「え、何でいんの?」
「自分の実家に大晦日に帰っちゃダメなのかよ」
「いやいや、後ろ後ろ。ツバさんとか、セーラームーンとか……あ、上田君じゃん。ヤホー」
「うっす。久しぶり」
「あれ、ナツちゃん。知りあいなの?」
「セーラームーン、私と上田君は同い年だからね、知り合っとけ! みたいな感じで知り合いました。いえーい!」
「いえーい」
「上田、無理にテンションあげなくていいぜ? コイツに付き合ってたらきりがない」
「失礼な。ちなみに今、リビングは占領中だよ」
「チームメイトがきてんのかよ?」
「いや、来てたけど、そう言う意味じゃなくてさー」
「どういう意味だよ」
「入ればわかるよ。うん」
「「「「??」」」」
ガチャ
「……こういう意味か」
「えへ」
「すげー! これ何!? ナツちゃん!」
「紙とDVDで溢れてる……」
「すごい……」
「片づけるから、ダイニングで待っててよ」
「ナツちゃん、コレ何?」
「あー、見ない見ない。紙はみない!」
「DVDはいいのか?」
「うん、タッツから借りたやつだし」
「あー、ワールドカップの映像ある!」
「ETUの試合もある」
「上田君、上田君、何できたの? 遼兄達と仲いいの?」
「なんか流れで……」
「何時くらいに帰んの?」
「夜飯は家だし、7時くらいかな」
「よし、じゃあ、ゲームしよう!」
「いいぜ! 何あんの?」
「スマブラとか、winningelevenとか」
「無駄に発音良いなぁ、」
「なになに? ナツちゃん、ゲームすんの? 俺も……」
「セーラームーンは入れてあげない〜」
「え!?」
「スマブラしよーぜ、スマブラ」
「はいよー。じゃあ、私カービー確保ー」
「俺はサムス、」
「(赤崎さんもやるんだ!)じゃあ、俺はリンクで」
「ツバさんは?」
「俺はいいッス……スマブラあんまりしたことないし……」
「じゃあ、セーラームーンとダッグでいいじゃん。セーラームーンはピカチュウね」
「え、俺、マリオとかフォックスとかキャプテンファルコがいい……」
「えー」
「ステージどこにすんだ?」
「ランダムで」
「って、キャラ決まって……あれ、フォックスになってるし……」
「コピー、コピー! フォックスコピー!」
「え、ちょ! ナツちゃん!?」
「あ、遼兄きた。逃げないと危ないよ。遼兄強いからね」
「逃げんなよ、お前ら」
――数時間後
「あ、上田君、帰る時間じゃん」
「あ、ホントだ」
「送ってってやる」
「わ、悪いッスよ! 赤崎さん!」
「遼兄って時たま優し……いたい! グリグリしないで! 地味に痛いから!」
「行くぞ、上田」
「あ、はい。世良さん、椿さん、ナツ、良いお年を」
「「「良いお年をー」」」
ガチャ
「上田君帰ったなぁ」
「……なぁ、ナツちゃん、上田とどういう関係?」
「どういうって……アレだ。仲良くなろうと話しかけて、同い年って話題でもりあがってる所にタッツが邪魔してきたことから始まった関係」
「友達ってこと?」
「ツバさん正解〜」
「ナツちゃん、彼氏作らないの?」
「作ったよ」
「えぇ!?」
「パッカ君」
「えぇ!?」
「セーラームーン、うるさい」
「わりぃ……」
「さっきから、世良サン、私にばっかり聞いてますけど、本人はどうなんデスカー」
「え!? 俺!? 椿じゃなくて!?」
「いじっていいピュアとダメなピュアの違いです」
「え、(もしかして、俺がいじっていいほうなのかな……)」
「えー、(いじってダメなほうのピュアって、椿だよな……)」
「さぁ、吐きたまえ!」
―――――
ガチャ
「あ、おかえりー。遼兄」
「おぅ……って世良サン何やってんスか?」
「穴があったらはいりたいー!」
「は?」
「あははは、あはははは!!」
「……椿何があったんだ?」
「実は……」
――――――
「もうこんな時間か。飯食いにいかないっスか?」
「私は食べたよー」
「お前は誘ってねぇよ、馬鹿」
「いくいく!」
「そうっスね」
「帰りにハーゲンダッツ勝ってきてー」
「あ? 自分でいけ」
「やだー」
「そのまま俺帰るわ、赤崎」
「お、俺も」
「えー、じゃあ、世良サンもツバさんも良いお年をー!」
「「良いお年をー」」
――――
ガチャ
「うっ、酒くせぇ! 遼兄、酒臭いよ!」
「るせー、」
「目、据わってるし……お母さーん、遼兄が酷く酔ってるー!」
「デカいこえだすなよ、いらないのか? コレ」
「はっ! ハーゲンダッツ! プリーズミー!」
「ほらよ」
「ありがとー! ……あ、」
「除夜の鐘だな……ガキは寝る時間だぜ? ナツ」
「はいはい、お休み〜」
赤崎妹と、若手と、大晦日
(あと数分だけど、良いお年をー!)
(……あぁ)
102
SQUELCH!!