ネタ帳vol.3

2023ネタ帳115:ダイ アナザー デイ(君僕主if(↓改訂版))

01/14 17:53 

「ナマエちゃんの家族の話しって,そういえば聞いたことない気はする」
「ややこしい」
そう言って進路希望の髪を見つめる。ややこしい?と尋ねた彼女に、私は目頭をほぐした。
「まず、前提として今母親代わりをしてくれてるのは叔母なんだけど、叔母がバツイチだからそこで普通に二人父親ができる」
「う、うん」
「で、実母と実父ももちろんいて、実母も再婚したから父親と父親代わりが四人いることになる」
そう説明すれば、彼女は目を瞬く。私が一人で暮らしているのはその関係もあるのだ。
「まぁそれで仲が仲がいいのであればそれでうまくいくんだろうけど、仲がいいわけじゃないんだ」
「わーー、ややこしい話になるね」
「話し出すととても長くなる」
私の言葉に彼女は椅子を引いて座る。聞く体制が万全なことで。私はため息をついて口を開く。
「あぁ、四人のうち二人がDDなんだが、その二人が私の記憶に繋がる記憶を持ってて」
「昔から親子ってこと?」
「あぁ。昔の私も戦禍のショックで抜け落ちた記憶があったみたいなんだが……まず、父親はユダヤ人だ」
「えっ?第二次世界大戦中だよね?」
「ああ。目の前で連れて行かれた」
「えっ」
「咄嗟に父親と二人で隠れたんだが、犬に見つかって父親だけ連れて行かれた。で、ノルマンディー上陸作戦の砲撃で母親は死に、わたしは養父によって孤児院、から、養父に引き取られたわけなんだが……父親が生きていたらしい」
そう言って肩を竦める。
「シンドラーのリストを知ってるか?」
「有名な?」
「ああ、あれは実話で終盤あたりにアウシュビッツから助け出される120にんがいる。その中に、間一髪で父がいたらしい」
私だって後で聞いたことなのだ。だから当時の記憶にはない。終戦を迎え、イスラエルではなくフランスに帰った彼は私と母親を探した。その間に母親と親しい仲であった青年(多分父親が死んだと思っていた母親を慰めて恋仲に落ちた青年)と出会い、私達を探したようである。まぁ、母親は死んでいることがわかり、実父は私がいた孤児院を探し当てたが引き取られた後だった,ということだ。
「そんなこんな、記憶がある引き取り手の父親を実父は誘拐犯だって言って嫌うし、今もそんな感じ」
「記憶がない人は?」
「母親の旦那同士はそりゃあもう仲が悪い。仕事が忙しすぎて帰ってこない父親に愛想を尽かした母親が、今の旦那と駆け落ちしたんだが多分あそこは泥沼化してる」
「ナマエちゃんは!?」
「だから叔母夫婦に預けられた。あの二人は絶対顔を合わせない。で、叔母の方は叔母の方で元旦那がわたしを理由に浮気したんだが、その実私が来るより前から浮気してたらしいけど、まぁそんな感じで別れて、養父とは仲が悪い」
あちゃあ,と頭を抱えた彼女に私もなんともいえなくなる。
「一周回って養父と実父が仲がいい気がしてきたな……会うとずっとくだらないことで言い合いしてるしな……」
そう言って少し遠い目をする。叔母はいつも仲良いわね!!と笑っているが、まぁそういうことだ。


目が覚めてみれば、よく知ったゲームは消えてなくなり記憶が二重になった。今まで日本で暮らしてきた私と、ジャックに殺された私。その二つの記憶が混ざってしまったのである。医者によれば、時たま事例に上がるらしくDDと呼ばれているらしい。DDは記憶を混同させやすいがためにセラピーを受けなければならず、このサチという少女はわたしと同じくセラピーを受けにやってきていたというわけだ。話してみれば同じ高校同じ学年で仲良くなって,今に至る。
の、だが。
これは参ったことになったと息を吐く。まさか乗っている飛行機がジャックされるとは思わなかった。とりあえず墜落やあの事件のように飛行機はどこかにぶつけられる様子はなく、どこかの要塞のような場所に着陸させられる。パイロットや恐らくファーストクラスにいた数人が要塞へと運び込まれていくのが見える。さて、調べるにしろ先に相手を無力化するべきだろう。現に私の横の通路を歩いて行った男に勇敢な男性が立ち向かおうとし、その男性に銃を向け,たのを、見て私はすかさず背後から武装を解除した上で彼をのした。
なんの騒ぎだ,とやってくるだろう他の仲間もとりあえず出待ちをしてから銃を構える前にしとめる。ちなみに私が仕留めた相手は先程の男性が片っ端から縛ってくれていた。そのまま他のところにいた巡回員もしとめておく。
「何人います?」
「恐らくソイツで最後だ。あとは貨物室に入れておいたよ」
「爆発物は?」
「全員持っていない。これからどうする?」
「パイロットがいないと飛び立てませんね……」
「ナマエちゃん、離陸できそう?」
ひょっこりとCAさんをつれた顔を出したサチに首を左右にふる。
「あれ、ナマエちゃんセスナ動かせなかった?」
「流石にセスナと旅客機は違いすぎる。シュミレートをしたことはあるが、いきなり一人で実戦は無理だ。パイロットを連れ戻すか、パイロットを探した方が早い。それに相手の軍備がわからない。対空ミサイルなんざ撃たれたら小回りが効かないフレアもないこの飛行機では無理だ。あるなら無力化しないと」
そう言って肩を竦める。こうなっては仕方がない。
「調べる前に中に入ってくる」
「待って、ナマエちゃん,流石にソリトンレーダーと無線機くらいならできるかもだからちょっとまって」
「建物の中の設備はわかるか?」
「カメラがネット経由してるならハッキングしたらいけるかもだけど、そこまではパソコンが足りない」
「……君たちはもしや、DD?」
そう尋ねた男性にサチがなんともいえない顔をした。それもそうだ。特殊な記憶を持つDDは時に差別をされる存在だからだ。
「そうだといえば?」
「あぁ,そうだね,悪かった、普通は知られたくないことかな。俺もDDなんだ」
そう言って困ったように笑った彼にサチは彼を見る。そうしてマジマジとみてから、もしや、と口を開く。
「アキバさん?」
「えっ?……もしかして!君はサチかい!?」
「やっぱり!見たことあるイケメンだと思った!」
きゃいきゃいとサチとアキバと呼ばれた彼が騒ぐ。
「知り合いか?」
「うん」
そう頷いた彼女に、私は彼を見る。
「ということは」
彼は記憶の中にあるあの腹痛兵士というわけだ。「アキバ、大丈夫かい?」とひょっこり顔を出したヒョロイ男性と女の子である。サチが目を輝かせて口を開く。
「オタコン!」
「えっ、サチ!?」
そこも知り合いらしい。きゃあきゃあという三人に、女の子はこちらを見たので肩をすくめておく。私は関わりがない。きゃいきゃいと盛り上がる三人から視線をはずし、私はCAさんをみた。彼女を安堵させるように口を開く。
「パイロットや警官、兵士、医者といった方を探していただくことは可能ですか?」
「はい,可能です」
「パイロットは言わずもがな念のために待機していただきましょう。警官、兵士,そういった方に貨物庫の見張りを。ただ銃を持たせてしまうと奪われることも予想されますのでその辺りはうまく……医者や医療関係者は機内の急病人が出てきた時の対処をしてもらってください」
「ええ、わかりました」
「乗客にはアナウンスを。まだ危険は残る状態です。乗客には外に出ないよう目立った行動はしないように伝えてください。貴方達もこのような状況下で大変ですが、貴方達も落ち着いて。乗客を落ち着かせることを優先してください。神に誓って出来るだけ外の危険は排除します」
そうできるだけ柔らかく説明すれば彼女達は一緒狼狽えたがーーチーフのような人が頷く。それに私は笑みを浮かべてもう一度一人一人に目線をしっかり合わせて大丈夫と伝える。
「貴方も、貴方達も、この機内にいる人も大丈夫です」
私の言葉にもう一度チーフのような人は頷いて、他に指示をはじめた。
「ナマエちゃんやっぱり行くの?」
「あぁ、装備は追い剥ぎしたものと現地調達でいくしかないが」
「無線とレーダー作るからまって。このメンバーいたら即席でもいいもの作れるから。耳骨を揺らすタイプのイヤホン持って行って」
「どれくらいで作れる?」
「トップスピードでやる」
「そうか」
「俺もどこかにコンタクトが取れるか試してみるよ」
そう言った彼女らにじゃあ私は顔でも洗ってくるかな、と息を吐いた。


拝借した戦闘服に身を包み、鏡を見る。白い花弁がまう。
「大丈夫だ、ボスに言われたことを思い出せ」
そう自分に暗示をかける。
「これは任務だ。『苗字ナマエ(私)』を捨てろ。『ナマエ・クラウディア(彼女)』になれ」
また白い花弁がまう。わたしはわたしの目をみる。
「ーーお前は『嫌悪』だ」
白い花畑の景色が一瞬よぎり、わたしは目を伏せた。手の震えはもうない。平和ボケした私はなりを顰め、私はあの頃の私になったのだ。

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「1日経っても帰ってこなければ離陸の準備を進めて。そこから半日テイクオフしろ。そこまでには無力化させる」
「ナマエちゃんが帰ってくるまで待つ」
「乗客の安全を脅かす奴より乗客を優先しろ。いいな,出てすぐ撃ち殺される可能性もあるんだ」
そう言って彼女たちを見る。彼女は負けじとこちらをみた。
「私はナマエちゃんを嫌わない。信じてる」
「……下手な約束はしない」
そうため息をはいて、いってくる、と声をかける。他の乗客が心配そうにこちらを見たのでわたしはひらりと手を振りーー飛行機のタイヤ格納庫からーー敵地に降りた。


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彼女は淡々と仕事をこなす。上手いように見つからないし、どこに何があって、などという彼女に私達はサポートにまわる。とんとん拍子に進むそれにまるでスネークみたいだね、と告げたオタコンにアキバが同意した。なんていうか、雰囲気が年下とは思えない、と。D.D特有のものだろうか。私が彼女に会ったとき、もっと軍人らしかったのを思い出す。私は彼らを見た。
「……デイヴィッドもいるの?」
「あぁ、いるよ。今度会いにきてみて。きっと喜ぶから」
オタコンの言葉に「絶対いく!」と返す。
「デイヴィッドがいるってことは……ビッグボスも?」
「いるね。彼らは親子じゃなくて兄弟なんだ」
「歳が離れた?」
「いや、そこまで離れてないんじゃないかな」
そう告げた彼に私は口をつぐむ。私は恐らく彼女の正体が理解している。昔というのか、私が持っていた『あの世界の記憶』にはいない人物がいることがたまにあった。オセロットにつくライクと呼ばれる少女ーーその実幼く見えるだけで私より年上の女性らしいけどーーだったり、ザボスと呼ばれる死に際だったり。その隙間に捩じ込まれたのが名もなき女性ーー「ヘイト」と呼ばれる女性だった。いかれた売国奴、そんな汚名を背負って彼女は死んだ。幼馴染のような、相棒のようなたった一人の男の幸せを願って。彼女は彼の仮定や結末を知っていた。だからそれを止めるために。運命を変えるために。でも、世界はそれを許さなかった。事態は私の知る物語からすこし逸れたものの、同じ顛末を進みーー彼は死んだ。彼女を殺してしまった懺悔を話しながら。
「大丈夫、あの人はそんな意志はないよ。なんだかんだ仲がいいしね」
そう言ったオタコンに私はそうじゃないのと首を左右にふる。彼女からの連絡はない。定時連絡まで少し時間がある。
「……デイヴィッドやビッグボスに連絡取れない?」
「あぁ、そうか。彼らはCIAだから秘密裏に動けるかもしれない」
アキバはそう言って連絡してみるよ、と告げて手元の機械を触る。私はそれを見ていると、オタコンが私を呼んだ。
「サチ?」
「あのね、オタコン。あの子、多分ビッグボスと同世代だと思う」
そう彼は告げる。オタコンは驚いたように私を見下ろした。


しばらくすれば連絡がついたんだろう。アキバが経緯を説明しているのが聞こえる。彼が耳をトントンと叩き、番号を示すので違うイヤホンを繋ぐ。
「ええっと、こんにちは」
と発言すれば、サチ!?という驚いた声に合わせて、可愛らしい声だなと揶揄うような声も聞こえる。
「アキバから話は聞いた。お嬢さん達はとんでもないことに巻き込まれているようだな」
宥めるような声だ。落ち着かせようと配慮する声だ。彼はやはり根はただの面倒見がいい良い人なのだろう。
私の心臓がバクバクとなる。彼女は彼を探さないと言った。会ってはいけないとも言った。その方がお互いのためだと。
私はそれを破ろうとしている。もしかしたら、彼は彼女を嫌ったままかもしれない。彼女はそうは言わなかったけれど。
黙った私を彼は不安がっていると思ったんだろう。大丈夫だ、と力強くつげる。
「君たちは必ず助ける」
「……一人、今,潜入してくれてて……」
そう言って私は泣きそうになる。潜入?命知らずな奴がいるな、とデイヴィッドが告げる。
「よっぽど正義感が強い男だな」
「違うよ、デイヴィッド。潜入してるのは女の子だ。D.Dのね」
オタコンがそう告げる。女の子?と驚く声が聞こえる。私の視界が涙でぼやける。
「無茶だ。なんで止めなかった」
デイヴィッドのいうことは正しい。でも、私達は全員彼女を見送った。この機内をたった一人で制圧した彼女ならば大丈夫だと信じて。今考えれば異質だ。でも、それさえも感じさせない雰囲気が彼女にはあった。
「大丈夫だと、思ったから……」
「そんなわけがないだろう!」
「デイヴィッド、落ち着け。そのことの連絡は?」
「簡易な無線で定期的に会話しているよ。今のところ順調だ」
オタコンがそう答えると「随分優秀なようだな」とボスが告げた。是非ともうちにきてもらいたいものだ、とも。
「その人物の名前は?」
「その子の名前は、ナマエ,と言います。日本人の、ナマエ・苗字です」
そう言えば、ビッグボス が息を詰めたのがわかる。
「セラピーで彼女の昔に触れたんですが、」
「まさかーー」
「嫌悪と呼ばれ世界に嫌われた、かつての貴方の相棒のような幼馴染のような、女性です」
ビッグボス が席を立つのがわかる。デイヴィッドが、周りが彼を引き止めようと声をかけるのが聞こえる。
「お願い、助けて」
そう泣いてしまうのは仕方ない。私達の代わりに彼女を助けて。定時になっても、彼女の無線はならない。

==

痛かった。副操縦士は助け出しーーミサイルは無効化したし、問題は目の前にあった二足歩行のそれである。が、そちらに気を取られたのが最後背中をとられーー拷問を受けて今に至る。ため息をついてどう脱出するかを考える。最低限、無線を取り戻さなければ、あの飛行機が危ない。まさかパイロットが仲間だったとは思わなかったが。まぁ、チャンスというのはすぐにやってくるのだが。
とりあえず戦闘員の服を盗んで着替え、無線を取り返えす。定時連絡を何回か逃した。隠れられる場所に向かい、連絡をとる。
「聞こえるか?」
「ナマエちゃん大丈夫!?」
「ああ、なんとか。少しアクシデントがあっただけだ」
「よかった……CIAの部隊がもうすぐ潜入すると思う」
「CIA?」
そう眉間に皺をよせる。サチはうんと頷いた。
「そちらには?」
「こっちにもきてくれるみたい。ナマエちゃんは合流して戻ってきて。合言葉決めたから」
そう言った彼女にため息をつく。合言葉は?とと尋ねれば、お決まりの、らりるれろ、ときたが。さて、ではCIAにはかの二足歩行兵器のことを報告したほうがいい。どこで合流するか,と思っていれば背後の扉があき、素早く銃をかまえた。向こうも構えている。黒いスキーキングスーツというのかそう言ったものを着た男である。何かデバイスをつけた。恐らく、テロリストの一員じゃない。
「ーー合言葉は?」
そう尋ねれば、彼は「らりるれろ」と正しく答え、目元につけたデバイスをとった。現れたのは隻眼となった青い瞳だ。見覚えのある、青い目だ。だから、私は彼の名をよぶ。
「……ジャック?」
「あぁ、久しぶりだな、ナマエ」
そう言って彼は私を抱き寄せる。無事でよかった,と安堵したように告げた彼に私は口をつぐむ。白い花が視界に舞う。それを防ぐように私は再度目をとじた。まだ、催眠は解けてはいけない。私は彼の胸元にグーを一つ叩いた。
「再会の話はあとだ……ジャックが侵入したということは、民間機は?」
「……無事だ。別動態がそちらに向かった。こちらの状況は?」
「民間機の離陸に邪魔そうな対空ミサイルは対応パッチをあてて無効化した。が、問題がもう一つ露見してどうしようか考えていたところだ」
「問題?」
「どちらにせよ、CIAには報告をしないといけないと思っていた」
「兵器の類か?」
そう言った彼に、私はメタルギアを見たことがないことになっているのでどう説明したものかを考える。
「あの形はシャゴホットではないな……あの作戦で、グラーニンの研究室でみた模型に近いと思う」
彼は記憶を呼び起こそうとしているのか、少し眉間に皺をよせた。
「二足歩行の……ミサイルをもったロボットみたいな」
私の言葉に彼は合致したのだろう。メタルギア……?と小さく呟いた。
「そんな名前なのか」
「何故。あれはこの世界にないはずだ」
「わからない。だが、わかっていることもある。テロリストは全員D.Dだ。兵器設計の記憶がある人物がいてもおかしくはない。パイロットはここの仲間だった」
そう説明すれば、ジャックは私を見下ろした。その視線の意味を察して私は答える。
「私は君の仲間だ」
「それはわかってる。よく調べたな」
「歩き回った」
「その怪我,それだけじゃないだろう」
ジャックはそう言って私をみる。労わる。慈しむために手を伸ばす。私はそれをかわした。
「これくらい、なんともない。さて、どうする?」
「……制圧部隊は動いている。だが、メタルギアは厄介だ。破壊する」
「まぁそれが定石か……私はどうする?戻れというなら飛行機に戻るが」
恐らく軍備を整えていることや所属を考えてもジャックはプロだ。私が加わっても邪魔なだけだろう。そう思って声をかけたのだが、一緒にいろと言われた。
「お前のことだから邪魔にはならない。あと、ここでわかれたら、そのまま俺と会わないつもりだろう」
そうはっきり告げたジャックに私は苦笑いをした。バレたか,と言えば、バレバレだと返される。彼は装備を整えると、私に一丁の銃を投げ渡した。
「麻酔銃だ」
「……ありがとう」
行くぞ、という。私は頷いてその背をおった。

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