2022/12/31
2022年度没ネタ整理115
ああなるほど、あの世界の達海さんはこんな感じだったのか、とは、引退という決意もしないまま引退せざるをえなかった私の感覚である。あの世界においても引退試合らしい引退試合は……いや最後に一緒にサッカーはできたけども、できていないのだ。事故に遭ったのだ。ごく簡潔に言えば、タッチのかっちゃんみたいなことをやり生きてたという。こういう運勢でも背負ってんのかコンチクショー絶対またフットボールしてやるからな、とかなり毎日リハビリにせいを出していれば、まぁ多分下部リーグまでは通用しそうな感じにはなってきたのであるが。それよりも、だ。十二歳はなれた弟はV Tuberとやらに受かって、配信をしている。わたしが見ようとすれば、にいちゃんみんな!とツン全開であるために見ていない。いやこっそり切り抜きをみた。鷹丸ネムというワンコの耳が生えた眠たげな青年として活動しているらしい。寝つきいいもんなー、とは思うが。どうやらそこで度々私の話をだしているらしく、そもそも弟は裏方志望だった(イラストとかモデリング希望だったのが間違えて応募したらしい)ので、できるまでみたいな配信をしたいし、公式は公式で弟がする私の話が気になったらしい。まぁ、今はリハビリだけで働いていないしそういう感じで働いてみても良いか〜と思って会いに行ったのが、するするとデビューが決まった。夜な夜なにいちゃんはこんなのじゃねぇ〜っ!!って言ってたのは画面の中のキャラを作っていたらしい。私が動けば動くキャラにすげぇ〜っていってたら弟がドヤ顔してた。今日も弟妹が可愛い。
「えーっと、鷹丸ナナシです。よろしくお願いします」
そう言って笑えば画面の中でキャラクターも動く
「弟の鷹丸ネムがお世話になってます。なんかさー、弟に一発目なにしたの?って聞いたら自己紹介って言われて、参考がてら弟の自己紹介動画みようとしたら、俺の動画はみるな!!って言われた。悲しい。お兄ちゃんはみたい、ので、こっそりきりぬき?だけ見てる。これ、弟には秘密な、怒られるから。で、俺が得意なことも画面じゃできないし、サロちゃんに何すんの?って聞いたら体の中見せるって言われたから俺も俺のビフォーアフター見てもらおっかなって思います。事故った後の俺の足のレントゲン写真と今の足のレントゲン写真です。ぐろくはないけど苦手な人は俺がいいよっていうまで目を閉じてくれよ。ちょっと別言語で同じ案内何回か一応しとくな」
「Grotesque pictures will be displayed, so if you do not like grotesque pictures, please keep your eyes down until I say I am finished.」
「Verranno mostrate immagini grottesche, quindi se non vi piacciono le immagini grottesche, vi prego di tenere gli occhi bassi finché non dirò che ho finito.」
「Es werden groteske Bilder gezeigt, wenn Sie also keine grotesken Bilder mögen, halten Sie bitte Ihre Augen geschlossen, bis ich sage, dass ich fertig bin.」
「Se mostrarán imágenes grotescas, así que si no le gustan las imágenes grotescas, por favor, mantenga los ojos bajos hasta que diga que he terminado.」
「Serão exibidas imagens grotescas, por isso se não gostar de imagens grotescas, por favor mantenha os olhos baixos até eu dizer que estou acabado.」
「じゃあ足の写真ビフォーね」
そう言いながら写真をどーんと表す。これがー、こうなりました!とアフターも見せる。
「医者に君色々持ってんなぁって言われた写真ですね、はい。こっちの時歩けなくなるかもって言われたけど今は歩けるし走れます。ラッキー!見れない人がいるからもう送るな〜」
そう言って画像をしまいしまいする。大丈夫と各国語で言ってから、ダグとかの案内に写って雑談混じりつつ配信を終える。ひゃー、これ対面じゃないから辛いぞ。と、思ったら弟がなーにが秘密じゃー!と乗り込んできたが。見てたのかぁ。
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「カブさんのManchester Unitedっぽいよな。ユニ欲しい〜。おれもうさぎ使ってるから資格あるじゃん」
「うさぎは可愛いだろ!可愛いっていえ!おら!!」
「はーー!!うさぎがフットボールしてるー!!」
「今のうさぎも可愛いけど、前のうさぎかわよだったから前のうさぎもずっと手持ちに欲しい……」
「進化してもにこってすんのかわいいな……」
「交換?へー、そんなのあんの?どうやればいい?」
「うさぎがフットボーラーとして覚醒していくの嬉しい。一緒にフットボールしてぇ……なんで現実にいないの?現実にいたら絶対うさぎ連れてたよ俺……」
「サッカーは好き」
「ダンデ、実力が釣り合う人がいないのはしんどいだろうな。これだけ凄いとはじめる理由にもなれば、辞める理由にもされるし。特に同世代と年上には辞める理由にされそう。でも多分コイツはただ楽しく色んなバトルしたいだけっぽいよなぁ……」
「主人公にはやく並んでやれよ、ホップ……別にさ、お前はそのままでいいんだよ」
「キバナは顔が良い」
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うさぎのぬいぐるみ欲しいから作るかと思ったら、妹が等身大うさぎを買ってきた。はーー、かわよ!!ユニフォーム作るかー、ということでユニフォームつくる配信をしてみる。映り込まないように手元とか道具には細心の注意を払うが。説たり色々しながらユニフォームを作り上げる。
「うさぎのー!ユニフォームー!うさぎにきせたらこんな感じ!かわよ〜!!」
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「今まで食べた中で一番不味かったのは……新聞紙ですかねぇ」
そう言えば、パーソナリティの二人が噴き出した。すまん。
「新聞紙!?なんで食ったの!?」
「いや、山より高く海より深いようなそうでもない理由がありまして……まぁ簡潔にいうと食うもんなかったんで食ったっていうシンプルな話なんですけどね」
「えっ、それは金がない的な?」
「はい、金がない的な。弟とか妹にはちゃんとしたもん食わせてたら俺の食べるもんがなくなったっていう」
そうケラケラ笑いながら言えば、ジリ貧か……と言われる。あの時はジリ貧である。
「あんまりネムからそう言う話聞いたことないなぁ」
「ネムが多分物心ついたくらいには脱却してましたからね」
うむうむと頷き
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「教授って職種の人と初めて会うんですよね〜、学校の先生もそんなに覚えてないので。教授か先生って呼んでいいです?」
そう言って画面の先にいるイケメンをみる。ナマエくんにあんまり教えることはないかなぁ、と麗かに笑った彼は同い年くらい、らしいとは弟の言葉である。
「何カ国喋れるの?」
「範囲と喋れるの範囲によりますよ。読み書き喋りができる、読み喋りができる、喋りだけができるみたいな。混ざりますしね」
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「ナマエのあのジリ貧エピソードあるじゃん」
「あぁ〜」
「新聞紙食ったやつです?」
「そうそう。あれネム知らんって言われたんだけど、何があったの?」
「ネム多分物心つく前なんだよなぁ。いや、これ、話しても俺はいいんだけど、胸糞な多分教授が苦手な話よ?」
「ホラー?」
「いや、前教授のアーカイブ見てたんだけど、教授の信条に多分反するやつ」
「え、なに、何があった」
「俺が十四の春に、父親が出てったんよ。そしたらその次の年にさ母親が出て行って、妹弟と三人で家に取り残されたんだよね」
「は?」
「えっ?」
「一か月二か月くらいは帰ってくっかなって思ってだんだけど、食べもんなくなってきて新聞紙俺だけ食った」
「はーー!?」
「ちょっとそれは予想だにしなかった。待って、ナマエくん、そのあと親帰ってきたんだよね?」
「帰ってこなかったから俺が働いて二人を育てた!」
「いや元気よくいう話じゃないんだわ」
「よく生きてたな、たまにニュースでやってるやつだろそれ」
「いやー、俺がラッキーだったのと周りの人がめちゃくちゃ良い人だったな」
「そういう施設いったの?」
「いや、隠してたから言ってない。なんかで言うことになった時やっぱりみたいなこと言われた」
「アウトローな世界で?」
「いや、普通に最初は新聞配達からはじめた。周りにめちゃくちゃ元気に挨拶してたら、近所の人とか大家さんとかバイトの人とか配達先の人がめちゃくちゃいい人で、やれ飯余ったら持って帰れとかやれお下がりあげるとかお手伝いしたら家賃ちょっと待ってあげるとか妹弟ちょっと預かってくれるって言ってくれて」
「ずっと配達?」
「いや、中学卒業くらいの年の時に、有名な会社の会社の人がいて話して飯奢ってもらったんよ。で、バイトでいいから働かして欲しいって言ったら雑用で働かしてくれたんよ」
「おお、めちゃくちゃラッキーじゃん」
「好きなことに関われる仕事だったからワックワクだったし、新聞配達先だったお寺さんが弟妹保育園いれてくれて。けど、一定の試験受けるには金とか道具が必要ってなったんよ。そしたらその会社の人が、試験代と道具代出してくれて、受かった」
「はーーー!?」
「まぁ、18まで下積み積みつつ、18で本格的に働き出して……」
「EN圏いつ行ったの?」
「19の時に話は出てて、母親帰ってきて金せびられた瞬間上司とかに相談してそっちの会社に移った。でも事故って働けなくなったから戻ってきて今」
「お前の人生寒暖差激しくない?」
「自分でも思うわ」
「僕泣きそうなんだけど……よく生きてたよ、三人とも。というかナマエくんはよく頑張った」
「そりゃあゲームとかする暇ねぇわな」
「それは俺が仕事好きすぎて仕事関連のことずっと調べてたからだから、一概に育ちのせいじゃないんだなぁ。それに幸せだったから、別に俺はいいんだよ。俺がそう選んだんだから。まぁ、他がやってたら然るべき機関に即通報即保護かますけどな!!」
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「にいちゃん人たらしない割に対人感覚バグってるから。ガチで。マジで」
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「何人か俺がどこにいても追っかけてくれる男女共に友達がいるんだけど」
「追っかけ……?」
「この前その友達の一人から鷹丸見つけたって言う連絡きてめちゃくちゃ笑ってしまった。さすがすぎる」
「まって、追っかけって何?」
「なんか、俺が色々出張とか向かわされて向かう時にどこにいても見つけてくれる人なんだけど」
「怖い怖い怖い」
「悪い人ではないんよ。俺が生きてるか確認したいだけだろうし。多分リスナーに紛れている」
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「今家なんでいいですよ〜」
そうゆるゆると答える。今日のトレーニングもおわり、近所の子供とサッカーして遊びシャワーを浴びたあとである。弟は学校の旅行に行くんだとかで留守なので、今日の予定を考えていたのであるが、急な呼び出しがかかったわけである。なんだろうなー、と車を出して指定された場所にいけば、マネージャーさんに連れて行かれる。これとこれつけて、と見慣れないもの装着してスタジオに顔を出したら当たり前だがグリーンバックの前に女の子とか知らない人がたくさんいた。
「鷹丸ナマエさん到着しました〜」
「こんにちはー、はじめまして?鷹丸ナマエです〜。あ、サロちゃんは久しぶり〜」
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