2022/12/31
2022年度没ネタ整理92
やってしまった。めちゃくちゃ料理を作りすぎてしまった。仕事がひと段落ついた、のと、現代の調理器具久々でご飯を作りすぎてしまったのである。あちゃあ、と頭を抱える。最近ちょっと知り合いになった観音坂さんは女性恐怖症の同居人がいらっしゃるとかは聞いたし、ご飯をお呼びするような間柄でもない、のである、が。これ一人で食べれるかと言えばノーである。いやでもあの人残業やばいって聞いたしな。うーむ、と考えて、そういや最近知り合った花ちゃんという学生さんの家族が何でも屋をしていたことを思い出した。とりあえずお金払って引き取ってもらうかーと、連絡を入れることにする。
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「え、あの、え!?いいんですか!?」
ひゃっほーーい!と両手を上げる。時給もついてご飯食べれるとか最高かよ!!と小躍りしていれば、周りに不思議そうにされた。最近知り合った苗字ナマエさんがどうやら中華料理を作りすぎ、食べきれないために私たちに声をかけてくれたらしい。男子三人の食事量舐めてないか?とは思って一応きいたら多分人数分以上あるって言われた。
「一兄ー、知り合いから緊急依頼きた」
「緊急依頼?」
「中華料理作りすぎたから食べて欲しいって」
「は!?」
「ちなみに時給も発生する」
そう言えば一兄とジロちゃんは喜ぶがサブちゃんが、飯まずでは?とか言ってきた。
「写真見る限り美味しそうだよ。とりあえず行こうよ」
警戒心がないとか言われても仲間だしとしか言えないが。
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花ちゃんに依頼して兄弟が男兄弟なら追加するかー、と胡麻団子なんぞを準備していれば呼び鈴が鳴った。はい、と扉を開ければ、ふむ、そっくりな兄弟達のお出ましである。
「依頼ありがとう、ナマエさん!!」
「いや、私こそありがたいです。処分は流石に頂けませんから。こちらにどうぞ」
そう言って室内に案内する。中華風がやっぱり落ち着くので中華風のインテリアなのは許して欲しい。わー、ってなってる花ちゃんは可愛らしい。
「とりあえずできているものから食べていただいても?」
そう困った顔で円卓に並べた料理を指差す。
「マジでいいんスか?」
「はい。ちょっとテンション上がって作りすぎたんですよ。味付けはあちらの味付けなのであうかわかりませんが食べていただけると助かります……適当に座ってください」
そう言えば四人は席についた。いただきまーすと言いながら食べるのを節目に私は胡麻団子を揚げる。
「うっっま!!」
「店じゃん!!」
「ナマエさんおいしーよ!!」
「口に合うようでよかったです」
そう言いながら揚げたての胡麻団子も出す。うむ、いい食べっぷりである。私も食べよう。
「でもなんで花姉に?」
「恥ずかしながら、私は随分と長らくぶりにこの国に帰国したばかりなので友人が少なく……唯一の知り合いである観音坂さんはお仕事でしょうし……花ちゃんと知り合った際にご家族が何でも屋をしていることはお聞きしといましたので。何でも屋ならお金を出せば食べてもらえるかと」
「食べきれなかったら持って帰ってもいい?」
「いいですよ。足りなくても言ってくださいね。作るのは好きなので」
そう言ってパオで包んだチャーシュードッグを食べる。うむ、我ながら美味である。
=°
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「あ、独歩ー、ナマエん家で飯食うけど来るかー?」
「は?」
おーっと。ジロちゃんの台詞に独歩さんのなんかスイッチ入ったな。ナマエさんとは?と尋ねたじゃくらい先生に私は今までの話を説明する。ジャケットきてるひふみんさんが「あぁ」と理解したようだった。日傘とポカリの、と言えば先生も理解したらしい。あぁ、と頷いた。日傘とポカリの、とは、と思っていれば熱中症になりかけた独歩さんをナマエさんが助けたらしい。そりゃあ独歩さんが恩人とかちらほらいうわけだ。
「あーー、独歩さん、あのですね、ナマエさんストレスたまったりするとたまにご飯作りすぎるらしくってですね、私を通して依頼が入ったんですよ。作りすぎたから私たちを呼ぶという方式が成り立っておりまして」
「なるほど……」
「手料理ですか?」
「中華料理です。ナマエさん中国に長い間住んでたらしいので」
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「観音坂さんも来てくださったのですか」
扉を開けた先にいたのは山田家だけでなく観音坂さんもいたので驚いた。まぁ今回もたくさん作ったので良いだろう。とりあえず慣れたようにお邪魔しまーすと言いながら中に入った
「迷惑ですよね……」
「いえ?いつもお招きしようと考えていたので迷惑ではありませんよ。逆に押し付けてしまって申し訳ないです」
そう言いながら自宅に招き入れる。お邪魔します、と告げた彼にジャケットお預かりしましょうか?と尋ねれば彼は私に渡してくれたのでハンガーにかけておいた。とりあえず中に案内し、もう着席している山田家をおいて私は椅子を追加する。
「観音坂さん、お酒は飲まれます?杏露酒がありますが」
「え、」
「まぁ、私が飲みたいので開けますね」
そういいながらグラスにお酒を注ぐ。
「お酒いいなー」
「大人になってからのお楽しみです」
6=
「いや、多分コレ私なんですけど、本当に記憶がない」
そう言って見せられた写真をみる。どうみても私であるし、そばにいるのはどう見ても魏軍です、ありがとうございます。はーー、よくわからないながらも取り込まれているらしい。
「生き別れの兄姉とか……」
「いや、多分これ私ですよ。火傷する前ですけど」
なに?じゃあラップで赤壁したのか??と写真を食い入るように見つめる。いやしかし、郭嘉さんも荀ケさんも何着ても似合うし、荀攸さん達はスーツ似合うな、と見つめていれば、写真をくれた青年は私を見た。
「火傷?」
「ええ、体に火傷の跡があり……まぁ、唯一覚えているのは最後の記憶が燃える船から水に落ちたことですし」
「……身の上はどう確認したんです?」
「気がついたら今借りてる部屋だったので、そこに置いてある書類やらを読みました。仕事は流石に自分で探しましたが。たまにお手紙は来ますね」
多分元直とか孔明くんとか士元くんとか、そっちが噛んでるのだとは思う。お金に手をつけてないけど大丈夫かって手紙で聞かれたので働いてるので大丈夫ですって返しといた。
「そのグループって、そんなに人気だったんですか?」
「隣の国じゃ覇権争いが過激だったみたいだよ。でも、豪華客船が炎上沈没事件がおきて全員自粛したって話は聞いた」
「あーー、私の記憶はそれかーー」
私がそう言えば、緩いな!?っと突っ込まれる。嫌だって記憶のこじつけ程度だし。
「気にしてないの?」
「気にしても……って話です……が、この前観音坂さんと一緒にいる時の隠し撮りネットに流れましたよね。うっわーー、ちょっと私に何か起こる分にはいいですけど、観音坂さんに流石に迷惑はかけれない」
そう言いながら写真をかえす。嫌だってな、これどう見ても曹魏でしょ?これ多分水門に送られてきたってことは、曹魏噛んでないでしょ。あそこ結構裏ありそうじゃん。優良会社しつつチャイニーズマフィアとかやってそうじゃん。とか思っていたら、観音坂さん、と言いながら荀攸さん来ちゃったよ。
「え、荀さん……?」
「知り合い?」
「別会社から派遣された方で……俺を手伝ってくれてます……」
「写真のお兄さんくるあたりめちゃくちゃ事態は進んでるんですね」
「えっ、」
「……写真?」
「この人」
そう言って指差せば、観音坂さんが私の前に立ったが意味がない。スッと目を細めた彼は口を開いた。
「……、やはり、ネットで言われていたことは」
「あのですね、お兄さん、それ違います」
「……他人行儀ですね、李子殿。まさか日本にいるとは思いませんでした」
「お兄さん、はっきり申し上げると、貴方がなんとなく誠実な方で兄っぽかったような感じはするのですが、記憶がありません」
そう言えば彼は「は?」と声を短くあげた。びっくりしてる。可愛い。
「先程もその話をしていたのですが、水に落ちた記憶が私の最古の記憶でして。貴方のことは今さっき写真で知りました」
「ご冗談を。貴方が嘘をつくとは珍しいですね」
「いやホントなんですよ。気がついたら日本のマンションだったんですよ。おっかなびっくりですよ、私は。観音坂さんはそんな私のお友達なんですよ。友達減る行為はやめてください」
私の言葉に彼は目を丸々と見開いて止まった。可愛くない??と花ちゃんたちを見る。ナマエさんが可愛くない?って顔してる、と花ちゃんがコソッと告げた。
「俺のことはいいのです……しかし、郭嘉殿や社長のことも忘れているとは……」
しょぼしょぼしてる。可愛いくない?とまた花ちゃんをみる。ナマエの好みはああいう感じだから独歩さんが引っかかったんだろうね、とは夢ちゃんの発言である。それはちょっといただけない。
「まぁそのうち多分思い出しますよ」
「……本来であれば、無理矢理貴方を本国に連れ帰る手段も考えていましたが、もう少し様子を見ます」
サラッと怖い話をしたなこの人。
「私日本人なんですよね?」
「貴方のお母様が日本人で国籍は日本だとはお聞きしています。お父上は我々の国の出身、ではありますが、貴方は妾の子供というわけです。お母様が亡くなった際にお父上を頼り本国にきたと」
ほー、と思いながら記憶を辿る。ないな!!ないない。
「貴方の境遇はよろしくなかったとも聞いていましたし、その辺りは特に思い出さなくてもよろしいかと。胸糞悪いだけです」
「胸糞悪い」
「ええ。郭嘉殿のこと、曹操殿のことを頑張って思い出しましょう。そうすればきっと我々のことも思い出します」
「多分そんな気はします。よろしくお願いします、えっと?」
「荀攸と申します。公達でも構いませんよ」
そう言ってへにゃりと笑った荀攸さんは可愛いかな??まぁ、彼は観音坂さんに目を向けたが。
「観音坂さん、申し訳ありません、いらぬ疑いを抱いたようです」
「えっ、いや、」
「もう少しナマエの様子を見ますので、もう少しあの会社に勤めることになりそうです。よろしくお願いします」
「え、あ、はい……」
これバッドエンド連れ攫われルートかぁ、と眺める。観音坂さんがめちゃくちゃオロオロしてる。あと荀攸さんが、めちゃくちゃ距離詰めてきて笑う。
「ナマエ、それで今どちらにお住まいで?」
「あぁ、それなら……」
「ナマエさーーーん、流石にだめ、だめだめだめ!ナマエさんの記憶にないなら、ディス、イズ、初対面!!」
「危機感微塵もないな自分」
「下手に身辺探られるより招いた方が楽じゃないです?」
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