ネタ帳vol.3
2025年ネタ帳99:大神妹とゆらぎとかるであ
08/12 15:53
「君たちはーー」そう言って私達をみた男性に私達は首を左右にふる。私の代わりに立花が、怪しいものではないんです、と首を左右に振り、マシュが同意をした。それに対して男性は苦笑いするだけだ。
「いや、怪しんだわけじゃないんだ。君たち、もしかしてみつはのお友達じゃないかな?」
男性の言葉に、私達はエッと声を出す。小さいナマエちゃんがぴょこぴょこ跳ねながら、みつは姉の知り合い!?と声を上げた。みつは、という彼女は私達と同じ一般枠でいた少女だ。ただ、揺らぎ、と言われる現象のそうで迷い込んでいたらしく、原作からずれた世界で落ち着いた今、目が覚めるように元の世界に戻ったらしい。彼女がカルデアの媒体をつかい呼び出した、なかなかにいい雰囲気だったアルジュナ(おそらく契約が消えてないのでどこかで生きてるとは言っていたし、魔力はカルデアから供給されるので大丈夫らしい)が、彼をじっとみた。
「マスター……いえ、みつはさん、の血縁者の方、でしょうか」
「よくわかったね。あんまり似てないんだけど……」
と困った顔をした。その表情はそっくりである。
「いえ、似ているかと……」
「俺の名前は……」
と、名乗ろうとすれば、解決したので撤退しますよ!と女性が声をかける。彼は今行くよ、と返した。
「っと、よければ帝劇においで。みつはも今日はいるからね」
そう言った彼はそのまま彼女達に合流しーー帰っていく。私達は顔を見合わせた。テイゲキ?と首をかしげる。
「場所の……名前、かな?」
「街の人に聞いてみましょう」
「帝国劇場……」
そう言って私達はそこを見上げる。通信先のダヴィンチちゃんが、何かやってるとは思ったけれど、と言葉を告げる。
「歌劇団の娘役だとは……」
しかもポスターにみつはちゃんが大きく描かれているのをみるとおそらく主役をはれる人物らしい。マシュが試しに通りがかった人にきけば、トップスターという返答が帰ってきた。有名人!!異世界の、だけども。
「あ?」
聞き慣れた声がしてそちらをみる。開いた扉から現れたのは奏くんらしき人だ。目の下にクマを作った彼は、なんか幻覚がみえる……と目をこすりながら告げた。
「うっわ、奏、すごい隈じゃん。何徹?」
「2。なんかリアル感があんなこの幻覚」
「奏、寝たほうが良いのでは。あと我々は幻覚ではありません」
そう告げたアルジュナに、奏くんはまたまたーと言いかけて、奏さん!とやってきた女の子を振り返った。女の子は私達をみてから奏くんを見上げる。
「奏さんの知り合いですか?」
「……音子ちゃんこいつら見えんの?」
「え?はい」
「……」
そう言って奏くんは私達をみて、は??と声を上げた。
「おいおいおい辞めてくれこちとら曲の調整に駆り出されて二徹だぞ。問題ごとが次から次へとやってくんな。仕事が増える……」
「社畜だ……」
私がそう言えば、女の子が首をかしげたが。その後ろで勢いよく扉が開きーー慌てたように帽子を深く被った別の女の子がかけてきた。まぁ、前に奏くんや女の子がいたのをわからなかったんだろう。わわっ!?と声を上げて転倒しかけた。まぁ、アルジュナに抱き止められたけど。このちょっとあざとい感じは。
「マスター、ご無事ですか?」
そう言って見下ろしたアルジュナに帽子を深く被った彼女はあわあわと慌てながら顔を上げる。うん、やっぱりみつはちゃんである。
「あ、ありがとうございます、アルジュナさん」
「いえ、」
そう言って少し離れたアルジュナに、ナマエちゃんがみつは姉ーー!!と言いながら突撃する。
「会いたかったーー!!」
「ふふ、私もです。でも、よかった、皆さん無事に辿り着かれたんですね。申し訳ありません、この街の人達は帝劇といえばここだと通じると思っている節がありまして」
「街の人に聞いたらすぐつけたから大丈夫だよ。見慣れない街並みだからちょっと見回ってただけ」
その言葉に彼女はホッと息を吐いた。
「色々情報を共有した方がよさそうですね。今の時間なら食堂も空いていますしそちらに移動しましょう。奏くんは寝てから来てください」
「いや……」
「後で奏組に泣きつかれるのは私なんですよ。音子ちゃん、無理矢理連れて帰ってオッケーです」
そう言えば音子ちゃんと呼ばれた女の子が「うん!」と言って引きずっていった。まぁふりというのか、奏くんが普通に歩いているが。それを見送って、みつはちゃんが中にどうぞ、と告げた。
「いいの?扉閉まってるけど入って」
「はい、大丈夫です」
そう言ったみつはちゃんに私たちは中に続いた。中はレトロな劇場だ。
「あ、売店がある」
「あっ、ダメです」
「なんで?」
「ダメったらダメです」
そう言ってみつはちゃんがそちらに通せんぼする。まぁ後で見るだけなのだが。そのまま移動したみつはちゃんに続き、食堂に入り適当な席に座るように言われた。そうしてメニュー表を渡された。
「あの、みつはさん、私達はお金を」
「そのあたりは気にしなくて大丈夫です。お腹が空いているでしょう?」
みつはちゃんの問いかけに立花のお腹がなった。タイミングが良すぎる。
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「おそらく、揺らぎという現象に貴方達も巻き込まれたのだと思います」
「みつはちゃんや奏がこちらに来た原因だね」
「はい」
みつはちゃんがそう言って頷いた。
「最近私達の世界に現れる降魔ではなく、違う世界の魔物がちらほら現れているんです。揺らぎは私達の世界が直接的な原因ではなく、自然現象もしくは故意におこるようです。最近の様子をみるに、おそらくこれは故意で違う世界の揺らぎを監視する組織が何か知っているのだとは思うのですが……」
「コンタクトは取れない?」
「はい。彼らが来てくれるのを待つしかありませんね」
困り顔でみつはちゃんが告げる。
「まぁ悪いことを考える方が……」
と、みつはちゃんは少し考える。何かあった?と私が聞けば、彼女は口を開く。
「……貴方達が集団で巻き込まれているということは、聖杯か何かが絡んでいる可能性を見た方が良さそうですね。一人二人ならともかく、貴方達が集団で巻き込まれるほど揺らぎが大きい。揺らぎがひどい時は、必ず何かが起こっている時ですし、その騒ぎに巻き込まれる異世界の方がいるとしたら、それに敵対するものが騒ぎの中心に絡んでいることが圧倒的に多いです」
みつはちゃんの言葉に、なるほど、とホームズが告げた。
「これは即急に兄に報告した方が良さそうですし、みなさんを紹介した方がいい気が……」
と言っていたら、キャ、という声がして転倒するような音がする。そちらを見れば美女というか美少女というかそんな集まりがいるのがわかる。あとは先程の男の人だ。みつはちゃんは彼女達をみて、ムーッと顔を顰める。
「みーんーなー??」
「いやぁ、あははは、転んじゃって……」
「どうせ盗み聞きしていたのでは」
「だって、みつはのボーイフレンドがいたんだもーん」
金髪の女の子がそう口を開く。みつはちゃんは、なっ、と声を上げた。ボーイフレンド、と言われて、私達はアルジュナをみる。
「ちがっ、」
「えっ、違うの??」
立花が素っ頓狂に当たり前のようにそう告げ、マシュが驚いたように目を瞬いた。アルジュナさんが少し眉尻をさげる。みつはちゃんが固まった。私達も便乗する。
「えっ……」
「違うの?」
みつはちゃんの顔が真っ赤になると、私達をみた。
「みなさん、からかっていらっしゃいますね!お兄ちゃんも!!」
怒ってりみつはちゃんには悪いが隣にいるアルジュナは否定も肯定もしてないんだよなぁ。というか。お兄ちゃん??
「みつはさんの兄君、ですか」
「あぁ、先程は案内もできずごめんね。俺は大神一郎。帝国劇場の支配人をしてるんだ」
そう言って名乗った彼に私達は目を瞬く。劇場の支配人?と思ったが。
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