけど、婆娑羅技ヒャッハーー!という感じではなさそうだ。ということは婆娑羅使うと変な奴になるな??と武器屋で武器を見る。こんな時にも商売とは商業魂がたくましい。ここに属性つけるんだ、とかいう説明を徐庶さんにきいているが、なんか宝玉的な感じのものをつけるらしい。伸長いいな。
「うーーん」
「そういや、ナマエも見たことない属性だったけれど」
そう言って私を見下ろした徐庶さんを見上げる。困ったように首を傾げられたので、手に婆娑羅を集めてみる。私なんか知らんが光と炎が扱えるんだよな。なんでだ。
「えっ……」
「私の世界、なんというか属性は人間に宿るんですよね」
ちなみに近くにいた張遼殿や徐晃殿もみたらしい。なんと、と小さくこぼされた。空きスロットに適当にスワロフスキーとかビーズとか埋め込んで属性〜とかやろっかな。多分持ち物にそういうのある。
「まー、戦とかがあった昔は重宝されましたが、戦がない平和な時には差別を受ける厄介なものです」
いやでも何の属性?って聞かれた時に、答えるの面倒臭いな。
「……ごめん」
「えっ、なにがです?」
徐庶さんを見上げる。見せたくなかっただろう?と告げた彼に、首を傾げた。
「いや、特には。別に徐庶さん達は差別しないって理解してますし。武器の属性って誤魔化そうかとも思いましたけど、何の属性って聞かれた時の方が面倒くさいなって。おっちゃん、伸長ついてる武器ないですか?」
「……嬢ちゃんがなに使うかわかんねぇからなー」
「槍二本スタイルです。私の兄真似したらそうなりました」
「そりゃまたまた難儀な……」
「宝玉的なものに私の婆娑羅入れたら武器の属性みたくならないですかねー」
「やったことねぇからわかんねぇな。満寵殿や月英殿に聞いてみたらどうだ?」
「お二人とも今はいませんが故……あと、満寵殿に至ってはナマエ殿の御身が大変なことになります故にやめた方が良いと……」
こっちの満寵くんもヤベェやつなのか〜と納得する。あっちの満寵くんは普通のドSというよりサイコパスドSである。喋る分には面白いけど。
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「ナマエは一人で巻き込まれてるけど、寂しくないの?」
そう尋ねた甲斐ちゃんに、元直さんが気にかけてくれるから特には、と答える。強いのね、と尚香ちゃんに言われたが、そういうわけでもない。まーー、前世でほら兄以外みんな死ぬとかあったりなかったりだから。
「私の家族友人が巻き込まれたらややこしさマックスだから逆によかった」
「まっくす……?」
「最高にって意味なんで、最高にややこしくなるって感じですね」
そんな会話をしていれば、近くで軍師会議してた美少年おじな半兵衛さんが口を開く。
「なんで?」
「いや……名前が同じ人がいたりいなかったりするんで。まぁ、国中探せば多分同じ名前の人いっぱいいますけど、これはちょっと」
そう言って肩を竦める。真田幸村二人とか意味わからないだろ。
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鞄に入ってるマシュマロやクッキーとかが減らないバグ起きてるんだけどなんで??こっそり食べても減らない。何で??と、鞄の中をみる。ドラちゃんみたいな四次元、な訳がなく普通の鞄である。なんでだ?と首をかしげる。いや傾げても解決しないが。どうしたんだい?と首を傾げた徐庶さんに、いや、何でも……と答える。
「徐庶さん、私の世界のお菓子食べます?」
「ナマエの世界のお菓子?」
「マシュマロ……棉花糖って言うんですけど」
そう言ってマシュマロを取り出す。棉花糖?と首を傾げた彼に、多分棉みたいにふわふわだからだと思います、と言いながらとりあえず半分に切って渡してみる。ふに、と触った彼は触り心地が気に入ったらしい。フニフニと触っている。
「わ、すごいね、高価なものじゃないのかい?」
「私の世界では子供のお小遣いでも買えますね。多分徐庶さんの想像を超えて甘いですよ」
そう言いつつ、徐庶さんの半分を食べる。うむ、甘い。口に含んだらしい彼は目をカッと見開いた。なにこれ面白い。
「甘っ……!?」
「砂糖と水飴の塊みたいなものですからね。これをですね」
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「いや何となく」
そう言って郭嘉さんの髪をすく。いやーー、郭嘉くんと似てるから行動パターン読めるというか。体調悪そうだな〜というのはわかるんだよな。膝枕とかしてるの兄に見られたら破廉恥!!とかいうかもしれないが、信之兄にはたまにするしな。まぁ、すいてた手は郭嘉さんに捕らえられたが。郭嘉さんがゆっくりと目を伏せる。
「何となく、か。参ったものだね」
すやぁ。音にしてまずそれだ。寝たのを見るとガチで体調悪かったらしい。とりあえずこのままでしばらくいよう。
郭嘉さんと仲良しになったので軍師達と芋蔓式で仲良くなるかな?と思ったらそうでもなかった件。いや、賈詡おじや張遼殿徐晃殿とは仲良しですけどね。それにしても郭嘉さんとは基本的に一対一で会うし、他に会わないように場所が考えられているようでもあったし。なので、曹操様に紹介と言われて素直に驚いたのだ。
「でも何故今です?」
首を傾げる。いやー、この世界の曹操様もかっこよかった、ダンディーで。夏侯一族もいい人ばっかだし。と反復しながら郭嘉さんを見上げる。
「ナマエはこの事態が解決したら、何処に所属するつもりかな?」
その発言に、なるほどー、と納得する。確かに今この状態だから私は色んな国でお世話になっているが、解決したら暮らす場所がない。
「ありがとうございます。そこまで気が回ってなかったです」
「私が好きでしたことだから気にしなくていいよ。今度は青い服を買いに行こうか」
oh……外堀を埋められてる気がする。
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成都から民間人つれて脱出の手伝いをばしている。
のだが、どう見てもスピードが遅いので私が歩いた方が早いから老人を馬に乗せたりしたんだけども。それでもスピードはあがらないわけで。とりあえず殿あたりで子供を背負って小脇に抱えるスタイルで歩いてたら、力持ちですね!と言われた。そういうその子も荷物積み重ねているあたり力持ちなんだよな。
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「わぁ、顔がいい」
あろうことか出てしまった声に、顔がいい?と向いた視線。目線を斜め上あたりにする。嫌だって魏軍師のお兄さん方といい、というかみんな顔良すぎません??年上は兄の友人の伊達さん達とかさっけとかあたり、一つ二つくらい年上が多いので、十歳くらい違う人達は新鮮である。はーー、顔がいい。
「ナマエ、最近は徐庶殿ではなく郭嘉殿に引っ付いてるんだって?」
「徐庶さんは最近孔明さんと龐統さんと成都襲撃後で忙しそうなんで……手伝おうかとも思ったんですけど、しばらく魏にいたらいいよって言われたので」
なんかこの世界の徐庶さんはダブルフェイスとかじゃないんだよな。うちの世界の徐庶くんはダブルフェイスというか二重スパイを嬉々としてる感じはある。そんなだから感なのかもしれない。是非ともトリプルフェイスになってスパダリしてほしい。
「珍しい」
「都城を再築するなら色々機密事項もあるでしょうし、まぁこの世界の徐庶さん蜀の偉い人っぽいですし、しばらく忙しそうです」
「……お寂しいですね」
「結構慣れてます。兄や父親が忙しいのは日常茶飯事でしたしね」
綺麗系イケメンの荀ケさんの言葉にそう肩をすくめれば、賈詡さんがおっとと口を開いた。
「ナマエの口から家族の話は初めて聞いたな」
「そうでしたっけ?あぁ、甲斐ちゃん達には最初にチラッと言ったくらいでしたもんね」
「お一人で迷い込まれたのですか」
「今のところは?でもまぁ親族や知り合いが来るとややこしいことにしかならない気がするので会いたいですけど、きてほしくないというか」
うむうむと頷く。嫌だって、私の世界こんなふうに団結できる?一部はできるだろうけど、結局各個撃破にならないか??四天王仲悪いし。基本的に。郭嘉くん達も私が異常なだけで基本仲が悪いっていってたし。
「まぁ、徐庶さんだったり郭嘉さんだったり賈詡さんだったり色んな方が気にかけてくださるので、そこまで寂しくないです」
そう言えば賈詡さんが、口を開いた。ま、ご覧の通りだと告げた。何が、と思っていたら、人懐っこいって言われた。
「知らない人についていくタチの人間だな」
「えっ、酷くないです??信頼できなさそうな人にはついていきませんよ」
「普通、女性にとって郭嘉殿は信頼しにくいと思うのですが」
荀ケさんの遠慮がちな発言に郭嘉さんを見上げる。郭嘉さんがにっこり笑った。顔が素晴らしくいいし、頭がいい。はい、考えるのはやめ。
「郭嘉さんは信じていいって私の勘が言ってるので……」
「軍師なんですけどね」
「遊び好きなんだがな」
「いや、だって、郭嘉さんを慕ってる女の子同士で諍いがないってことは人の扱いが上手いってことでしょうし、上手く遊ぶ方だなとは思いますけど……」
「妬かないの?」
そう首を傾げた満寵さんに首をかしげる。
「本人が好きでされてることに、やくいみとは……??」
そもそも恋人でも何でもないしな。お兄さんみたいな感じだし。はぁーーっとため息をついた賈詡さんに、お嬢さんに色恋沙汰ははやいかったか、と言われた。なんでだ。
「そもそも色恋沙汰があってもなくても、父親が連れてきた相手と結婚するからあんまり意味がないというか……愛だの恋だのは用意された相手に抱かないといけないですし。ぶっちゃけ、結婚は政略的な問題も孕むでしょう」
スパッと言えば、荀攸さんが口を開く。
「……なるほど、ごもっともかもしれません。それにしても、所作を含めてそういう話が出るということはナマエ殿はなかなか位が高い家なのですね」
「昔は、ですかね」
前世的なアレでは城主だが今は血筋は真田本家でも一般人だからな。いやこれ昔はっていったら没落貴族的な感じになるだろうか。
「いや、没落したとかじゃないですよ。国自体の制度が何度か変わってそういう立場が時代を経てなくなったというか……」
「国の制度」
「へぇ、ナマエ殿の世界の国の制度か!興味があるね!」
興味を持たんでよろしい。郭嘉さんガードといいながら郭嘉さんの後ろに回り込む。ガードってなんだい!?って郭嘉さん越しにヒョイって顔を出す満寵さんは大型犬かな??
「満寵殿、そうがっついてはナマエが困ってしまうよ」
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いかん、荀攸さんが人間できてるので信頼度数が跳ね上がってしまう。仕事もできるし、礼節も整っている。いや、元の世界の荀攸くん、結構この世界の荀ケさん寄り……いやあの人より熾烈だな。
「荀攸さんはなんか……全力で信頼できる大人!って感じですね」
「……貴方の場合、信頼できる大人がおおそうですが」
「その中でも抜きん出そうな感じです」
そう言いつつ鞄からクッキーとマシュマロを取り出し皿におく。徐庶さん来るらしいので、マシュマロサンドを作成するつもりである。私の面倒を押し付けられている荀攸さんは不思議そうにしているが。
「ナマエ殿、それは」
「私の世界のお菓子です。ましゅまろ……私の世界にある曹魏に文化が似た国の言葉だと、棉花糖といいます」
「棉花糖?」
「多分棉みたいにふわふわだからそういう名前がついたんだとは思います。食べてみます?すっごい甘いですよ」
そう言いつつマシュマロを半分に切って渡してみる。あ、毒見した方がいいです?と聞けば、いえ、心配ありません、と言われた。ふに、と触った彼は、あまり触り慣れていない触り心地だったからかふにふにとマシュマロを触っている。そうして恐る恐る口に入れた。カッと見開かれた目がめちゃくちゃ面白い。元直さんもやってたけど。
「あまっ……想像以上にあまいですね」
「砂糖と水飴でできてますしね。これをですね、串に刺して炙って……」
そう言って婆娑羅で炙る。
「は?」
「で、クッキーという小麦焼きで挟んで出来上がりです」
そう言ってマシュマロサンドを渡そうとしたが、荀攸さんが眉間の皺をほぐした。郭嘉殿が言っていたのはこれか……とぼやいたので、首を傾げる。
「食べません?」
「いえ、いただきます、が、ナマエ殿今のは……」
彼はマシュマロサンドを受け取りながら私を見た。今の、と復唱してから、婆娑羅か、と納得する。
「あぁー、荀攸さんは婆娑羅を初めて見ますっけ?」
「はい、初めて見ました。郭嘉殿から武器に属性がついているわけではなさそうだとお聞きしていましたが」
「あの人やっぱり鋭いなぁ。私の世界、稀に人間に属性がつくんですよ。いつもはですね、武器にそれっぽい飾りをつけてそれっぽくしてますね」
「では、ナマエ殿は生まれつき炎を?」
ぱくり、と食べた荀攸さんがまた目を輝かせた。美味しかったらしい。可愛いなこの人。
「生まれつきというか、小さい頃、兄の真似してたらでました。あともう一つ光という属性も持ちます。もう一つ食べます?」
「文若殿や殿達用にいただいても?」
「作りますね〜」
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よくわからないが急襲されてる人を助けていれば、見かけた姿に目をパチパチする。あれは間違いなく友人だったり恋人だったりな郭嘉くんである。郭嘉くんだ、と言えば近くにいた元直さんや郭嘉さん達がエッみたいな顔をしたが知らない。
「郭嘉くーん」
そう手をひらひら振って近寄ってみる。郭嘉くんが手を広げたので飛び込めば、くるりと回って飛び込んだ勢いを殺した後にガッチリホールドされた。あ、これ感動の再会というよりはやばいやつ。
「君ってやつは、行方不明になって、俺たちを心配させといて、自分はのんびり色男達とすごしていたのか。そうか、困ったもの、だねっ!」
「いたたた、いたたた!いたい!郭嘉くん、痛い、サバ折はやめてサバ折は」
そうジタバタしていれば、力が緩まり優しく抱きしめられる。そして肩のあたりに額がきた。
「……本当に心配したんだ。君が先にいなくなるなんて、想像もしていなかったから」
「うん、ごめんね。私もこんな事態になるとは思ってなくて」
そうよしよししていたら、ナマエの知り合いかな?と郭嘉さんの声が聞こえたので少し体をはなす。郭嘉さんにっこり笑っているけど内心あんま良く思ってないな。
「もしやいい人とか?それなら是非とも紹介してほしいけれど」
「いい人っていうか、相棒っていうか、一番の友達の一人」
そう言えば、目をパチパチされたが。そうして、ふふっと笑った。いやこれややこしいな。どうするかなー、と思ったら郭嘉くんが私を見下ろした。
「ナマエ、彼は?」
「私がお世話になってるお兄さん達の一人」
「へぇ……俺たちのナマエがお世話になっていますね」
「いいや?ナマエは賢いから、全く。むしろこちらが助かっているぐらいだよ。もっと手伝ってほしいくらいに、ね」
修羅場らないでほしい。私には他意がないというかこの状況が面倒くさい。バチバチ火花飛んでる気がするよ。曹操様がゆっくりこちらにやってきた。
「ナマエの知り合いか」
「私の友人で、私の世界の郭嘉くんです」
そう言えば曹操様と夏侯惇さん達が目を瞬いた。
「郭嘉くん、彼らは異世界の曹魏の方々です。私のそばにいるのが曹操様、向かい合ってるのは異世界の君ですね。全員、同姓同名の人って感じだよ。年齢の前後関係とかお互いの関係性とか性格とか違うけど似てたり、似てるけど違うかったりするし」
「なるほど、確かに面白いことになってるようだ。しかし、君に会えたから彼女との試合に負けて勝負に勝ったようなものだけれど」
そう言った郭嘉くんを見上げる。いやこれ多分釣り野伏せしてんな。伏せてるのは荀攸くんだろう。
「もしかして釣り中だった?」
「まぁね。でも、俺たちが最初に出会った人よりも、君や君の知り合いの方が信頼できる。荀攸」
そう言って左手で軽く円をかいた郭嘉くんに烏と一緒に荀攸くんが振ってきた。鳥は相変わらず婆娑羅で作ったものなのか、鳥という漢字になった後消えた。カッコいいよな。
「郭嘉殿、この勢力は味方という認識で……ナマエ殿!?お怪我はありませんか!?」
「無事無事ー、異世界の曹魏の人や徐庶さん達に保護されてたんだよ」
「……貴方が操られた人間に囚われているのだと聞いていましたが、貴方の様子を見る限り話が違いそうですね。とりあえず貴方がご無事でよかった。武田家や真田家に申し立てできます」
ホッと息を吐いた荀攸に、武田と真田?と夏侯惇さんが私を見下ろした。あっはっはっ。とりあえず笑っとこ。笑っていたら荀攸くんが眉間に皺を寄せた。
「ナマエ殿、もしや、また黙っていたのですか」
「……だってこんな事態になるとは思ってなかったし、異世界だし……言ったところでホントの親族いないからややこしいだけだし……」
しょんぼりしてみる。いやほんと言ったところでじゃん。
「まぁまぁ、荀攸、気がついたら同じ名前の違う人しかいないんだ。不用意に名乗っては間者だとか偽物だなんだという話になりかねない。まぁ、それにしても俺たちと同じ名前の人と随分と仲良くしてたみたいだけど」
「それこそいつもの話でしょう。ナマエ殿の初対面の人間への危機感のなさ、いえ、人懐っこさは天下級ですからね」
しれっと言われてしまった。私は犬じゃないんだけどなぁ、とぼやけば、そういう意味で言ったのではありません、と返される。どういう意味でいったんだ。あと元直さん達も確かにと頷かないで欲しい。荀攸くんは曹操様達をみて一礼をする。
「ナマエがお世話になり、ありがとうございます。同郷の身として、感謝を……僕は荀攸と申します。ややこしいのであれば、公達もしくはーー」
「字にしろ名前にも荀攸さんと被るんで、公ちゃんって呼んだらいいと思います」
割り込んでそう言えば、荀攸にナマエ殿と睨まれた。いや君の名乗ろうとした名前は君の蔑称でしょうが。郭嘉さんが公ちゃんと繰り返した。郭嘉くんが口を平。
「公ちゃん、ナマエを怒るのは良くないよ。君が名乗ろうとした名はナマエも俺も嫌いだしね。俺は適当に呼んでくださってかまいませんよ、異界の曹操殿」
ばっさりとそういって郭嘉くんは曹操様に向かって口を開く。
「もうしばらくしたら本隊がくる手筈になっていますが、布陣やそこに裂かれているおおよその人数はわかっていますが、確定ではありませんね。我々を同士討ちにしてその上で囲む可能性もあります。荀攸、どれくらいの距離に何がいるか急ぎ調べられるかな?」
「関わりがない分、わからないことは多いですが、やってみましょう」
「今更だけど、この世界婆娑羅ないからね。婆娑羅の属性は宝玉に宿るし、宝玉は武器とセットで扱うもの」
「今更なような気がしますが」
そう言って地面にさらさらと八卦なのか方角なのかわからない図面をかく。郭嘉さん達に説明を入れとこう。
「郭嘉さん、元直さん、私の世界では武器の属性みたいなのが人間に宿るんですが、その点の利点として、攻撃以外の用途に使用できるんです。まぁ私攻撃しか基本使わないんですけど、荀攸くんはその扱いが細やかで丁寧精密なので、索敵として機能したり婆娑羅事態で兵を作ったりします」
「同時に実行はできません。索敵範囲が劣る上に兵も劣化します」
「……とのことです。あとはそちらと関係性も違いますし、年齢幅も違いますし、得意とされることも違ったり同じだったりします。例えば、荀攸くんは索敵隠密にたけますが、あまり集団戦の戦術を組み立てることはしません。どちらかと言うと謀です」
「個人で動く方が圧倒的に楽なので」
「郭嘉さんと郭嘉くんの立ち位置は似てますけど、荀ケくんは将来有望とされてるけどまだ子供だし、賈詡さんは苦労人で仕事に結構追われてるし、程cさんもはやみんなの保護者だし、伯寧くんは城塞つくったり罠作ったりしますけどどちらかと言うと刑務官みたいな感じですし、徐庶くんは今日も多分楽しく諜報に勤しんでるので」
「ナマエは戦国側でしょう?何故仲良く?」
「まーー、色々ありました。色々あって郭嘉くんと知り合って芋蔓式です」
「色々?」
「色々は色々ですね。話すと長くなります」
郭嘉さんの問いかけにそう答える。荀攸くんが作業しながら答えた。
「八割貴方達が問題行動をおこしてる話でしょう……敵影とらえました」
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