ネタ帳vol.3
2025年ネタ帳101:大神妹と奏+fg
08/12 15:54
「あのなぁ、その娘はいかにも守られるべき理想のお姫様って感じで優しくてふわふわしてて気転も効くけどな」そう言って奏くんがやれやれしている。
「その実、二天一流の道場に生まれた日本の退魔部隊に属する軍人だぞ。しかも海外に呼ばれるわ、副隊長するわくらいの。つまり」
奏くんの言葉に、敵が突き飛ばされる。周りは目を瞬いた。
「妹ちゃんは対魔相手ならそれなりに強い」
そこに立っていたのはみつはちゃんである。剣を二つ握った彼女は周りを見渡した。
「みなさん、ご無事ですか」
「ぶ、ぶじーー!!」
「それは良かった……」
みつはちゃんはカノジョをみる。カノジョはみつはちゃんを睨んだ。
「……貴方は人間ですので裁くのは私ではありませんが、貴方からは大変よろしくない気配がします。その気配は人でもなく、善神やサーヴァントでもない。かと言ってヴリトラさんのようなヒトでも、ポカトリスさんやケツァお姉さんという神でもない。多分在り方的には一番彼らに近いのかもしれませんが、違う。貴方のそばにいるそれはフォーリナーに近いが、フォーリナーでもない」
みつはちゃんの言葉に私はカノジョをみる。なにも見えないけどなぁ、と思う。周りもそうなんだろう。しかし、一部が眉間に皺を寄せている。
「奏くんの通信やカレ達をきくに、たくさんの犠牲を払って願いを叶えてもらったのでしょうけれど、やめておいた方がいいです。貴方の後ろにあるのは聖杯ではなく、恐らく猿の手などと同じようなものの気がします。願えば願うほど、何らかの対価は大きくなり、そしてそれはいつか貴方さえも飲み込む。そして、対価になったもの達はいつも貴方を睨んでる」
「何よそれ、脅し?」
「いいえ、ただの忠告です。あまり……あまり、同じ人間の方が死ぬのはよろしくありませんから」
そう言って彼女は困ったように笑った。カノジョはそれを嘲るように笑うと、グールのようなものが増えてカノジョは消えた。ナマエちゃんはそれを切り倒す。
「妹ちゃん、デバフ解除できる?」
「うーーーーん、悪や魔属性の方がスタンかかるかもしれませんが……」
「まぁそれはそれで仕方ないだろ。耳も防げないしな」
そう言った奏くんに、みつはちゃんが喉元に手を当てる。そうして彼女の歌声が響いたと思えばグール達の動きはとまり、私達の体は軽くなった。
「妹ちゃんが歌ってる間にこの周辺のやつら倒すぞ!」
そう言った奏くんに、私達も頷いてサーヴァントが動きだすのだが。
落ち着いたその場にみつはちゃんが目を伏せる。
「……あの方は西の方にいらっしゃいますね」
「助かる、けどあんまり感知すんなよ。霊力使うとぶっ倒れんの妹ちゃんだろ」
そう言った奏くんにみつはちゃんが苦笑いをした。魔力ではなく霊力?と私と立花、マシュが首を傾げた。
「今はずいぶんと元気です。アルジュナさん達に過剰な魔力がまわり、その逆もあるからなのか、神様の部類が多いからかわかりませんが……」
「ならいいけど……妹ちゃんになんかあった時にお前の兄ちゃんに怒られるのは俺なんだから」
奏くんの言葉に私達は顔を見合わせた。え??奏くんは。
「奏ってみつはのお兄さんじゃないの?」
「あ?違う違う。妹ちゃんは俺の友達の妹。士官学校主席で二天一流使う人たらしモテ男の妹だから人たらし妹キャラ」
「え、ひどいです!私は兄みたいにはなりません!」
プンプンしているみつはちゃんである、が、この子結構人たらしである。まぁ、ヴァジュラ達が妹ちゃんの周りをふよふよし、同じくアルジュナオルタながら目を隠したが。
「マスター、視えすぎるタチだねー。あんまりマジマジみない方がいいよ〜」
「悪影響……」
「ええ、人間である貴方には悪影響です。魅入られるか、ツケ狙われます」
「うーーん、気をつけます」
私はその会話にそうだったと思い起こす。
「えっと、フォーリナーがいるんだっけ?」
「感覚的な問題です。なんとなく、ポカお兄さんやインドラ神、ファラオ神やロムルス神やアルテミス神達と似た感覚はしますが、それには至りません。ヴリトラさんのような感覚にも近いですが、それとも違います。しかし、周りにいる方、グールの方々を見るに在り方が近いのはポカトリス神達です。しかし、神には至らない、私の考えうるものを全て考えて排除し、残ったものはフォーリナー……もしくはアルターエゴ?に近いと思います」
「ポカトリス神に近い……」
「グール達は正確に言えば一人の人間ではありません。多数の人間を繋ぎ合わせたようなものです。その近くにいる霊魂はみな食べられたと嘆いていらっしゃいます」
う、え、。
「その点を考えると、カノジョの背後にあるナニカは人間を食べることによりカノジョの願いを叶えているのだと思います」
「えーー」
「視え過ぎだ」
再度そう言ったインドラ神にみつはちゃんはうーーんと困った声を出した。見えている口元も困っている。まぁ、アルジュナに守ってやれって言って、アルジュナ二人が頷いてるけど。
「嬢ちゃん、死にかけたことあるな?」
「えぇ、昔ちょっと体弱くて。でもそれをいうと奏くんも……」
「俺は兄貴にかかった呪いの身代わりになったくらいだから妹ちゃんほどじゃない」
「えっ」
「呪いは解けたし」
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