あ〜、夏木さんが帰ってきたってことは、セーラームーンやばいんじゃないか?
何て考えながら走っていたら、ETUについちゃったよ。
速い。どんだけ考えてこんでたんだ、私。
「タッツー、どこ?」
「お、ナツ、きたのか。速かったな」
「夏木さんは?」
「いるいるー、こっち」
手招きされたので、タッツに駆け寄る。
タッツが指を指した場所を見ると、たしかにいた。あのボサボサ頭は夏木さんだ。
「寝てる?」
「あぁ、寝てる」
「……ま、いっか」
話そうと思ってたけど。まぁいいや。
あの人と喋り始めると、色々とメンドイっつーか……
「ん? ナツ、夏木と知り合いなワケ?」
「まぁ、ね……なんていうか……やたら絡んでくるオッサン?」
「あ、」
あ? って、タッツ、何でケンカごし……
あ、オッサン、っていったからか。
弁解しとこ。
「いや、だってさ、タッツ、こう思うのは理由が……」
「夏木起きた」
「へ?」
あ、っていうのはそっちか。
「……ナツ、何隠れてんだ?」
「いやぁ、」
タッツが私より背が高くて助かったよ。
……つーか、腰細い。いいな、くそ、
「くらえ!」
「うぉ!?」
「細い、細過ぎる! タッツ! 君は女の敵だ!」
「何だよ、ナツだって充分細いだろ?」
「細くないかっ」
「あー!!!!」
あ、やべ、やっちゃった。
「赤崎妹!!! 久しぶりだな!! 身長伸びたか!?」
「うるさいですよ、この年で伸びたら奇跡ッスよ!」
「赤崎に似てきたなぁ!」
「似てないですって!」
「……仲良いなぁ、」
「よくないよ、タッツ。娘ちゃんとは仲良いけど」
「娘が会いたがってたぞ!」
「夏木さんとはめんどくさいんで会いたくないですけど、娘ちゃんには会いたいです」
「がはは! かわらねーな!」
「人間そう変わりませんよ」
べー、としてからタッツを見る。
おや、無表情。
「タッツ? おーい、」
「……ん? 何だよ、ナツ、」
「いや、無表情だったから」
「……ナツがあんな反応するから、意外と太いのかって考えてただけー」
ニヒーとタッツが笑う。
「なっ! ……まぁ、私着痩せするタイプだから」
「へー、」
「なんだー、その疑いの目は、」
「にひひ、」
「仲いいッスね、監督と赤崎妹」
「「まぁねー、」」
「付き合ってんスか?」
「なわけ……むぐ!」
「さぁねー、」
「むぐぐ……」
口押さえられて、息できねぇ! 苦しい!
「あ、悪い、ナツ」
「ぷはぁっ! 殺す気か!」
「いやぁ、悪い悪い!」
「夏木さん訂正って、いないし……あ、そうだ」
「何?」
「セーラームーンに気をつけた方がいいかもね、ライバル来て頑張るだろうけど、」
「?」
「焦ってケガしそう」
「……、それは本人に言ってやったほうがいいと思うぞ、ナツ」
「そうかな?」
「おう、」
赤崎妹と、夏木と、監督のちょっとした嫉妬とか。
(なぁ、ナツ、)
(んー?)
(……何でもない)
(え、気になる!)
(にひひ、)
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SQUELCH!!