赤崎妹と、上田 





さてさて、皆さん。
お久しぶりっす! 私の試合からもう一週間たちましたよ!
んでもって、今、呼ばれてもないのに私はETUのグランドにいます。
なぜかというと……

「上田くん!」

そう、同い年の上田君と世間話するためであります!
いやいや、タッツから聞いた時は驚いたよ。同い年って。スクールから上がってきたのか。高校では見たことないぞ。多分。

「! ザキさんの妹さん!」
「ナツって呼んでよ。同い年なんだしさ」
「えっ、同い年?」
「私もタッツから聞いた時、驚いたよ、うん。私、君は年上だと思ってた」
「俺も。ナツは年上だと……帝都出身なんだろ?」
「うん」
「すげーよな、天城だっけ? 俺、アイツのプレーみて、鳥羽だったし」
「ケイトの? にひひ、今年はもっと凄いことになってるよ」
「……ナツって、」

「あれ、ナツ? タッツミー、呼んだのかい?」
「……いや、今日は呼んでない」

影からひょっこり現れたのはタッツと王子だ。

「おひさしぶりッス。王子、タッツ」
「ナツ、俺、呼んだっけ?」
「呼ばれてないよ。タッツに同い年だと聞いた上田君と話してみよう! と思って」
「……スカウトすんなよー、大学サッカーに」

「あははー、欲しいけどねー」
「え?」
「よし、ナツ、来たついでだし、手伝ってけ」

ガシリ、と肩を持たれ(王子が「だめだよ、タッツ。女の子の肩は優しく抱かないと」なんていったのが聞こえた)、歩きだす。
まてまてまて。
私は上田君と話したいんだ!

「上田君と話したいんだ! 同い年として!」
「いきなり叫ぶなよー。ほら、行くぞ」
「いやいや、タッツ!」
「……(ムッスー)」

あれ、何か私言ったっけ?
地雷踏んじゃった?
ムッスーとした顔をしながらタッツは私を見る。何でだ……

「……はぁ、わかったよ。行けばいいんスね」
「わかればよろしい」
「上田君、じゃーねー! また話そー!」

軽く手を振れば、振り替えしてくれた。
王子が上田君に何か言ってたけど、「僕の犬になれ」とかじゃないことを祈ろう!


赤崎妹と、上田
(なぁ、ナツ)
(何? タッツ)
(……なんでもない)
(いててて! ほっぺ引っ張るな!)
(ニヒヒ)


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SQUELCH!!