2022/12/31

2022年度没ネタ整理76

・違う世界線に迷い込んだ
(五軍師はいるけど郭嘉の武器が舞闘棍系統、荀ケの武器が青廉杖系統の世界→郭嘉の武器が棍、荀ケの武器が鏢の世界線)

まーた異世界にトリップしたらしい、と内心頭を抱える。正面にいるのは郭嘉さんではあるが、私を知らない尚且つ私が知っている武器を扱わない郭嘉さんである。全員初対面なのをみると、そう判断するしかない。こうなるなら将の方々に手を貸さず、帰る方法が見つかるまで隠遁生活をすればよかったと思う。あれは郭嘉さんがいたから溶け込めただけで、いない世界で溶け込める気がしない。適当に理由をつけてそそくさと立ち去るのが吉か。となると、曹操様に見つかる前に立ち去らなければなるまい。
「美しいお嬢さん、今回の戦、君のおかげで助かったよ」
「いえ、私のようなものが助言しなくてもきっと皆さまは勝っていらっしゃったでしょう」
「それでも、ここまで被害を減らせたのは君のおかげだ。何かお礼をしたいのだけれど……そうだ、今日の酒宴にきてほしいな」
「申し訳ありません、故郷に帰る為の旅路の途中なのです。先を急いでおります。お気持ちだけ受け取りましょう」
そう言って何故か私の馬がいたので私の馬に乗る。曹操様に会うと!私は!士官したくなるので!
「そう連れないことを言わないでほしいな」
「また何処かでお会いした時に奢っていただきます」
そう一礼して馬を走らせる。軍師が合流したのが見える。そしてその時の私はもう諦めたと言うかそばにいすぎて忘れていたが、郭嘉さんは結構腹黒……違う……しつこ……いや、執念ぶか……違うな、まぁ、なんというか、追いかける側に回ったら結構怖いことを宿に泊まりながら思い出したのである。まぁもうどうしようもない。
まぁ、官渡よりも前と言ったところか。ここからどこにいくかを考える。いくら他人の郭嘉さんでも死に目に会うと私は泣く。曹操様に相対するのもちょっと嫌だなと思う、ので、適当に成都あたりで士官できないものかと思う。とりあえず西に行こう。

まーー、女が士官するとか頭おかしい的なことを言われましたけどね。嫁にしてやるが、と言われてそれは結構です、と言ってしまった。そりゃそうだ、とため息をつく。普通は士官しないよな、うん。前も男装してたからというよりはやっぱり郭嘉さんの力が大きいのではなかろうか。お見送りなのか法正殿が口を開く。
「女でありながらどうして士官を?」
「いまいち普通の女性の生き方に倣えないので。未亡人みたいなものですから」
そう言って礼をしてそのまま馬をかける。

結局、賈詡おじのいる張繍殿に仕えることになりました〜。パチパチ〜。と内心拍手をする。嫁にはなりません。結局魏ジャン、とかも言わないでほしい。成都で士官できてたら蜀陣営だったから。まぁ、侮られているからとりあえず賈詡さんに付けられてるけど。賈詡さんは相変わらず打算的であるが苦労人である。
「ははぁ、女だてらに士官したいというのもわかる。アンタを家で腐らせておくにはもったいない」
「褒めても賈詡さんの手伝いしかできませんよ」
権限がないのでね。そう言いながら賈詡さんの補佐をする。まぁそのあとに曹操陣営に着くか否かという話で着くべきと言ってしまったのは仕方ない。

曹操様を罠にかけるのはちょっと心苦しい。いや、だって典韋さんとか曹昂様があれだからな。まーー、郭嘉さんがすぐに軍を率いてくるのだけども。私は対そちらの対応をするので、あるが。さて、郭嘉さんの手の内はしっているような知らないような、というものである。できる限りのことはしよう。言うことを聞いてくれるかはわからないが。

はい、負けた。抵抗してみたけどダメでした。結構いいところまで行ったのになぁ、と思うが、まぁ言うことを聞いてくれない勢のせいというものもある。曹操様にはあまり迷惑をかけたくないが。賈詡さんが「降参だ、降参」と言って両手を上げたのをみて、私も賈詡さんの後ろで指示を待つ。まぁ、そこで、ぱちり、と郭嘉さんと目が合ってしまったが。
「……おや、君はあの時の……」
「郭嘉殿、知り合いですか?」
「前に助けてもらったことがあってね」
「もしや、例の……」
荀攸殿は私をみると、このような方だとは……という。このようなってどのようななんだ……と、首を傾げれば目をそっと逸らされたが。何故。
「まさかこんな形で再会するなんて、思わなかったけれど……ちなみに君が城内を?」
「城内は俺だ。娘は外の迎撃だ」
「娘?」
「あぁ、嫁に行ったのはいいが、夫を亡くしたようで。俺の元に戻ってきた困った娘だ」
そう言った賈詡さんに周りの状況はともかく、わーいと思ってしまうのは仕方ない。未亡人みたいなものとは私が言ってたからだろう。郭嘉さんがへぇと口元に笑みを浮かべたのがみえる。荀攸殿がちょっと不快そうにしている。
「娘を士官させていたのですか」
「ま、アンタ達を助けた事があるのならご存じだろうが、家で腐らせておくにはもったいない」
荀攸殿がちょっと怒る気がするので口を挟む。
「……散ることも覚悟の上です。私が父に頼み、士官させていただいたまで。私が士官したことで父を責めるのはおよしください」
「……せめているわけでは」
「郭嘉、荀攸」
そう言ってやってきたのは曹操様である。
「その者達は」
「敵の軍師です」
「俺は大人しくアンタの処分を受け入れるとしよう」
そう言った賈詡さんに、彼は登用されることになる。そうして、こちらに向いた視線に私も口を開く。
「私もまた敗将です。どのような処分も受け入れましょう」
「彼の娘だそうですよ。外の群勢に指示を出したのは彼女だそうです。色々と見どころがある」
「ほう?」
じろじろと見られるのは好きではない、ので、目を伏せる。曹操様の側室は務まる気がしない。そもそも発端が側室云々なのであまり良くないのでは。
「殿、ご自重ください」
荀攸殿の言葉に、私はめをひらく。まぁ結局私も処刑を免れ、とりあえず許昌に向かうことになったのだが。

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この世界の郭嘉さんあらため郭嘉殿の中で流行ってるのは私の元にお酒を飲みに来ることである。多分そのうち飽きると思う。
「ナマエ殿の旦那はどんな人だった?」
そうお酒を傾けながら告げた郭嘉殿に「貴方みたいな人ですよ」と言えば彼は目を瞬いた。
「酒宴と戦、あとは女の人が好き。人生の儚さを歌っては、遊んだりしていましたし。戦略や戦術においても私が敵わない相手でした」
「それはそれは……」
「最初に私を認めてくれた人です。私に士官するといいと進めてくださいました。いつもそばに置いてくださって、私は彼と彼の仲間達に役に立とうと仕事に追われてましたね。でも、病に伏せて死に、仲間たちもさまざまな理由で散り散りになってしまいました」
「貴方のような人を残していくなんて、皆罪深い人だね

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