2022/12/31

2022年度没ネタ整理83


どうみても無双の李子なんだよなぁ、とできた姉弟子をみる。一部似通った人はいれど、姉弟子である彼女の外観はそのままである。男装していれば美少年もしくは美青年に見える彼女は無双世界や俺の世界の史実では郭嘉の補佐、つまり軍師祭酒の補佐として登場するのである。その実男装の麗人、赤壁で曹操を救って川に沈んだとされているので、郭嘉や他の人の記述にでてくるくらいなのだ。ちなみに、水鏡同門生として孔明徐庶龐統がいるために三国志では悪に染まった人的な感じで出てきたりする。
そんな彼女は、夫と喧嘩をした後に誰かに拉致され川に沈められたという犯罪でしかない行為に巻き込まれてこの世界にきたので、あるが。
「軍師おっも……」
そうぼやいてしまうのは仕方がない。旅をしたいと駄々をこねた俺の代わりに城主をしてくれている彼女であるが、どうも他人に好意を抱かれやすい。それは恋愛感情とは限らず、まぁ女子からは親や姉みたいな感情を抱かれているのはわかるのだが。どうも軍師はガチ恋勢が多い。ちなみにちゃんとそうじゃなくてただ友人感覚な人もいて、それが隣にいる司馬懿と別の要件で李子さんとはなしたい孔明なのだが。二人は恐らく同じ視点の珍しい人みたいな感じだ。周瑜はよくわからん。あいつ小喬ちゃんとラブってるからな。
「おっも……?」
「いや、軍師勢、李子さんに向ける感情重くない?」
そう言えば、あぁ、みたいな顔をされた。
「お互いにめちゃくちゃ牽制するじゃん。こう、曹操さんみたいに、嫁になるか?みたいな感じで多分本気なんだろうけど、軽く聞くみたいな感じできないのかな〜」
「曹操殿はそんなことを言ってるのか」
「偶にな。李子さん律儀に断ってるけど」
ちなみに1日一回は聞いていると思われる。李子さんはその度に困った顔してる。
「明は誰がくっつくと思う?」
「多分どうあがいても無理だと思う。李子さん離れたところに旦那と子供がいるって昔聞いたし」
そう言えば司馬懿が筆を止めた。離れたところとなると、明でいう『元の世界』というやつか。そう尋ねた司馬懿に、そうだな、と俺は返す。
「曹操さんは未亡人と同意義って言ってたけど、李子さんはそれを理由に断るから多分そうじゃない」
しかも、李子さんの旦那多分無双郭嘉だと思うんだよな。現パロから来たと思われる。


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ほらやっぱり!と騒ぐ同類には悪いが。李子さんが天刑宗のなんらかの術で元の世界の姿に変換されているのだが。ひゅーーー!!
「うっわ、やっぱり無双の李子さんじゃん!細剣持っててあの衣装着てるってことは8仕様!」
「なーに意味わからないこと言ってるの!あの子のいうことがホントなら李子さんが危ないわ!」
「大丈夫大丈夫、李子さんあいつが思ってるより強いから」
そう言ってたら、李子さんが地面に細剣突き刺した瞬間、周りにいた陰兵が凍りついたのだが。
「陰兵の足止めにはこちらで充分です。これ以上手荒な真似はしたくないのですが」
「どうして」
「いささか、貴方には思い違いがありましょう」
そう言って李子さんはため息をつく。
「私の知識も武も努力して身につけたもの。貴方のいうように天に与えられたものではございません。また、同じく弟弟子の力も彼が努力したものです」
「嘘、どこでそんな、」
「……そもそも多分あんたの仮定が間違ってて、李子さん多分違う世界の後漢時代にいた人だと俺は思っているんだけど」
率直にいえば、李子さんが俺を見た。
「やけに詳しいね」
「いや、ゲームにいたからつい……」
「申し訳ありませんが、少し厄介なことがある故に所属は伏せさせていただきます。……いえ、貴方は知識をどこで身につけたのかとおっしゃっていますから、それだけはお答えするべきですかね」
ふむ、と考えた李子さんに、所属を言っても何にもならないと思うけどなぁ、と思う。この世界と李子さんのいた世界は違いすぎるのだ。
「私は元の世界において、司馬徽先生に師事していたので、これらの知識を持つのは当たり前かと思うのですが。武力については、まぁ、同門生と教え合いをしたといいますか」
「司馬懿先生?」
「この世界だと水鏡先生にあたる人」
首を傾げた星辰に、俺がそう言えばエッと李子さんをみた。龐統さんが李子さんをみる。
「おや、初耳ですね」
「私の感覚からすれば、違う世界にいる同じ名前の赤の他人ですからね。性格も外見も違いすぎますから。同じ運命は似たように背負ってらっしゃいますが。他人です」
さらっと2回告げた李子さんに、徐庶が「ええー、そんなものなのかい?」と告げる。
「もっとこう……違う世界といえど、同門生ならさー」
「私の同門生は私の世界にいる方と、この世界では長沙殿しかいませんので。これで気は済んだでしょう。元に戻していただけると助かります」
と言ったが、あまりの想定外の事態に同郷は逃げた。笑える。李子さんは「ええっ」と困惑した。そりゃそうなる。とりあえず、陰兵は呂布姫が倒していた。
「李子さん男の人だったの!?」
しばらくして、だ。ぎんぺーちゃんが驚いたように声を上げる。空気をあえて読まないぎんぺーちゃんいいと思うぞ。というか、李子さんみて固まってたのはそう言うことかい。
「いえ……男装した方が都合が色々と良かったので」
「都合が良い?」
「昔助けられた方にどうしても仕えたかったので、ぎんぺーちゃんぐらいの年には男装をしていましたね」
「……なのに夫がいるのか」
司馬懿の言葉に、一部が固まる。
「それに関しては、生前はそう言う関係ではありませんでした、とお伝えするしかありません。生まれ変わり、といいますか。死んだ記憶を持ってまた生まれたといいますか……そう言う奇妙なことが私の周りで起こっているのですが、それでまぁ結婚しました、はい」
そう答えれば、小喬ちゃんが首を傾げる。
「結ばれなかったの?」
「彼も私もやることがたくさんありましたからね。そう言うことにかまける時間がありませんでしたし、彼は私の生き方を尊重してくれました。生前はお互い早死にでしたしね」
うっ。両手で顔を覆う。郭嘉IFが李子さんIFでもあるためというか、IFルートでは郭嘉が李子さんを助けるのだが、なんというかあれだ……郭嘉の寿命の薬は実は李子さんが手配したもので、天下取った後ほとんど同時に息を引き取るのだから。うっ。どちらにせよくっついてない。つらい。曹操さんが李子さんを見下ろす
「夫がこの世界にいなければ未亡人も同じ。嫁にくる決心がそろそろつくか?」
「思いません。英雄色を好むどいえど、度が過ぎれば危機を招きましょう。貴方には素敵な奥様がいらっしゃるでしょう」
むしろこのやり取りをしたくて曹操さんは聞いてるのではなかろうか。
「李子さんの旦那様はどのような方なのですか?」
「酒宴と戦が好きな世話がやける天才です」
やっぱり郭嘉ーー!!
「戦が好き?人格に問題ありすぎるのでは」
「龐統殿の文言はもっともだと私も思いますね」
うむうむと頷いた李子さんは、まぁ結構私の周りはいろんな性格の方がいらっしゃいますから今更それくらいで何も思いませんと告げる。
「まぁ、元々年上の幼馴染みというか、兄のような人というか、私より五つほど年上の方なのですが、世話を焼いたり焼かれたりしてるので、その延長線ですかね。多分他人ならこの人やばいなと思います」

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