ネタ帳vol.3

2023ネタ帳14:三国史とturb

01/14 16:54 


「お願いがあるのですが……」
夏休み前のファストフード店で、李子さんがそう切り出したのはテストから解放された日のことである。お願い?とくびをかしげてみれば、彼女は珍しく困った顔をして口を開いた。
「祖父母の家に着いてきていただきたいのです」

話はこうである。李子さんの父親はあまり親類が好きではない。そのため、李子さんが好き嫌いは関わらず滅多に祖父母宅には顔を覗かせることはないが18の成人を迎えるにあたり親類の集まりに顔を出さなければならないという。しかし、父親は海外出張中のため断固拒否、母親も父親に付き添って海外にいるためにいない。父親が一人では絶対行くな、行くなら陸治さんやその他友達を連れていけとうるさいらしい。匿名殿が何で名指し?と首を傾げた。
「李子さんの両親に俺があってるからだろう」
「えっ」
「偶々だがな」
付き合ってんの?という問いかけをバッサリと切っていくスタイルである。ちなみに下級生には李子さんと陸治さんは付き合っていると思われているし、俺は二人の息子かなんかと思われている節があるが二人は付き合っていない。面倒だから肯定しているらしい。
「確か道場があるので手合わせはし放題ですね」
「行く」
「乗った」
「え、陸治さんと匿名さんに稽古つけてもらえるなら俺も行きたいしたぶん安蘭も行きたいっていう」
「いいですよ。恐らく離れを貸すという話を聞いていますので」
「あたしはふつーに行く!手合わせはしなくてオッケー!」
「お前は太ったんだからやるんだよ」

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「この人が李子さんのおじいちゃん」
とあっさり告げた寵沙はいい子に違いない。目をパチパチと瞬いた祖父と祖父の付き人はうむ、と少し嬉しそうにした。
「そうよ」
「へぇー、李子さんおじいちゃん似なんだな。俺は寵沙です!李子さんにはいつもお世話になってます!」
挨拶をした寵沙に倣い他も挨拶をする。私もお久しぶりですと挨拶をした。
「お祖父様もご健勝のようでよかったです」
「うむ、大きくなったものだな。先に荷物を置いてくるがいい。離れを用意しておいた」
「かしこまりました。お祖父様、後でお話ししていた通り道場をお借りしても?」
「あぁ、構わん。悪いがナマエよ、雪路もお前のいる離れに泊めてやってくれ」
「雪路兄さんもいらっしゃったのですね。私たちは構いません」


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「いやマジでナマエ達がいてくれてよかった。俺一人だといっつも胃が痛くなって死ぬんだよ」
とつげるのは李子さんの従兄弟の1人らしい。なんでも李子さんや李子さんの両親と唯一付き合いがある親類一家らしい。お爺さんはたしかにいかつめだが、いい人そうである。やっぱなんかあるのか?と内心思う。まぁ、雪路さんというその人は俺たちをみてよろしくな!とフランクに笑った。
「今から道場にいきますが、雪路兄さんもいかがです?」
「行きます、行くので置いてかないで……」
なんかよわよわな兄ちゃんである。


category:中華組関連(msu・oa)