ネタ帳vol.3
2023ネタ帳129:君僕主if
01/14 18:00
「喧嘩ならよそでやりなさい」
「はい……」
「だが……いや、あぁ……」
「何がきっかけなの?」
「私の期間限定ポッキー、ジョンが食べた」
思ったよりしょうもない理由である。好きな味だった。最後の一つだった。しょんぼりしながら告げたナマエちゃんに、ジョンさんがたかがポッキーでこれだ、という。はぁ、とため息をついたザボスはまるで母親みたいである。まぁ二人とも些細なことで喧嘩しないとゲンコツ落とされて、ナマエちゃんが余計にしょんぼりしたけど。
「ポッキー……冬限定のポッキー……」
「美味かった」
「だろうな」
ナマエちゃんが親の仇みたいな顔でジョンさんをみる。ナマエちゃんが甘いものを取り上げられて怒る時はまぁ疲れてる時だ。深いため息をついて仕事に戻った彼女に、ジョンさんはそんなに怒ることないだろう、と不服そうにしている。私はそっとジョンさんとそれを宥めるオセロットさんに近づく。
「ジョンさん、ナマエちゃんの機嫌をなおしたければGODIVAのチョコ、もしくはお高いをさしだすのです……ナマエちゃんがポッキーを食べてめちゃくちゃおこるのは、冬季限定チョコたっぷりポッキーが業務に忙殺され出した時の非常食だからです……恐らくそれを食べようとしたらなかったのが怒りの元凶です……」
「業務に忙殺?」
「最近ナマエちゃんのとこに色々人がくるから業務が進まないみたい」
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「いい加減にしろ!」
ナマエちゃんつよい。何故なら素っ裸なジョンとカズさんの喧嘩を仲裁した上で正座させているからである。だが!と反論したジョンさんにナマエちゃんはしかる。
「やめろ見苦しい。せめて服を着ろ、服を!あと、施設を壊すな!」
「ふはは、ボス、立つ背がないな」
ケラケラ笑ったカズさんに、ナマエちゃんは騒ぎに乗じてやってきたエイバブさんをみる。
「エイバブ、今オペ室あいてましたよね?」
「?あぁ、あいてる」
「そう。あと、君の三時間がほしい」
「?別にいいが……」
不思議そうに頷いたエイバブさんにジョンさんがなんとも言えない顔をする。ナマエちゃんは気が付いてないのか近くにやってきたオセロットさんに声をかけた。
「よし、オセロット、麻酔もってこい。ジョン、そのままカズを抑えろ」
「ナマエ、何する気ですか?」
オセロットそんがなまえちゃんに尋ねる。ナマエちゃんは当たり前のような感じで口を開いた。
「何って、パイプカットするんだよ」
その瞬間、エイバブさんとオセロットさんがああなるほどみたいな顔をした。ジョンさんが首を傾げる。
「パイプカット……?」
「わかるように言えば去勢手術だ」
サラッと告げられる言葉は周りの男性に効果は抜群らしい。
「ひっ、じょ、じょうだんだよ、な?」
「オセロット、私の発言が冗談に聞こえたか?」
「いいえ」
「カズ、私は君をいい人だと思っていたんだがな。私のところにも相談が来るんだよ。悲しいことに。最近は特にな。さてこれをどう解決したものか、もはや君を去勢した方が全て解決するんじゃないかと思っていたところに全裸の君たちだ。なに、エイバブがいたらすぐ終わるさ。術後経過込みで三時間。大丈夫、寝てれば一瞬だし……もうそんな不貞もなくなる」
「ひっ」
「ナマエ、流石にそれは……」
ジョンさんの助け船をナマエちゃんは「ジョンは黙る」で黙らせた。
「はい」
「さて、カズ、選べ」
「えっ」
「二度とそんなことをしないか。そういうことができないようにするか」
「二度としませんッ!」
「本当だな?」
「ハイッ」
「次にしたら手術室に直行だからな」
「肝に銘じますッ!」
「じゃあジョン、バトンタッチ」
「え?」
「私は女性窓口。男性窓口はジョンだ。男の問題は男同士でどうぞ勝手にしてくれ。てめ、服は着ろ」
そう念押ししてナマエちゃんはオセロットさんとエイバブさんに言葉をかけて医務室に戻る。まぁ私達も(恐らくナマエノさちゃんの配慮で)二人に見えないように移動させられたが。ちなみにそのあと、ナマエちゃんが「だから全裸で歩くなっていってるんだ!」と叫んでいるのをみると全裸のまま移動したらしい。
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「その指輪どうしたんだお前」
「予約だそうだ」
「ロリコン」
「ロリコンだこいつ」
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「ジョンは抱いただろう?」
「は?」
「なんだ、抱いてないのか?」
「いや、抱いたが……」
「ほらみろ,お前らやることやってるじゃないか」
「そりゃあそうだろ。恋人だからな」
「背中に爪の跡がないな」
「アイツは短く切ってる。あとを残してくれないのが困ったものだな」
「あっちがリードか?」
「こっちだ」
「意外だな、あんなにきがつよそうなのにか?」
「あれはお前が怒らせてるだけだ。本来はおとなしいし、恥ずかしがる」
「ほー」
「カズ」
「何にも言ってないぞ」
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「ナマエ、酔ってるな?」
「酔ってない」
「ならその脇に挟まってるのはなんだ」
「……?アダムスカだ」
「そうだな。アダムスカだ。だが、アダムスカはぬいぐるみじゃないんだぞ」
「アダムスカは可愛いだろう?」
「あぁ、確かに可愛いな」
「だろう?可愛いと、こう、むぎゅっとしたくなるだろう?」
「それはお前だけ……まて、おまえ、左も可愛いのか?」
「コイツは女性職員に手を出したから締めてる」
「よし、カズは俺がしめる。手を離せ」
「わかった」
「ぐえ……」
「待て待て待て」
「今度はなんだ?」
「なにしてる」
「?アダムスカをハグしてる」
「なんで」
「?可愛いから」
「お前なんで今日はアダムにからみ酒なんだ?」
「だから酔ってない」
「酔ってる」
「酔ってない。アダムスカ、ジョンが変なこといってくる。あと、2+2は4だ」
「……ナマエちゃん、ジョンさんは可愛くないの?」
「ジョン?ジョンは……カッコいい」
「……なんていった?」
「ジョンはかっこいいって言った」
「そうかぁ!」
「君はかっこいい」
「あぁ!ほかには!?」
「いい男だと思う」
「あぁ!」
「だからエヴァとお似合いだと思う!」
「なんでそうなるんだ」
「ナマエちゃん再トライ。ジョンさんは?」
「かっこいい。いい男だ。私には勿体無い」
「うんうん。じゃあ、ナマエちゃん、かっこいい人はぎゅっとしなくていいの?」
「ふつう、かっこいいにはしないだろう?」
「あたしはする」
「先生、俺もする」
「そういうものか?」
「うん今はやってるんだよ」
「じゃあジョンをぎゅっとしとく。でも、カズが邪魔だ」
「いだっ!」
「ジョンさん、これナマエちゃんかなり酔ってるからそのまま寝かしてきてほしいです。基本ナマエちゃんハグ魔になるから誰かしら犠牲者が出るので」
「酔ってない」
「うんうん、そうだねー」
「よっと……」
「おおー、担がれるのは久しぶりだ」
「このまま寝かしてくる」
「ふふ、人間タクシーだな。ならアマナとライクの部屋まで頼む。可愛い寝顔をみるんだ」
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「なんだ、違う場所だ。ジョンの部屋か?」
「あぁ、そうだ」
「広いな」
「特別な部屋だ」
「ふふ、こうしてると昔を思い出すな。昔もこうやって二人で寝た」
「……あぁ、そうだな。ザボスの訓練が厳しくて二人でへばってこうだ」
「ふふ、懐かしい」
「……どうして会いにきてくれなかったんだ?」
「嫌われてると思った」
「どうして?」
「だって、私は君に酷いことをした。たくさん傷つけて、呪いを吐いた」
「……どうしてザボスの代わりに任務に着いたんだ?」
「あのころ、夢を見た」
「夢?」
「君がとても悪い人になる夢だ。そのきっかけは君がザボスを殺すことだった。急に現実感が出たからびっくりした。ザボスと優秀な君が残った方が国のためだとか、そんな言葉を長官にもボスにもいった」
「違った?」
「うん。あれは、私のわがままだった。とめたかったんだ。君が夢のように悪い人になることを。君の人生が人とは少し違っても、幸せなものであって欲しかった。私が残るよりザボスが残った方が君が幸せに生きれるかなって。ザボスがいたら、君がどんな道を歩もうと道を踏み外さないように止めてくれると思ったんだ」
「……っ」
「結果はきいた。私があんなことを言わなかったらよかった。きっと君に出会えば、私はまたきっと君を好きになる。だから、会わない方がいいと思った。世界のどこかにいる君が幸せに生きれるのであれば、私はそれでよかった」
「でも、会ってしまったな。どうしようかな。私が呪いを吐いてしまう前にでこかに消えてしまおうか」
「いや、消えなくていい。お前がどこかに行くなら俺もいっに行く」
「うん」
「……二人ならなんだってできる」
「そうだった」
「ジャックは今幸せか?」
「ああ。幸せだ。たが、お前に会えたから、もっと幸せになった。お前は?」
「このまま眠れるほど幸せなことはないよ」
「あぁ、そうだな……俺もだ」
「いい夜だ。おやすみ、ジャック」
「おやすみ、ナマエ」
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