ロサンゼルスのホテルにて(01)
※アキが幼い
「ディナーショー?」
「ええ、僕が行うことになってます。来ますか?」
「行きます!行きたいです!」
高遠くんの言葉に目をキラキラさせる。では、ディナーショーの後に会いましょう。そう言って準備に向かう高遠くんを見送るとるんるん気分で服を畳んだ。
高遠くんにアメリカに来ませんか、と誘われて私はやって来た。弟はお父さんとお母さんが勝手に申し込んだサマーキャンプに行っている。まだまだ幼いのだから心配だけれど、どうやら専属のシッターがヤマトには着いてくれているらしい。少しは安心できる。
あれからもっと背も伸びて、大人っぽくなった高遠くんはとても格好いい。もてるだろうなぁ、とは思っているけれど、高遠くんに恋人がいる云々を聞いたことがない。それは今もだ。直接恋人がいるのかと聞いてため息を吐かれたのが記憶に新しい。
「はやく、ディナーショーの時間にならないかなぁ」
鼻歌を歌いながら、ベッドに横たわる。にへら、と笑ってしまったのは仕方が無いと思うんだ。