WhiteChapel Murder20
目が覚めたら、最初の選択画面だった。どうやら先に目覚めていたのはコナンと諸星だったらしい。なにか会話をする二人に、俺は起き上がる気力もなく天井を見上げた。なにも、ないんだけれども。
不意に、諸星の声から違う人の声にかわる。ノアズ・アークの声だ。会話を聞くに、ノアズ・アークは諸星をデータを借りて俺達とプレイしていたらしい。
「――でも、驚いたよ。大人が二人、紛れ込んでくるなんて」
「あれはヒロキくんでもわからなかったの?」
「何かの侵入は察知したんだ。だから、彼らに妨害するデータを送り込んだ。でも、そんなもの意味がなかったみたいだけどね。不思議な人達だったなぁ」
彼らみたいな人が、そばにいたらよかったのに。
そう言ったノアズ・アーク――ヒロキくんに、決していい大人じゃねえけど、と心のなかで返す。それから少しの会話を聞き流していると不意に地面が光った。
「そろそろお別れだよ」
「天国で、お父さんにあえるといいね」
コナンのその言葉とともに、あたりは光に包まれ始める。俺の意識もまた光に沈んだ。