「あれ? 椿さん」
練習帰りにコンビニに寄ってみれば、椿さんがいた。
「え……あっ! 赤崎さんの!」
「妹ッス。赤崎ナツって言います。兄がお世話になってます」
「いやいや、此方こそ!」
うん、普通の反応!
キョドってるけど。
「ナツー、ハーゲンダッツあったぞ、グリーンティ……!」
「マジでか!」
「ナツ、そっちの人って……」
「あ、ETUの椿さん。背番号はラッキーセブン!」
「! やっぱり!!」
ケイトは椿さんの手をガシリととり、ブンブンと振った。
「俺、天城ケイトっていいます! 椿選手ってすっげー足速いんスよね!」
「え、いや、その、」
「速いよー。動物並みに」
ケイトが椿さんに質問攻めをしている間にハーゲンダッツをレジに通す。
「椿さん、勝負しませんか? そこのと」
「! え、」
「! 何いってんだよ、ナツ!」
「嘘をつかない、ケイト。自分の足の速さと比べたいクセに」
「うっ!」
「椿さん、いいでしょう? 相手はアマチュア以下なんだし」
椿さんは多分だけど、プレッシャーに弱いんだよな。
今だって狼狽えてるし。
コンビニの外にでると以外に人通りがすくなかった。
「じゃ、向こうにいるから、手を下ろしたらスタート」
50メートルぐらい離れた所で手を振り落とし、スタートをかける。
あっという間に二人がゴールする。
僅差だったけど。
「っはぁっ! やっぱり、はやいっ、すね!」
「まだだよ。プレッシャーに弱いね、椿さん。試合のほうがもっと速かった」
「うっ!!」
椿さんっておもしろいなぁ。
「まぁ、慣れるかな。タッツミーの事だし」
「え?」
「慣れさせる。じゃあね、ツバさん」
また、明日。
ケイトを引き連れ、手を振って椿さんと別れる。
椿さんが「え、あ、またね、」と言ったのが聞こえた。
赤崎妹と、椿
(……ダッシュしなかったね、ケイト)
(バレた? 向こうもしてないし。いいかなって)
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SQUELCH!!