2022/12/31
2022年度没ネタ整理135
それってもしかして、ナマエさんというかカゲマルさんでは?そう内心思いながら首を傾げる。いや、まじで。多分カゲマルさんだと思う。釜茹での刑にあって死んだらしいけど、死体は溶けたとか言われているけど100パー外で涼しい顔をして小鳥と戯れてるナマエさんだと思うんだよな。ワノ国に戻れないと言ったのは恐らくナマエさんが死んだことになっているのだと思う。同い年くらいの青年がフルフルしている。
どうやらカゲマルの弟子的な人らしく、カイドウだかオロチだかに見つかりカゲマルが囮になっている間にカゲマルの言葉通りにひより姫を安全な場所に連れて行ったらしい。そしてそのあと捕まり、処刑されたことになっている、と。まぁ今彼女はたしか花魁をしているはずだ。ナマエさんの本体はマリージョアにいるから影分身であるあの人は下手な動きはできないんだろうけど。
さてはて、ということはナマエさんはそのあとにあの実にヤンデレ味のあるイリア聖に拾われたということになる。生きてるよ、と言った方がいいのか否かと思いつつナマエさんをチラ見した。みんな号泣してるぞー、ナマエさん。でもまぁ確かにナマエさんが正体をバラしたら形式上天竜人の奴隷になっていることをばらす必要が出てくるのだから死んだことにしておいた方が過ごしやすいのだろう。だからワノ国に入った瞬間というか魚人島以降はナマエさんが女性に変化した、というか変化を解いたのだとみえる。
「そういや、ナマエってワノ国出身じゃなかった?」
そう尋ねたナミさんに、ナマエさんは「んー?」と振り返った。鳥が大量に寄ってきてんの笑えるからやめてほしい。ローさんがその恩恵を受けてて笑う。あの二人年が近いから仲良しである。
「そうだね。まぁ、私はオロチに楯突いて流されてワノ国辺境で拾われたから。もうこの国では死んだことになってるよ」
「なんと……!」
パンパンとナマエさんが手を叩けば鳥が飛んでいく。うーん、うまいことはぐらかしたなこの人。ナマエさんをみた青年が師匠?と小さくこぼした。でもまぁそんなことあるはずがないと首を左右に降ったが。この人案外鬼畜なのはここで名乗り出たりしないところなんだよなぁ。
「……何かくるね」
そして相変わらずの見聞色である。というかこの人やっぱ火影並みに強いのに見聞色混ざったらやばくないのか。勝てるでしょ、絶対。ぽん、と姿が変わったら普通にセクシー枠だったがナマエさんは着直してて笑った。私?出るとこあそこまで出てないんでね!!
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「カゲマルはね、齢7歳にしてこの国の忍者界の一番に上り詰めた人物よ」
しのぶちゃんの言葉に微妙な顔をする。あの人だって火影並みだし。クロスオーバー だし。見聞色の覇気を便利だねとにこやかに使う人だし。そりゃあ幼児化というか子供の姿になっただけなら一番上に行くわな。流れものでどこからきたかはわからない。けれども人に優しくみんなに好かれた忍びらしい。スパイじゃ、と言った誰かに、青年が師匠はそんなんじゃない!と告げていたが。
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「大丈夫かい?ロー君」
そう言ってローくんを見下ろす。苗字屋、と、彼はなんとも言えない顔をしたが。
「ルフィ君はあれくらいで死なない人間だからなんやかんやで大丈夫だろうけど……どうやら捕まってしまったようだ」
「自分のところの船長はいいのか」
「運ばれた先はわかってる。そこに誰がいるかもね。もう少しし様子見するよ。色々調べることができたから。君とチョッパー君を見てて思ったけれど、君が外科医、チョッパー君は内科医っていう判別でいいのかい?」
そう尋ねれば、まぁな、と言われたが。うーん、怪しまれてる。
「……何をする気だ?苗字屋」
「工場に忍び込んで徐々に稼働をとめる。できれば人為的とはわからない具合にね。まぁ一か八かだ。スマイルを一つ持ってきたら成分解析して薬はできるものかい?」
「薬?」
首を傾げた彼に口を開く。
「……この国の貧民街は見たかい?」
「一部はな」
「ずっと笑ってる貧民街がある。何があっても笑っている貧民街だ」
「それがどうしたんだ?」
「失敗して廃棄されたスマイルを食べたんだ。彼らは笑うしかできない。感情の出力が笑いしかできなくなってるんだよ」
そう言って工場を見つめる。人の表情も死んだ。豊かだった自然も死んだ。自然は何百年も時間をかければ蘇る。しかし、人間は薬がないと一生のうちには元には戻らない。
「僕は医療知識がたくさんあるわけではないから、君たちならばなんとかなると思ったのだけど」
ローくんを見れば、彼は出来ることはやってやるみたいなことをいってくれるのだが。うーん、ブラックジャック味があるな、やっぱり彼は。
「お前の故郷というのは本当なのか?」
「多分」
「多分?」
「幼い時に気がついたらこの国にいたから」
まぁこの世界においての故郷はここになるのだろうが。まぁ毒の耐性があってよかったとはいつも思うが。
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ナマエさんガチでどこで何してるのかわからなすぎて笑う。読者ならスパイ説めちゃくちゃ出るところだが、ナマエさんの場合はそんな疑われることしないんだよなぁ。何してるからはわからないが。そもそも私達と行動しないのは形式上死んだことになってる上に、面倒をみていた子供がいるからだろうけど。話を聞く上に、ナマエさんの居場所を売ってオロチ側についた子もいるようであるし。多分調べがついてるんだろうけどもさー。
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師匠は死んだ勢vs師匠は死んでない勢の戦いである。磔にされて死んだの見ただろ!いくら師匠でもアレでは……と、師匠は死ぬわけないだろ!の二分化である。ひよりさんの前で大々的に争うんじゃない。だいたいお前が師匠の居場所をばらすから!と言った影郎くんに相手は目を泳がせたが。まぁこれは逃亡者として食べるのにも困る貧しい暮らしになるか、オロチに雇われて食べ物が確保される状況になるかという話になってくるんだろうが。ナマエさんをちらりと見れば、ナマエさんはため息をついた。カイドウの幹部がいるもんな。ちなみにカゲマルにならない理由を聞いたら奴隷だからややこしい話になるだろ?って言われた。それもそうだ。暗部の刺青と奴隷の焼印ってただのやばい人だ。
まぁ流石にまとめて死ね!的なことにはナマエさんは動いたが。幹部の攻撃を片手で止めて蹴り飛ばしたナマエさんは「参ったなぁ」とこぼした。
「僕にはまだもう少しやることがあるから、もう少し時間が欲しかったのだけれど」
そう言ってナマエさんは唖然としているひよりさんが持っていた狐面を返してもらいますねと言ってその手から離させた。距離を取った幹部がナマエさんをみた。
「何者だ?」
「生憎、僕は死んだことになっているし亡霊というところかな」
そう言って仮面をずらした瞬間、カゲマルになるのかっこよすぎるからやめてほしい。しかもちゃんとイリア聖のとこにいる
時のカラー――白ではなく、黒なおかつ和装系になってるの良き。それを見た瞬間、というか理解した瞬間、
「お前はカゲマル!?あの時お前は処刑されて死んだはず!!」
「ああ、アレかい?君たちが殺したのは僕じゃない。というよりは君たちが僕だと思い込んでいたのは僕じゃない。牢屋で拷問を受けたのは確かに僕だったけれど……君たちってば、意外とドジなんだな。仲間が一人いなくなったのに気がつかなかったのかい?」
やっぱりこの人忍なんだよなぁ、他を代わりにするあたり。しかも煽ってるし。
「なっ……」
「僕の教え子が僕の在り方を教えてオロチ側にいる以上、僕が死んでいないとなるとその子たちの身が危ないから黙っていたけど……僕を諍いの理由にするのなら話は違うな」
そう言ってナマエさん改めてカゲマルさんは一番トップらしい二人の頭をくしゃりと撫でた。
「二人ともよくがんばったね。いや、みんなよくがんばった。もう大丈夫だ、先生がついてる」
そう言って笑った彼に、双方の弟子がボロ泣きした。
「話はあとだ。君たちは姫達を守れ。僕はちょっとこの男を締めるから」
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印を組むのと組まないのだとどっちが強いのって聞いたら印を組む方が強いと言われた記憶があるのだが、めちゃくちゃ高速で印を組むあたりこの人にとって弟子はやっぱり守るべき人なんだよなぁと思うわけで。
「ナマエさんやべーー」
そういう感想しか出てこない私である。相手も強いのだろうが、あの人チートすぎんよ。動かなくなった相手にナマエさんはトドメを刺そうとしたがやめたらしい。代わりに幻術かけたっぽいけど。
「ナマエさんホントただのやばい人すぎて笑う」
「笑ってる場合かー!」
私の言葉に周りが突っ込んだが、私は笑うぞ。いやー、だってこの人絶対火影レベルである。
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「開国するにしろ後ろ盾がないとまた荒らされることになるだろう?それを考えると、強力な後ろ盾がいるわけだ」
そう平然と告げたナマエさんに、周りは目を瞬いた。私は納得した。ナマエさんはさっきから巻物を影からたくさん取り出しているが。
「だからイリア聖?」
「最初はそうするつもりだったけれど、ルフィくんと繋がりがある場所ってなってるなら大丈夫かな」
9/8
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