よんぱー
「モブくん牛乳好きだもんね。」
「うん、ナナシちゃんも飲む?」
「いや、私はいいよ。お疲れ様モブくん。」
にらめっこで三人抜きしたモブくんをみてどう考えても笑うことが得意なカッコワライのみなさんの方が不利な気がするんだけどそこのところどうなんだろう...?
「勝ったので帰ります。」
「ま、待て!私が相手だ!!」
「エクボ様!?直々に...!!?」
「えぇ...三人やって終わりじゃないんですか...。」
懲りずにエクボさんまで出てきた。もうこうなったら教祖さまを負かしたら信者達も黙って帰してくれるはず。それにモブくん昔からにらめっこ強かったしエクボさん相手でも負けないよ、と高をくくって見ていると信じられないことが起こった。
「!?」
「も、モブくん!?」
「笑ったぁ!!」
モブくんが牛乳を噴いた。慌ててモブくんに駆けよりふらふらしている彼の背中を支える。彼の顔を見る限り笑って噴いたわけじゃなさそうだ...何かに驚いて噴いた感じ。ゲホゲホと噎せて苦しそうなモブくんの背中をさすりながら笑った笑ったとうるさい人達を睨みつける。
「何笑ってるのよ!牛乳に何か仕込んだでしょ、何するの「僕は」モブくん?」
「笑ってない。」
モブくんがそう言って顔をあげた瞬間、周りの人達から笑顔が消えた。今の感じはモブくんが超能力を使った時の感じに似ている。きっとモブくんが超能力を使って周りの人達の笑顔を消したのかな...ということはこの笑顔は超能力によるもの?このエクボさん超能力者?そう考えているうちにまた同じような感覚がした。すると今度はイチちゃん含む周りの人達がまた笑い始めた。
「ううん...?そういえばなんで私には効かないんだろう?」
「皆さん!見てください。この哀れな少年少女を!これほどの救済処置でも彼らは笑うことができななかった!なんて可哀相なんでしょう。私の笑顔力も撥ね返す卑屈精神。このままでは不幸すぎる!助けられるのはこの場にいる我々だけなのです!皆の力を合わせ、閉じ込められた彼らの笑顔を救い出してあげましょう!」
「ちょっと待ってよ、僕は、」
「な、何するんですか!?」
エクボさんが指示を出すと信者達がモブくんと私を取り押さえた。振りほどこうとしても大人数で抑え込まれて身動きが全く取れなくなってしまった。
「私の真の"力"、神通力をお見せしますよ。」