2018/04/23
大神妹司書設定改変
・妹ちゃん司書の設定チェンジ
・大神さん(提督→帝劇)
・双葉さん(審神者)
・妹ちゃん(初っ端から特務司書、時々帝劇。引き継ぎ)
・新次郎(提督)
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目の前にあるレトロな建物の扉を見つめる。大きく息を吸って、その扉を開ければ立派なエントランスとこちらを伺う瞳が見えた。
新しい特務司書は、まだ少女であるという。特務司書であった人物が病床に伏せ、政府の推薦でやって来る新しい司書はどうやら政府が懇意にしている血筋の人間らしかった。与えられる情報は極端に少なく、ただ、10代半ばの少女であり特務司書の適合がかなり高かったということしかわからない。だから、そこにいた文豪達はその新しい司書がどんな人物かを見極めるべく、集まっていたのだ。図書館の休館日である。その扉を叩く人物は極端に少ない。郵便屋や購買の仕入れ、出かけていた文豪、そして新しい司書くらいだろう。そんな中一際小さなノック音がして、誰もが目を合わせる。ゆっくりと会いた扉から顔を覗かせた紛れも無い少女に、花袋が小さくガッツポーズを決めた。美少女!と叫び出しそうな花袋を独歩が抑える。まだはやまるな、と言い聞かせた。さて、誰が口を開くか。そうまた目を合わせれば、少女は困ったように笑った。
「朝早くから申し訳ございません、私、新しく特務司書として配属されることになった大神みつはと申します。館長にお目通りしたいのですが」
そう告げた声は鈴が鳴るような。それを聞いた花袋が独歩の拘束を振りほどいてまた大きくガッツポーズをきめた。
「よっしゃぁぁぁぁ!美少女!!!」
その雄叫びに、少女はビクリと肩を震わせて驚いたように目を瞬いた。
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新しい司書は少女である。見たところ10代半ばというところか。花袋の美少女という発言に大きく肩を揺らした彼女だが、その後花袋が彼女の距離を詰めて彼女の手を引いて館長の元へ連れて行った。
「新しい特務司書の大神みつはさんだ。最初はよくわからないだろうから手を貸してやってくれ」
そう館長に紹介された彼女は、よろしくお願いします、と頭を下げた。
ーーなるほど、美少女である。
黒髪は綺麗であるし、華奢で小柄な体に、肌は白いし目はくりくりと大きい。おまけに声までも鈴の鳴るような声である。天は二物を与えない、というがため、可能性としては。
「性格が悪いとか」
「あー、ないない」
そう首を振ったのは独歩だ。花袋が彼女の世話を焼くため、鉢合わせたり、巻き込まれたり、話したりする彼は手を左右に振った。
「言うなれば、花嫁修行完璧ないいとこのお嬢さんって感じ」
「そんな子が寮に来て大丈夫なのか?」
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「男所帯にも、女所帯にも、慣れてるので」
そう苦笑いした司書に、幸田露伴が首を傾げた。色々と手際のいい彼女に、慣れてるな、といったのがきっかけである。
「兄と姉がここと同じようなところに住んでいたのでお手伝いに」
「あぁ、なるほどな。だから手際がいいわけだ。姉兄は歳が近いのか?」
「いいえ、歳が離れています。親も姉兄もちょっと過保護で」
「政府からの言付けがあったとしても、よく許したな」
「姉兄は知らないんですよね……」
目を泳がせた彼女に、露伴は目を瞬く。
「黙ってきたのか?」
「政府の人が今のうちにって。余計にこじれる気しかしないんですけどね」
トントンとこ気味よく刻まれる野菜。それを鍋にいれた司書は、しばらく煮込みます、と言って苦笑いをした。
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微かに聞こえた声に、佐藤は首を傾げた。夜である。そういえば、最近、図書館の階段に一つ追加された事を思い出す。夜な夜な女の声が聞こえて来るというそれだけ。たしかに、女の声である。それは、美しい歌声のような。人魚姫の伝説のようである。そちらに足を静かに進めれば、一つの扉から明かりが漏れているのがわかる。小さく扉を開ければ、その先にいた人物に佐藤は目を瞬いた。
「司書?」
恐らく気づいていないんだろう。ヘッドホンといったか、音楽を聴くための道具をつけた彼女は楽譜を見て佐藤を見ようともしない。佐藤はそのままそっと部屋の中に入り、後ろからその歌声に耳を傾けた。
「へ!?さ、さとう先生!?」
そう目をパチパチと瞬いた司書に、佐藤は苦笑いをする。いつから、と、恥ずかしそうに楽譜で口元を隠した司書に、佐藤はついさっきだと笑った。
「アンタ、歌が上手いんだな」
「ありがとうございます」
「毎日この時間に?」
「休みの前は必ずしますが、毎日練習してるというわけでは」
困ったように笑った司書に、佐藤が「じゃあ毎日聴けるわけじゃないんだな」と残念そうに返した。
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「あ!司書さん!本読んで!」
そう司書にかけて行った子供二人ーー正しくは子供の姿をした二人に、花袋と何やら話していた司書は目を瞬いた。手渡された本の題名を見れば、アンデルセンのお伽話のようである。「ダメ?」と首を傾げた二人に、司書は苦笑いして花袋に断りを入れるとソファに座った。
「上手いのは当たり前だろう、アレは元々劇団員候補の一人だからにゃ」
やれやれという風に告げた猫に、周りが猫を見た。劇団員?と首を傾げた文豪、館長も目を瞬いた。
「劇団員だって?そんな経歴、聞いてないぞ」
「まだ属す前だからにゃ。ちにゃみに、ただの劇団じゃにゃい」
ぱたり、と猫は尻尾を動かす。
「大神みつはは帝国歌劇団の花組候補だ。ちにゃみにいまもにゃ」
「なんだって!?」
館長の声に、司書が言葉をとめて館長を見る。館長は苦笑いして咳払いし、なんでもない、と告げた。それに首を傾げた司書だが、続きを急かす二人にまた朗読を始めた。
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