2022/12/31
2022年度没ネタ整理77
・違う世界線に迷い込んだ
(五軍師はいるけど郭嘉の武器が舞闘棍系統、荀ケの武器が青廉杖系統の世界→郭嘉の武器が棍、荀ケの武器が鏢の世界線)
マジでふざけないでほしい。違う世界線にトリップした、というのは理解した。嫌だってみんな違う武器というか、現実味がある武器を持ってる上に郭嘉さんがちょっと体格がいい。服のせいか??と思ったが、多分違う。まぁ凝視してたらにっこり笑われたけど。私はとりあえず頭を下げておいた。
話はこうである。買い物していた私は謎の学生集団と共に何故か異世界な三国に飛ばされ、というか、遠呂智みたいな世界に飛ばされ、誰が保護をするかみたいな話になっている。魏に行きたい女子勢、わかる、顔いい人多いもんな。でも実力主義だから行くのは勧めない。文化の違いもあるし。呉蜀がおすすめであるが、喧嘩っ早い人は呉の方がいいのかもしれない。陸遜くんのストレスが増えるかもだが。ええーと思っていたら女の子二人が魏に内定貰ってた。え、生きてほしい。荀ケさんあたりが気にかけてくれたら大丈夫だろうが。ええっ……でも全員礼儀仕込んでから言った方がいいと思うのだが。
「他の者はどうする?」
「よくわかんねぇからどこでもいっ……」
タメ口を聞きかけた青年の口を塞ぐ。いやこれやっぱり一通り礼儀を教えた方がいい気がする。なにすんだ!と怒った彼に口を開く。
「言葉使いは気をつけた方がいいですよ。彼らは目上です。私達を『保護してくださる』のだから、礼節はきちんとするべきです」
「は?」
意味わからんみたいな顔をした彼に口を開く。
「……わかりやすく言うと全員偉い人だから敬いなさい。以上」
「ははっ、かまわんさ。世界が違えば礼儀も何もわからないだろう」
孫堅様めちゃくちゃいい人だな??どうだ、ならうちに来てみるか、と声をかけた孫堅様に、おー、と言いながら彼は頷く。
「お前が行くなら俺もそこに行くしかないじゃんか……」
「あ?好きにしたらいいだろ」
「お前の面倒は誰かが見ないとだろー?俺もよろしくお願いします」
そう頭を下げた彼は大丈夫そうである。となると蜀か。
「では、申し訳ございません。私達は貴方達の元でお世話になってもよろしいでしょうか」
「あぁ、構わぬ。身を寄せる場所がないのは大変だろうからな」
劉備様も懐がふかい。ありがとうございます、と頭を深々とさげる。混乱している子は私に習って頭を下げた。よろしい。
「私の名は郭ナマエと申します。ナマエは私の世界における私の国の言い方ですので、言いにくい場合は郭子、または李子でも構いません。よろしくお願いします」
そう言えば隣にいる子が目を瞬いた。
「えっ。中国の人?」
「旦那が中国の方です。李子は中国の方と関わる際に名乗った名前ですね。貴方も自己紹介を」
私の促しに、彼はえっとと口を開く。
「名字名無です。よろしくお願いします」
「郭子と名字だな。私は劉備だ。こちらは諸葛亮孔明。他の者もおいおい紹介しよう」
「ありがとうございます」
そう言って頭を下げる。いやこれ蜀でもミスりそうだからちょっと呉の方が良かったかもしれない。
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法正殿と孔明くんってこんな感じの仲だったんだ、へぇ。そう思いながら静かに言い合いをしている二人を見る。法正殿も孔明くんも、士元も何故か蜀にいる元直も、というか軍師の全員が忙しそうである。たまにこの世界の元直の手伝いをしたりしていて、今日はその使いできたのだが。
ちらりとみた積まれた竹簡をみる。これなら私もできそうであるが。ちなみに名無くんは張苞くん達に色々教わっていると聞いた。頑張れ。
「諸葛亮様、法正様、龐統様、良ければお手伝いしましょうか?」
そう声をかければ二人は仲良く私を見たが。士元あらため龐統殿がこちらをみた。
「あぁ、それは助かるね。元直から聞いているよ。なかなか学に詳しいようだね」
「詳しいと言うよりは私達の世界にも似たものがあって、それを学んだと言うのが正しいかもしれませんが。九章算術は通じます?」
「通じます」
「あとは通じるか否かわかりませんが、孫子論語墨子あたりを中心に武経七書多少嗜みました……しかし、軽くですのでどれほど通用するかわかりませんし、先にこの土地の風土などに関する資料に目を通した方がよさそうですね」
そう言って竹簡を見ていれば、さらっと兵法聞かれたので兵法を返す。他の政治関係の問答を繰り返していれば、法正殿が竹簡を私に渡した。あと筆も置かれた。
「貴方は俺たちに恩があるんですから、働くべきでは」
「そうですね、そろそろ働きたいと思っていたので、恩を返させてもらいます」
そうは言ってみたが、あれだな……やっぱり蜀についてまなぶべきでは。私は魏の知識と漢の知識しかない。
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魏って人員恵まれてたんだなぁ、とはこの世界に来て思うことだ。でも、まぁ、働くのが好きなので苦にはならないのだが。
「郭子殿ってば、働いてばかりで嫌にならないの?」
そう尋ねた馬岱殿に、はて?と首をかしげる。最近楽なので男装したいと言ったら許可されたので、男装したら民間人には男だと思われている私である。
「いえ、なりませんね、結構働くのが好きですし、嫌になってられないというか」
こちらに手を振った女の子に振り返す。きゃっきゃする女の子達は可愛いが私は女だぞ。私と一緒にきた名無くんといえば、元々工業系だったからか嬉々と工業開発をしてくれている。助かる。あとは勉強させるためにちょくちょく補足していったりしているが。学校で習った!ってなるの面白いな。私それなったの論語の一部だけだ。
「まぁこちらとしては助かりますがね。しかしその年齢じゃ恋だの愛だのにうつつを抜かす年頃では?」
「郭子殿には旦那さんがいるんだよ」
さらっと龐統殿がいう。どこから聞いたんです?、元直からだね、そんな話をしていれば、馬岱さんが「ええっ」と声を上げた。
「既婚者なの?!」
「既婚者ですね。旦那は元の世界にいます」
そこまで言って少し考える。これぜっっったい私怒られるやつだな。
「早く帰らないと怒られます」
「どんな人なんです?」
「この世界風に言えば酒宴と戦と女の子と遊ぶことが好きな人ですね」
「うわっ」
「貴方人間の見る目なさすぎでは?」
「法正殿のそうはっきり言うのいいと思います。徐庶殿は言葉を濁してらっしゃいましたし。私もたまにろくでなしだなぁとは思いますが、仕事ができるんです、すごく」
そう言ってよくいうゲンドウポーズをしてしまう。仕事ができる、と繰り返した二人に私は口を開く。
「仕事ができて頭がいいですが、人生諦めてるところもあって、つい世話を焼いてしまうと言うか……うまいように扱われてる気もします」
「ベタ惚れだねぇ」
「ベタ惚れというか、人生においてその人にかける時間が長かったんですよ。まぁ少し年上の幼馴染みみたいなものなので世話を焼かれたり焼いたりしていたらいつのまにかそうなっていましたね。多分戻ったら怒られます。自分をおいてどこに行ってたのかと」
「貴方がいなければ遊び呆けるのでは?」
「そうですね。体を壊すまで遊び呆けるか探すかだと思うので帰る方法を見つけたいところです」
そう言ってご飯を食べる。帰れなかったらどうするの?と遠慮がちに聞いた馬岱殿に考える。
「まーー、未亡人として蜀で生きていくことになりそうですね。でもそれよりは旦那が乱入してくる方がありえそうです」
はははと笑いながらそう言えば、そんなまさか〜と言われたが。いやまさかというか本当に有り得そうだからな〜とは口を裂けても言えないが。
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「こんにちは、劉禅様」
「おぉ、こんにちは、郭子殿」
「今日はいい天気なので外が気持ち良いですね」
まぁ多分劉禅様はサボりだろうけどな。うむ、と頷いた彼に隣に座っても?と尋ねればまた頷いたが。
「郭子殿はよく働くな」
「私は働くのが好きなので苦にはなりませんよ。あと仕事に没頭していると元の世界のことを考えなくてすみますから」
そう言って成都の街並みを見る。やはり許昌とは少し雰囲気が違う。こちらの民の方がどうしても弱く見えてしまう。いや、強かなのであるが、なんかこう、少し雰囲気が違うのだ。社会的弱者が集まるのだろうかと考えてみたが、まぁそこは劉備様の人柄の差なのだろう。目があった人たちに手を振れば彼はワッと手を振り返す。
「郭子殿は、父上に似ているな。皆を思い皆に慕われているようだ」
「そうですか?私は劉備様よりもっと打算的で残酷な人間ですよ」
「そうは見えぬなぁ」
「できる限り優しくいたいとは思ってはいますが、全員を救える策は検討もつきません」
そう言って頬杖をついてまた街並みをみる。
「全員を救える策?」
「昔、父親に問いかけられました。時代は不幸なしで越えることはできないのか、幸せは犠牲無くして得ることはできないのか。何かの受け売りでしょうけどね」
「それは難しい……私にはさっぱりだ。郭子殿にはわかるのだろうか?」
「私にもわかりません」
ははは、と笑いながら告げる。きっと全員を救う策などない。でもそれは目の前の彼もわかっている。
この後星彩ちゃんが探しにきたので私が付き合ってもらったのだと言っておいた。仕事しよ。
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まーやばい気がしたので、若い子つれて援軍にきたのであるが。対妖魔戦である。とりあえず包囲網をしき、斉射部隊などを敵の撤退路端につける。魏呉蜀混在だな、と思いつつ私はサクッと郭嘉殿と法正殿を救援する。なんでこの二人なんだ??とりあえず法正殿に駆け寄るが。
「法正殿、大丈夫ですか」
「助かりましたよ、郭子殿。まさか軍略の才もおもちとは。この恩はいずれ返しますよ」
「私は張苞殿や関興殿に同行したまでです。恩なら彼らにお返しください。とりあえず手短に布陣を説明いたしますので、判断を。私にはその権限はありませんから」
そう言って援軍がどこから助けに入ったか、兵をふした位置、予測できる撤退場所、こちらの撤退が出来そうな場所を告げる。
「そこまで仕込むとは上出来です。反撃に出ますか」
「うん、そうだね、それがいい」
多分あとは二人で動くだろう、と思ったら二人に連れて行ってもらうことになったのだが。何故に。
「劉備様、関羽様、張飛様、諸葛亮様、申し訳ございません。この方達を煽ったのは私です」
叱られている若い子達にそう告げて頭を下げる。お前が?みたいな張飛殿の声がする。
「いや、親父、郭子殿は煽ってなんかない!」
「俺たちが無茶をしようとしたから策を授けてくれただけです」
「いいえ、本来ならば止めるのが年上の役目です」
「いいや、今回は援軍にきてくれて助かった。援軍がなければどうなっていたことか」
そう言った劉備様のとりなしに二人には親からの賞賛が来たので大丈夫だろう。私は諸葛亮殿に近づく。
「成都は龐統様や馬岱様、馬超様達があが守備をしてくれています。また、姜維様より報告書も届いておりました。至急では戻り次第お目通しをお願いします」
「ありがとうございます。貴方にはお見通しですね。今回の援軍の采配も素晴らしいものでした」
「いえ、結果そうなったのは皆さまの力のおかげでしょう。私は少しの力添えをさせていただいただけです」
そう言って頭を下げる。
「郭子、このあとは曹操殿が宴が開かれる。我々も参加することになるだろう。郭子も参加するといい」
劉備様の言葉にこれは断れないやつだなぁ、と思う。まーー、さっきから魏の軍師(郭嘉殿)からの視線が痛い。これは宴で捕まる。
「……いえ、劉備殿、このまま郭子殿には徐庶と一緒に一足先に成都に戻っていただきましょう。恐らく名無が心配しているでしょうから」
「はい、そちらの方が助かります。成都の子らにも勉学を教える約束をしていますから」
「そうか。それでは呼び止めるのが野暮というものだな」
いやでもこれ徐庶さんの答え聞いてないけどいいのか??
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あーー、あーー、こちらの徐元直を甘やかしてしまう。いけない、あっちの徐元直と同じ類だとは分かっているけども甘やかしてしまう。撃剣凄いねーー!優しいねーー!そこがいいとこなんだよーー!!と内心を隠しつつ、褒める。帰宅途中の飯屋である。二人で祝杯的な感じでお酒を飲んでる。そして、徐庶殿をよしよしし出したところで気づく。酔ってるなこれ。
「すいません、徐庶殿、これは酔ってますので私は寝ます……お勘定を……」
「一人じゃ危ない、俺も一緒に戻るよ」
ふらふらの私をささえ、お勘定をして城に戻る。これ旦那にバレたらめちゃくちゃ怒られる気がするな??まぁ、徐庶殿とはちゃんと部屋の前でわかれたが。
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名無くんが目をキラキラさせて虎戦車改と自転車っぽいものを作り上げた。まぁ彼は馬に乗れないから馬の代わりにいいのだろう。息子は元気かなぁと自転車を試しに乗っている名無くんとそれを見る武将達を見る。それに神速つけたらえぐいことになる気がするからつけてほしい。武器扱いになるかもしれないが。そういや他の子は無事だろうか。姜維殿が私を見て首をかしげた。
「郭子殿、いかがしましたか?」
「いえ、私達と一緒に迷い込んだ他の子らは無事かと思っただけです」
「確か魏と呉に二人ずついらっしゃるのでしたね」
「はい、無事だと良いのですが……私が知っていただけで、彼彼女らはこの世界の礼儀も法も知らないでしょうから。最初は客人として優遇されるかもしれませんが、時が経てばそれだけではなくなります」
「……それは些か心配ですね」
そう言った姜維殿に、私はそうなんですと言ってみる。どちらかと言うと、呉は大丈夫な気がするが、魏が大丈夫だろうか。
「ナマエ殿?」
「いえ、皆で無事に元の世界に戻れるといいのですが……」
そう言ってまた視線を騒ぐ彼らのもとにむかわせる。流石に自転車は馬には勝てないのでは?
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髪の毛引っ掴まれて確保みたいな形になったので戸惑いなく持っていた剣で髪を切り、そのまま相手を切りつけ、そのまま妖魔をしとめようとする。隊長格を致命傷を与えたからか、撤退していく妖魔をみおくった。さて、急襲されたとなると情報が漏れていた可能性がある。とりあえず私が髪をきったことに驚いている周りを見る。いや、これは私が妖魔を仕留めたことに驚いているのかもしれない。
「郭子殿、髪が……」
「髪は生きていればいやがおうにもそのうちのびます。今のうちにここから撤退しましょう。魏の軍師様、申し訳ないですが先導をお願いいたします。私が殿につきます」
「……わかりました。俺が先導いたします」
こういう時荀攸殿は切り替えが早くてたすかる。続いてついてきていた徐庶殿が口を開いた。
「君が殿は危ない。俺が殿になるよ」
「いえ、徐庶様、私はともかく彼女らは体力がなく、身を守る術がありません。彼女らは武装できる誰かが馬に共に乗せて走った方がはやい。私は最低限個人の身は守れます」
そう言えば、あまり論争をしている暇はありません、それで行きましょうと荀攸殿が告げた。さてはて、こうなったら恐らく誰かが指示をして私を攻撃してくるはずなのであるが。そう思っていたら、やっぱり荀攸殿が先導してくれているのにも関わらず妖魔が追ってくる。荀攸殿達も違和感を感じているところだろう。荀攸殿が誘導しているならもっと上手くやるんだよな、と思いながら慣れない将剣で闘う。こちとら第一武器飛翔剣の第二武器が打球棍なんだからなんとかしてほしい。この世界なんでそれがないんだ……??
とりあえずたまたま近くにいた毛利軍が援軍にきてくれて助かりましたけども。まぁだれひとり脱落はなくてよかった、というのか。まぁ、大人で集まるしかない。私が兵を労っていれば、徐庶殿が飛んできたというか全員集合した。
「郭子殿、無事でよかった」
「毛利元就殿のおかげですね」
「たまたま私たちはいただけだよ」
「……」
「荀攸殿、如何したか」
「……いえ」
「……荀攸殿が先導した先に面白いほど妖魔軍が追撃できましたね」
「郭子殿?」
「疑っているわけではありません。貴方の誘導は理にかなっているはずでした」
「……はい、郭子殿の言う通りです。俺は兵を伏せてなさそうな場所を推測しできる限り安全に退避できるように先導したつもりです」
「貴方の推測は正しい。先程の撤退、兵は追ってくるばかりで、兵は先に伏せられていません」
「追いかけてきた?」
「いや、郭子殿がいちいち綺麗に撒いたり相手を追い詰めていたから追いかけてくることはなかった」
徐庶殿がそう言って少し考える。呂蒙殿と陸遜殿も考える。
「……。もう少し調べる必要があります」
「どうしましょうか。貴方が疑うとすれば私だと思うのですが、貴方のそばにいた方がいいのか、他の誰か解いた方がいいのか」
そう言って私も考えれば、荀攸殿が「いえ」と首を左右にふった。
「……俺は貴方は疑っておりません」
「それは髪を犠牲にしたから?」
まぁそう聞いたら荀攸殿が首を振ったが。まぁ、疑われていないのならよかった、と息を吐く。
「郭子殿、疲れているようだから、休んだ方がいい」
そう言った徐庶殿に、今回ばかりはそうするべきかと頷く。これまぁ私を狙ってくるやつだと思うのだけども。
寝る時に襲ってくるのはやめて欲しかった。楽な服に着替えてる中応戦はちょっと。身近に短剣持っててよかった。危ないなー、と思いながら回避してたら郭子殿!と徐庶殿と荀攸殿がすっ飛んできたけど、私が回し蹴りで相手の顎仕留めた時だったからやめて欲しかった。破廉恥な女になってしまう。足をしまいしまいしながら、見ました?と尋ねれば、二人とも目を逸らした。見たんだな、私の足を。とりあえず服を整えながら頭を下げる。
「お目汚しすいません」
「いえ……こちらもまさか女性だとは思っておらず……端正な顔立ちの男性かと……」
「男性の装いの方がうごきやすいのでつい」
「郭子殿、怪我はないかい!?」
ハッとしたような徐庶殿に、はい、このようにと言いながら相手を見る。妖魔の類ではありそうだが。見事にノックアウトしたのか気を失っているが。
「とりあえず情報を吐かせた方が良さそうですね」
「郭子殿、それは俺たちがやるよ。君は休んだ方がいい」
「これくらいは大丈夫……」
と言ってる最中に毛利さんがやってきた。大丈夫かい!?と飛び込んできた彼は転がっている妖魔を見て眉間に皺をよせる。
「警戒は強化していたのだけど、一体どこから……」
「……!様子がおかしいです」
そう言った荀攸殿にそちらを見ればなるほど、妖魔がぽこぽこという音を出しながら液体になって消える。四人で覗き込めば、墨のような液体と札が浮かんでいる。
「……触らない方が良さそうな感じだね。明日、祓ってもらおう。郭子殿、別の部屋に案内するよ」
「お気遣いありがとうございます……他の子達は大丈夫でしょうか」
と言っていれば、なんの騒ぎかと全員きたので無事だったらしい。もしかして私が狙われてる感じか。
「ええ……もしかして髪を切り落としたからその髪を元に追ってくるとかですかね……」
「あぁ、なんだか日本の怪談にありそうな展開だね。だいたいは髪を食べて満足するんだけど」
「流石に幽霊みたいなものが相手ならば術者相手にしかうつてがないのですが、まぁ、これに関しては武力が通じたのでなんとかはできるでしょう。さて、どうしたものか……」
そう言ってふむと考える。私を狙っているのであれば成都に戻るまでになんとかしたいが。
「おおとの、なんかあっ……は?李子さん!?」
「ん?」
「えっ、ちょっとまて、あれ?でもいないってなって……あれ??」
「……あー、ちょっと待ってね、思い出しそう。これくらいまで出てる」
「あたしですよ!ほら!李子さんに最初に突っかかってた!いやー、あの時はホントすいませんでした」
「なーーに夜中に騒いで……は?李子さんがいる??幻覚かな??」
「あ、君も見たことある。名前が出てこないけど、同じ世界から来た子ということは思い出した。また巻き込まれたの?」
「はい!!」
「いや、お前は俺を巻き込んでるんだろうがよ」
「だって、こう、今流行りのおまじない試したくなるじゃん」
「普通はそんなことならないんだわ」
「おまじない?」
「そう!異世界に行けるおまじない!」
「それが原因な気がするから詳しく教えてほしいな」
そう言って手を取る。ひゃーー!と言いながら教えますと言ってくれた彼女にこれで来た原因は分かりそうだと息を吐く。
「あの、李子さん、旦那の目の前で籠絡するのやめてもらえませんか……寝取られはちょっと」
おっとそれは悪いことをしてしまった。仲良しだなーという感じで見守っていた毛利元就殿が口を開く。
「ちょうどよかった、輝楽。そこのものを祓って欲しいんだけど」
「うん?げ、なにこれ」
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