ネタ帳vol.3

2023ネタ帳113:トゥモロー ネバー ダイ2(君僕主if)

01/14 17:52 

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「お前やけに若いな。何歳だ?」
とはジャックの台詞である。その隣にいる金髪はカズヒラミラーだろうか。サチはスネークとオタコン、EEと思い出話に花を咲かせているようで、私は一人手当をうけていた。まぁ、そんな酷い怪我もないから他から引き離すためにした念のためだけのものだろうが。私が答えるよりも早く、わたしの知るボスと白髪の男性ーー恐らくソローと呼ばれて上男性がやってきたが。
「ナマエ」
「ボス……?」
「貴方のことで話があるわ」
話?と繰り返す。彼女は私を心配そうに私に合わせて、彼女は私の首筋、頚動脈の辺りを触る。簡易な嘘発見器のようなものだ。
「昔の貴方のことじゃなく、今の貴方のことよ」
「今」
「貴方国籍は?」
「……日本」
彼女に嘘はつかない。カズヒラミラーが、日本だって?と口を開く。
「自衛官か何かか?」
「いいえ、そのどれも違うわね。貴方、歳は?」
その言葉に私は口をつぐむ。ナマエ、と再度呼びかけられた声に私は渋々口を開く。
「今年で18です」
私の声が聞こえていた周りは私を凝視した。
「思い出したのは?」
「去年くらいに……事故に遭って」
「去年?つい最近だね」
ソローが私にそう告げる。私は目を伏せた。
「起きてから、何回か……こういうことに偶に巻き込まれることがあって……自分に暗示をかけます」
そうじゃないと、対処の仕方も、感情も、よくわからなくなる。
私の呟きに彼女は私を抱き寄せる。白い花が舞う。暗示が解けてしまう。暗示がとければ、私はただのティーンでしかない。私は小さく、呟くように私ははきだす。
「……そうしないと、みんな死んじゃう」
思ったよりも弱々しい声だった。暗示が解けてしまったらしい。手が震える。怖かったなどと口から出る前に私は口をとざした。ボスは私の背をなでて、馬鹿な子、と小さく告げると抱きしめる力を強くした。母親が子供を抱きしめるような、そんな感覚だ。安心する。
「本当に、貴方は……昔から、真面目で優しい子……一人で抱え込む馬鹿な子」
「ごめんなさい……」
「謝ることじゃないわ。もう少し貴方はここにいなさい」
そう言って体を離した彼女に行かないでと視線をそちらにむける。彼女はもう一度私をハグすると、立ち上がった。
「ボス、ナマエは……」
「彼女は公表しない。民間人にも口止めをしないといけないわ。場合によっては匿名プログラムを使うしかない。この子は関与しすぎた。……ジャック。貴方はナマエといなさい」
「だがーー」
「いなさい。ソロー」
「ああ、いくよ」
ボスに続いてソローが退出していくのを見送る。私は口を一つに結んだ。カズヒラミラーが、おっと俺も用事を思い出したと告げて席を外した。ジャックは私をみて、そっと私をそばに抱き寄せる。
「ナマエ」
「……」
「泣いていい」
そう言った彼を見上げる。彼は私の後頭部に手を添えると私の頭を抱え込むような形になる。
「俺しかいない。泣け」
はらはらと涙を流す。声は出さずに、ただ涙を流す。彼は力を強くした。

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そのまま眠ってしまったらしい、と目を覚ます。被せられているのはジャックの上着だろうか。
「あ、ナマエちゃん、目覚めた?」
「サチ?」
「ちょっとここで大人しくしとくよう言われちゃった。体は大丈夫?」
「大丈夫だ」
そう言って起き上がり、そばにあったミネラルウォータをあけた。
「いやー、まいっちゃった。スマホの電源つけてWi-Fiつないだら怒涛の連絡ラッシュ。お母さんとお父さんにはちゃめちゃに泣かれちゃった。迎えの関係もあるし、ナマエちゃんも連絡したほうがいいよ」
「迎え?」
「うん、一回アメリカにはよるけど、私達未成年だから保護者にこっそり迎えにきてもらうしかないみたい」
その言葉に電源が落とされているスマホをみる。連絡、と繰り返したところで意識が覚醒した。
「待って、巻き込まれた人の報道されてる?」
「うん。民間の飛行機だからその企業が搭乗してた人を国籍と名前公表して、各国に情報がいったみたい」
「……なるほど。どこの国にも属していないから大使館が動けないのか」
報道をリアルタイムで恐らくみれるのは祖父母と実父と実母だろうが、実母はどこにいるかわかりかねるし、実父は仕事に忙殺されている可能性はある。緊急連絡先は養父母ーー叔母夫妻の会社にしているはずだ。恐らく連絡先でその話はいくことはなんとなく察せられる。恐らくサチによって充電されたスマホをみる。ため息をついて電源を入れる。何件か着信履歴は残っていたが祖父母だけだ。とりあえず祖父母に無事を伝えるのがいいだろうか。もしもし?と言えば二人に号泣されたが。


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ナマエちゃんが次々と違う言語で電話をするのをみる。最初は恐らくおじいちゃんとおばあちゃんだろう。二人に謝ったり今の経緯を説明したりしていたが、迎えの話を振ることなくーー両親に迎えにきてもらうこてを説明しーー電話をきった。次に何件か電話をしたけれど、留守電になったらしく英語とまた違う言語二つでメッセージを残した彼女は息を吐く。
「連絡がとれたか?」
そう尋ねたのは部屋にやってきたディヴィットだ。ナマエちゃんは首を左右に振った。
「ハイジャックにあって軟禁された娘より仕事か」
「電波が入らない場所にいる可能性はあります。多分、衛星電話なら繋がる」
ナマエちゃんはそう言って肩をすくめた。少し寂しそうだったからか、ディヴィットはナマエちゃんに待ってろとだけつげて席を外しーー数分後に戻ってきた。
「付き添い付きなら使っていいそうだ」
こっち、と手招かれた彼女に私もついていく。
すれ違った誰もが彼女を讃える中、私は同い年の彼女をみた。彼女は私と同じ、昔の記憶があるだけの未成年だ。電話をかける姿なんか、本当に。彼女には確かにカリスマはある。私も彼女に頼った。生きるにはそうするしかなかったのである。でも、それが正解だったかなんてわからない。他に正解はあったんだろうか。私たちは彼女の人生を犠牲に生き残ったのだと、何人が理解することだろう。人は讃える。彼女の旅路が華々しいものであるかのように。まるで英雄のように。私はその背中を見て、デイヴィッドの言葉を思い出す。彼女もまた英雄ではなく、ただの一人の人なのだ。

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「しかし、ヘイティ、衛星電話を?」
と尋ねたのはオセロットである。恐らく私とまだ歳が近い彼は心底不思議だというふうに私を見た。まぁそれもそうだ。サバゲー好き、ミリタリー好き、または貿易などの仕事をしていなければそんなものを持たない。
「正しくは、養父母の上司が持っていて、務める会社にかけてもそちらにかけるように言われ……ます」
「敬語じゃなくていい。貴方に敬語を使われるのは……むずがゆい」
「貿易会社に?」
付き添いその2、カズヒラさんがそう尋ねる。わたしは首を左右にふった。
「……いや、……考えようによってはそうですが」
「……?」
「養父母はHCLI会社の護衛です」
私の言葉に二人は固まる。サチが首を傾げた。それはそうだ。兵器会社なんて一般人は知らない。
「誰の?兄のほうか?妹の方か?それ以外か?」
「今は妹の方」
「では、今から電話をかけるのは」
「妹の方」
そう言えば彼らは目を見合わせる。かけても大丈夫かと尋ねれば彼らは頷いた。数コール後、もしもし?と仕事口調で電話に出たココさんに私は口を開く。
「もしもし?ココさん?」
「……ん?あれ?おかしいなぁ、ナマエの声が聞こえる」
「ええっと、はい、私です。苗字ナマエです」
私の言葉に、ココさんが一度番号を確認しーー叫んだらしい。
「なんでナマエがアメリカ国防経由で電話かけてくるの!?」
「それにはちょっと理由があって。ココさんは今どちらに?」
「今空中輸送終わったところだよ。珍しく何もなくね」
「国は?」
「アフリカあたりかな。次の仕事もそっちだしね。最近忙しくて」
そう言った彼女にじゃあ無理だなと思う。ココさんの後ろで、何?娘から着信かい?とウズウズしたように養父の声と宥める養母の声がする。ちょっとヘイティうるさいよ、とココさんは叱ってから口を開いた。
「どうかした?ヘイティやサクラコが恋しくなっちゃったとか?」
「ええっと、違うくて。ディズニーリゾート行くために飛行機乗ったんだけど」
「いいねー」
「それがハイジャックされて」
「は?」
「で、なんだかんだ救出されて今アメリカ軍に保護されてるからアメリカに向かうんだけど、今未成年だから誰かに迎えにきてもらわないとダメらしくて……」
恐らく向こうもオープンボイスになってるのだろう。ガタガタと騒ぎが聞こえる。のんびり話してる場合じゃない!とはココさんの言葉だし、恐らく父親が受話器を奪ったと思われる。
「マイガール !!ぶじかい!?」
「うん、無事」
「五体満足かい!?」
「うん」
「もっと早く連絡をくれ!!僕とサクラコさんが助けに行った!!」
「忙しいかなって。それにちょっと距離が」
「距離の問題なんかじゃないだろう!マイガール、怖い思いをしなかったかい!?今もアメリカの奴らに脅されたりしてないだろうね!?」
「大丈夫。他の人と同じく丁重に扱ってくれてる」
と言えば、騒ぎすぎた父親が母親に絞められたらしい。ぐぇっという声が聞こえ、母親が代わりに電話口にでた。
「ナマエ、ハナには連絡は?」
「つかなくて。今の母さんの旦那さんにもつかない」
「あの子ジャンとも別れたわよ」
「えっ」
それは初耳である。
「ジャンに連絡が取れないのは、今国連の名をもとにドンパチしてるのに参加してるからよ。連絡が取れないのがああだそうだとか言っていたけどね。まぁ元々ハナが青い目をした子供が欲しかっただけの可能性があるわね。そのうちロマンス詐欺で捕まるんじゃない?」
そう告げた養母に私はあり得そうと頷きかけてーー口を開く。
「妹は!?」
「あの子なら祖父母の家に送り届けるといってたから入れ違いになってるかしら。……悪いけれど、貴方の無事を日本に確認に行けても、アメリカに迎えにはいけないわ。しばらく私達は休みがないし、ベルシュタインさんに頼んだ方が早いわ」
「……わかった。父さんに連絡をとってみる」
「そうしてちょうだい。ごめんなさいね、冷たい人間で」
「気にしてない。二人にはよくしてもらってる。また」
「ええ」
そんな会話の後、電話をきる。そっと息を吐いてから、もう一件の連絡先をみつめた。かけるしかないか。
「ベルンシュタイン?」
「実父です」
「名前からしてドイツ系のユダヤ……」
そこで恐らくオセロットは何か気づいたらしかった。
「昔から?」
「まぁ。犬嫌いの原因だ」
「ふーん、犬が嫌いなのか」
椅子に座ったカズヒラさんがそう告げる。
「まぁ、前はその辺りの記憶が諸々なかったから少し苦手程度だったんだが……」
「そもそも俺はアンタの話を聞いたことがあまりない。前も今もな。ただ、スネーク……ジョンと一緒にザボスに師事していたのと日系人だったくらいか」
そう言った彼に私はなんとも言えない顔をする。
「忘れたい存在だったんだろう」
「そうでもなさそうだが」
「貴方はフランスから養子に迎えられた」
「あぁ。ノルマンディにいた」
電話をかける前にそう告げる。彼らは私をじっと見つめた。
「前日の砲撃で母親が死に、どうしていいかわからず彷徨っているところを作戦を終えた養父に拾われた。そのまま孤児院に連れて行かれ、終戦後に養父が引き取りに来た。そこからはアメリカで暮らした」
「……父親は?」
「私の目の前でナチに連れて行かれた。隠れていたら、犬が吠えて見つかったんだ。父は私を決してばらさなかったし、私も父を呼び止めなかった。でも、砲撃のショックで忘れていたけれど……どうやら、父親は生きのびたようで私を探してくれていたらしい」
そう言って手元の衛星電話をみる。意を決してコールをすれば、数秒してからハローという声が聞こえた。
「アメリカに今知人はいないはずだがまぁいい。どこの誰だ?」
「父さん、お久しぶりです」
そう言えば彼は「ナマエ?」と驚いたように告げた。
「どうした?というか何故この番号に?」
「サクラコさんから本当の緊急時にこちらにかけるように言われていました。携帯が繋がらなかったので……ご迷惑でしたか?」
「いや、驚いただけだ。携帯についてはすまない。今の職場が回線が整備されていなくてね」
そう告げた実父に安堵の息を吐く。
「それで、どうしたんだ?」
「母さんからディズニーリゾートのチケットと、飛行機のチケットをいただいたので友人と一緒にフロリダに行こうとしたんですが……」
「まさか、巻き込まれていたのか!?」
「ご存知でしたか」
「あぁ、ニュースはみたんだ……まさかナマエが巻き込まれていたとは……怪我は?」
「ありません。今は乗客全員がアメリカ軍に保護され、一時アメリカに送られるのですが、未成年のため保護者の迎えが必要だと言われました」
「なるほど、それで俺か。わかった……と言いたいところだが、今の仕事がどうあがいても三週間は抜けられそうもない。サクラコ達は?」
「向こうも無理だって」
「クラウディアは普段父親顔するくせにこういう時に役に立たないやつだな。アイツの後夫は?」
「国連の作戦に参加してるみたいです。あと離婚したみたい。母さんは連絡とれない」
「またか……わかった。なんとか休みを取ろう。ただ、今すぐには無理だ」
「はい。迷惑をかけてごめんなさい」
「気にすることはない。またスマホの方に連絡する」
そう言って電話をきった父に私は息を吐く。この人に連絡するときは緊張する。様子を見ていたサチが、「私の両親と一緒に帰宅するのはダメなんですか?」とオセロットをみた。
「それは難しい話だな。私達ではなく日本側の指示だ。とりあえずボスに報告しておきます」
オセロットの言葉に「ありがとう」と礼を言う。カズヒラさんが、「しかし」と口を開く。
「全員薄情な親だな」
「私が元気だからですよ。普段は仲が悪いですが、時々団結しますから」
「HCLI社の護衛に、フランス軍か」
「ミスター・クラウディアはもと米軍だぞ。母と同期だ。ミスター・ベルンシュタインの職業は?」
「国連の職員だと聞いてる」
そう答えていれば、スマホがなる。すぐに折り返しかと思えば妹からである。
「悪い、妹から電話だ」
そう断って電話をとる。もしもし?と声をかければ、第一声がお姉ちゃん遅い!!だったが。

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ナマエちゃんが見るからに焦っている。ジャックさんも部屋に現れ、四人でナマエちゃんを見守っている状況である。先程よりもオロオロして忙しなく部屋を歩く彼女は、大人の人に変われるか?と確認した。するとしばらくして大人が出たんだろう。自分の経緯、該当ホテルに泊まる予定だったこと、合流予定であったこと、フライト用チケットの番号などを告げる。そうしてまだウロウロして、あー、とか、えーだと言う声をだすとスマホを少し離した。
「ナマエちゃん、どうかした?」
「母さんが妹だけを私達が泊まる予定だったホテルに置いて行っていたらしくて……多分私と一緒に日本に帰国を狙ったんだろうけど……」
「何歳だ?」
「6歳」
「……それは流石に何処かに待てというのは難しいな。フロリダにちょうど知り合いもいる。合流してもらおう」
「何から何までありがとう、ジャック」
「妹の名前は?」
「アマナ。ただ、母が苗字アマナと名乗らせてるのか、アマナ・ミィシーレと名乗らせてるのかがわからない」
そう告げたナマエちゃんに、私も含んで周りがピシリとかたまる。私の記憶では確かにナマエちゃんに似ていた。にていたけど目が青い、オセロットのそばにいた女性である。というか、ピースウォーカー事件の時に保護されてD.Dに所属してなかっただろうか。
「お前たちが姉妹か?」
「……ということはあの子も何かあるんだな」
ナマエちゃんが知らないということはやっぱり原作にはいなくて、ナマエちゃんがいたからこそいた存在なんだろう。
「まぁそれをいうとアンタもそうなるぞ。ジョンとデイヴィッドは昔なら親子だろう」
カズヒラさんの言葉にジョンさんはなんとも言えない顔をした。ナマエちゃんがカズヒラさんをみた。
「親子が親子にならないこともある?」
「の、ようだ。俺の記憶だと、アンタとジョンの子供のはずだが……」
「……?私は子供を作る前に死んだが?」
「アンタ、髪や皮膚、卵子を提供した覚えは?」
「……ある。まて。待ってほしい。あれは被爆者にーー特に男女関わらず同僚に白血病や癌になる人、生殖能力に異常がでる人がおおかったから、提供して……任務の前の話だぞ?」
「ああ、らしいな」
「それを使って作った?」
「ダメもとらしい」
ナマエちゃんが宇宙猫になってる気がする。オセロットさんが間髪いれずに、「ダメもとじゃない」と突っ込んだが。
「アマナはセラピーの効果で若い姿で止まったままだったが、デイヴィッドの姉に当たる。先に作られたのがアマナで、母に途中まで育てられていた」
ナマエちゃんが眉間に皺をよせる。やっぱり不快だろう、と私が思っていれば、ナマエちゃんが口を開く
「……わかった、理解した、理解できた。妹が、たまに、山猫だとかヒグマだとかたまに寝言で言うのはそれだな。何回も図鑑で説明させられ、挙げ句の果て動物園に通っては赤い帽子の山猫さんだなんて絵本に出てきそうな表現をする、大型犬の全てに名前をつけては駆け寄って違うかったと言って戻ってくるのはそのせいだな」
その言葉にカズヒラさんが吹き出す。そうしてバンバンと机を叩いて大笑いした。というか、ジョンさんも含めて笑った。ナマエちゃんはムッとしたままだ。そうしてまた保留が終わったのか、彼女は数言葉かわすとジョンさんに電話を代わった。そのままジョンさんが誰が迎えに行くなどと言う話をしている。最後にまた妹ちゃんが電話に出たらしい。
「アマナ、ごめん、もう少し待てるか?」

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むぎゅ!っとナマエちゃんを抱きしめた女の子である。ナマエちゃんは慣れたようにそれを抱き上げて、何度もヴェノム夫妻にお礼を告げている。そう、ジョンさんの知り合いとはどうやらもう一人のビッグボス ことヴェノムことらエイバブさんである。あと奥さんはクワイエットだった。
「いい子にしてた?」
「してた!」
「……一人でパークをそれなりに楽しんでいたようだ」
そう言ったエイバブさんに、ナマエちゃんは妹をみた。妹はニコニコしているが。可愛い。
「まぁ、知らない人についていかなかっただけでも偉い」
「あのねぇ、お姉ちゃん!エイバブさんの家にはーーこーーんな大きい犬がいるのよ」
「……そうか」
「日本に行ったら飼える!?」
「私の家はそこまで広くないから飼えない。ぬいぐるみで我慢してほしい」
「お姉ちゃんの家?」
「あぁ」
「お姉ちゃんと一緒に暮らすの?」
「そうなる。嫌か?」


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