2022/12/31
2022年度没ネタ整理90
うっわ、なんか目が死んでる荀攸殿みたいな人がいる。そう思いながら横目で見る。いやー、また異世界にぶっ飛んだわけであるが、よくわからない世界にきているわけであるが。ベンチで死んでる。とりあえずポカリ恵んどこう。
「お兄さん熱中症には気をつけた方がいいですよ」
「……えっ、あ、ありがとうございます……?」
「では、お仕事頑張ってください」
そう言ってその場をさる。とりあえず現代の東京って事でいいのかな??とりあえず仕事と家さがそ。
なんか知らないけど、家は準備されていたし、翻訳の仕事を得たので翻訳の仕事することにした。息抜きにさんぽに行けばまた死んでるお兄さんがいた。いやだから何でそんな場所で死にかけてんの。とりあえずポカリ差し入れするが。
「お兄さん、ここ日あたりいいので休むなら日陰の方がいいですよ」
はい、と言いながらポカリを渡す。この前の、と告げた彼は相変わらず表情が死んでいる。覇気がない人である。
「こ、この辺りに住んでるんですか?」
「最近海外から引っ越してきました」
そう答えれば、彼はだらだらと汗を流す。いや日陰にいるからじゃんかー、と思いながら日傘をお兄さんに被せる。
「冷や汗かかれてますし、はやく涼しいところに行ったほうがいいですよ」
「えっ」
「また会ったときにでも返してください」
ひらひら手を振って私もそのまま帰る。生きてくれ。日傘買お。
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「ふっつーにいい人っていうか、まともな人だった」
「え」
「よくわかってないっぽい。他の場所で死んだと思ったらこっちにいたらしいよ。多トリみたい」
「マジで?」
「マジで。独歩さんのファンなんですか?って聞いたら、有名人だったんですか?って返された私の身になってほしい」
「あちゃー、フリじゃなくて?」
「うん」
「口座のお金は怖いからってフツーに働いてて稼いでる人だった……」
「独歩さんが幼馴染みと兄みたいな人を足した感じだからつい世話をしてしまうとか……」
「なんだ、ただ独歩さんがバブみをかんじてるのか……」
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「ラップよくわかんないんですよね」
「あーー、ナマエさんそうだった、ラップほぼわかんない人だった!!」
ぎゃー、隠せ隠せと騒いでる女の子達に、さてはて?と首をかしげる。CDとか借りて聞いてみて、韻を踏めばいいのかーとはなんとなくはわかるが、ほらテンポとか煽るとかよくわかってないのである。とりあえずラップで精神攻撃できるのはなんとなくわかった。とりあえずじゃあ観戦しときます、と一歩ひいてしゃがんで見つめる準備をする。いや観戦て嘘やろと言った人がピン芸人ということはわかる。
「ごめんー、ナマエさん最近帰国したばっかであんまり日本情勢詳しくない」
「観音坂さん達のチームのやつは聞きましたよ」
「どちらから?」
「中国に長い間いました。あ、漢詩読めばいいんですかね?韻踏んでますし」
「……そうですね!」
「マイペースに話してる場合か!!」
「先生、適当な相槌打たんといて〜」
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「ナマエさんの漢詩部分なに言ってるかわからなかったので勉強して出直してきます」
「英語部分も理解できませんでした」
「お勉強してからまたお越しくださいがツボすぎた」
「丁寧に煽られるのくさ。あそこらへん直訳したらナマエさんの言ってる事理解できるまで勉強して出直せじゃん」
「よくわかりませんけど、わざわざ自分はわかりませんって煽ってきた相手のレベルに合わせた言語を選ぶ必要とは……?」
「そっちの方がダメージ大きいで?」
「なるほど、私はどうも先にこう……マイク持ってる手をどうこうとか」
「え?」
「この前お姉さん違法マイク所持者にきれーに飛び蹴りしてたもんね」
「えっ……見られてましたか……」
「ナマエさん??なにしてるんだ??怪我は?」
「特にありません。というか、対処の仕方わかんなかったので……嫌な予感がしたのでとりあえず」
「こっっわ。え?うそやろ??自分そんな事すんの??」
「変なことをされない限りはしませんよ」
「ナマエさんチャイニーズマフィア枠で横浜で良くない?私と暮らす?」
「いや、よくわかんないんでいいです。私そんな物騒な組織と関わってませんし。今の場所めちゃくちゃ仕事しやすいし、仕事忙しいので引っ越しする時間が惜しいです」
「普段なにしてはるんです?」
「翻訳してたり通訳してます。最近は夢野先生の作品を頼まれるのがおおいですね」
「ナマエさん、こちら夢野先生!!」
「えっ?あぁ、どうも、先生の作品いつも拝読しております」
「あぁあぁ、あのあねあの、ナマエさん、今日独歩さんとお出かけしてたんですよね!?!?」
「……そうですね、観音坂さんのご都合さえよろしければご飯など食べに行こうかと思っていたのですが」
「いいなぁー」
「山田家はまた後日にでも私が作りすぎた中華を食べる仕事を依頼します」
「……ナマエさんそんな依頼してたんですか?」
「はい。この前ちょっと脱稿後のハイでつくりすぎてしまいどうしようと思ってしーちゃんに相談しました……いやー、子供がたくさん食べるのはみてて楽しいですし気持ちいいですね。カービィみたいでした」
「(カービィ)」
「(ナマエさんカービィ知ってるんだ)」
「(カービィ)」
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病んでらっしゃる。多分というか、確実にこの人は病んでらっしゃる。元直も躁鬱激しい時は激しかったが、この人の方が波がすごい。めそめそしている分には可愛らしいのであるが。よしよしとハグをして頭を撫でる。はいはい、かわいい、かわいい。しかしながら付き合ってもない相手に対して胎内回帰願望はどうかと思うぞ。多分この人慢性的な睡眠不足。こうなったら仕方あるまいと膝枕しましょうか?と聞いたら動き止まったけど。宇宙猫になってらっしゃる。
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「ナマエさんって、中国いたんでしょ?あそこ三つのグループ抗争がやばいって聞いたんだけどマジ?」
そう言ったポーちゃんに、はて?と首を傾げる。いやこの世界では一応三國がそういう感じになっているようで、私は相変わらず赤壁で起きた炎上事件で川に落ちて、まぁなんやかんやで日本にきた設定である。日本人と中国のハーフだ。ちなみに郭嘉さんらしき人は病没してると思われる。とりあえずポーちゃんにまぁ向こうも色々あるからと言っておく。
「豪華客船燃えたのはその抗争のせいって聞いたことあるけど真偽はいかに?」
「噂はそう囁かれてますけど一般市民が知る由もないかなぁ」
そう言いながらジュースを飲む。まぁ私それに巻き込まれてるようだけど記憶にございません。
「ナマエさん体に火傷跡とかあるって聞いた」
「どなたに?」
「独歩さん」
「えっ、何、二人ってそんな仲?」
「あー、違います違います、この前急に雨に降られてしまい、たまたま観音坂さんがいらっしゃって、同居人の方に断って着替えなど諸々貸してくださったんですよ。多分そこで見えたのだと思いますが」
と、信じたい。あの人は結構危うい線を行ったり来たりしているからな。雨宿り云々も同居人の方がいるからという話を聞いたから行ったようなものであるし。私の言葉にそこにいた三人は頭を抱えた。
「ナマエさんって偶に心配になる。大丈夫??」
「いや、あの、ナマエさん、あの人常識人枠として見たらダメだからね、いや、あの人、私達からしたらだいぶ大人で常識人なんだけどさ、ナマエさんに対してはだいぶ常識人じゃないよ」
「……それに関しては理解しています。偶に危ういラインを行ったり来たりされてます。でも私も漬け込んだ形になってしまったので、申し訳ないことをしたなと……面倒はきちんと見るつもりですよ」
「ナマエさんただのスパダリじゃん」
そう言うことではないけれども。
「火傷跡どうしたの?」
「火事に巻き込まれたことがあって。その時のものですね」
「えっ、やっぱり関係者?」
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ぎゃーーってなってるなぁ、と思いながら頭をぽんぽんしてからぐしゃぐしゃ撫でる。いやー、ポーちゃんの知り合いのダイス?くんを数日とめてたのだが、それが発覚して観音坂さんが見事暴走している。そしてダイスくんはポーちゃんに締められている。あー、いけません、18禁用語はいけません。山田家がいますのでいけません。
「そんなことしてないですよ。ただ雨の中お金もなく泊まるところもないと言ったので、風呂にぶち込んでから数日客人用の部屋に泊めてただけです。一人暮らしではありますが、部屋が余ってるんですよ。観音坂さんも泊まりに来ていいですから」
よしよししながら言えば、彼はピシリと固まった。よし。あの二人付き合ってんの?付き合ってないと思うみたいな話は知らないふりをしておく。
「あたしもいきたーい」
「いいですよ。まぁ私仕事してて構ったりできないかもしれませんけど」
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「ナマエさんによしよしされながらイきたい」
「独歩それホントナマエさんの前では言わない方がいいよ。普通にひかれるとおもう」
「ナマエさんは引かない……俺の全てを受けとめてくれる……」
「いや、多分ナマエさんにも限度あるから。あの人下ネタ系苦手っぽいし」
「処女……?」
「いやそれは知らないけど……興奮すな!」
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あーー、やっぱり来ますよねーー、だって三国が抗争云々って言ってたもんなぁ。と思いながらマイクだけじゃなくガチで行けないものを取り出そうとした連中に近くにあったモップで対応する。それにヒェッてなるなら手を出すんじゃない。
「躾がなっていませんが、どちらからいらっしゃったのでしょうか。ソレ、は、ルール違反では?」
そう言って拳銃を蹴り飛ばす。床を滑るように飛んでった拳銃は警察官の近くに落ちた。大変不快です、と髪をかきあげて言えば、ぶるぶる震えながら、お前は、曹魏の、と言われる。
『お前はあの事件で死んだはずだろ!!』
「貴方が何故怯えてらっしゃるのか私には見当もつきませんね……」
「なんの騒ぎです、か……」
やってきたのはスーツで決めた荀攸殿である。うっわーー、これやっぱりうっわーー。向こうは私を見てピシリと固まったが。私はとりあえず口を開く。
「お兄さん、この方達と知り合いですか?おもちゃかわかんないですけど、拳銃を持っていたわけですが」
「あぁ、最近我々の店に屯する困った輩の一人です。捉え次第この国の警察に近々突き出すつもりではありました。ご協力ありがとうございます。お客様、お怪我は?」
「私にはありません。が、今は気分が悪いので帰ります」
もうこのお店来ないなー、と思いながらそう言えば手を掴まれたわけであるが。
「気分がすぐれないのであれば、こちらでどうぞお休みください」
親切心だけじゃなさそうな気がするので、首を左右に振って退散をはかる。詳しく喋るのは得策ではない。
『ナマエ、逃げるのは得策ではありませんよ』
うわーー。なんのことでしょう?と首を傾げれば、スーツを着こなした彼は口を開く。
『貴方のあの事件後の消息を追ってはいましたが、まさかこのような場所で……』
わーー、胃が痛いーー。しかしだ。私はよくわかっていないのは事実である。
『覚えがありませんね。よくわかりません。誰かと間違えてらっしゃるのでは?』
困惑しながら返せばちょっと表情が変わって困惑された。あとチラ見で最近仲良くしてる人達見るのやめてほしい。ちょこちょことまっとちゃんが寄ってきた。
「ナマエさん、知り合いか?」
「知り合いじゃないです」
ノーと言えば彼は何か考える。
「……あの事件のあと、記憶喪失の状態で発見されたとお伺いしておりましたが、本当だったとは……」
「記憶喪失?」
「状況を把握しました。俺の名は荀攸と申します。日本でいう蒼天グループの社員をしています。とりあえず貴方がご無事でよかった。貴方の兄代わりである郭嘉さんにもこれで面目がたちます。貴方にいくつか質問があります。お連れ様には特上のコースを召し上がっていただきましょう」
帰りたいんだけども。そう思ってチラ見する。高校生組は食べたいよなぁ、そうだよなぁ、食べさせたいよなぁ。
「わかりました、私も私について知る必要が多少はありましょう」
「快い返答ありがとうございます」
「ナマエさん、いいの??」
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