赤崎妹と、監督と、大掃除




「うっわー、なにこれ! タッツ!!」
「ニヒヒ」
「ニヒヒじゃないって! ちりも積もればやまとなるっていうけどさ、タッツの場合、DVDも積もれば山となるだね……逆に関心するよ。で、どっから手をつけるの? いるものといらないもの、洗濯物の分別?」
「そこからだな、」
「洗う物と洗ったものがごちゃごちゃになってるし……まぁ、カップヌードルのカラとかがないだけマシか」
「カップヌードルの器はナツが来る前に捨てた」
「! あったんスか!?」
「うん」
「うん、じゃないって!」
「大丈夫、ゴキブリはいなかったし」
「私はゴキブリ平気だよ? タッツ」
「珍しいな、女子で……ってどうした?」
「……!! ……!!!」
「ナツ?」
「いやぁー!!! クモー!! きもいきもいきもい! こっちくんなぁぁぁ!!」
「お、おい、ナツ?」
「キモイ! くんなし! マジでくんなし! うぜぇ! マジうぜぇ!」
「……(赤崎っぽいな)」
「何でこっちに来るっ……〜、」
「! ……あー、はいはい、じっとしてろよ。ナツ」
「うー、」
「よっと……よし、もう大丈夫だろ?」
「タッツ……ありがとー! マジでクモ無理!」
ガチャ
「監督〜、洗濯物ないかって有里さんが…………」
ガチャ
「……変な勘違いしてそうだな、世良」
「?」
ガチャ
「か、監督! 何してっ!! ナツちゃん抱きついてっっ!」
「ニヒー」
「あ、洗濯物コレね。セーラームーン」
「(何でそんなに普通何だ!? ナツちゃん!)」
「世良、お前ってホント……」
「世良さん、遅いッスよ」
「あ、遼兄」
「いないと思ったらこんなとこにいたのか」
「タッツの部屋の掃除中」
「あ、赤崎! さっき、ナツちゃんが監督に抱きついて……!」
「あ? ……あー……蜘蛛がでたんスか?」
「そうそう。ナツが蜘蛛が無理なのは意外だなー」
「昔からッスよ。昔、俺が――」
「あぁあぁ!」
「ナツ、うるさいぞー」
「ムグッ!」
「! (監督がナツの口を手で防いだ!)」
「俺が小さい頃、動物園に蜘蛛の展示があったんスよ。で、デッカイ蜘蛛を手にのせれるコーナーがあって、俺が乗せてたんです。で、咬まれて苦しんでるふりをしたら……」
「信じた?」
「ウス。まぁ、本人は蜘蛛をのっけられて本気で泣いてたし……」
「なるほどー」
「……ぷはっ! ……こんにゃろう! 人の昔を……」

「ナツ、服に蜘蛛ついてるぜ?」
「〜〜!!! とって! とって!」
「嘘」
「!!」
「あ、ナツちゃん、」
「セーラームーンも便乗してうそつかな――!!!!!!!!!!!!!」
「声にならない叫びだな」
「遼兄っ!」
「足元にDVDが散らばりすぎて、そっちまでいけねーよ」
「……助けて、タッツ!!」
「しょーがねぇなぁ」
「監督、顔、ニヤニヤしてますよ」
「ほら、」
「……助かった〜、二度もありがとう! タッツ!」
「……(抱きついてたのはコレか)」
「……(さっき、蜘蛛をそこらへんに放したっていえないよなー)」
「……(監督、わざとか?)」

ガチャ

「ナツちゃん、掃除は――……」

ガチャ

「あれ? デジャヴ」
「さっきはセーラームーンだね」

ガチャ

「なにしてんのっ! 全然片づいてないし!」
「あ、一時間たってる。タッツ、とりあえずDVDを棚に入れてくよー。さっさといるものといらないもの分けてねー」
「りょーかい。世良、説明よろしくっ!」
「え!?」
「監督、洗濯物持って行きますよ」
「ああ」
「で、世良君。何の説明?」
「えーと、」

赤崎妹と、監督と、大掃除
(あー、やっと片づいた)
(掃除するとやっぱいいなー)


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SQUELCH!!