予想していた通り私とセブルスはスリザリン、リリーはグリフィンドールへと組分けされた。
しょんぼりと肩を落としながらグリフィンドールの席へ向かうリリーを見つめる。


「リリーがいなくて寂しい?」

「授業で同じになることだってあるだろう。別に気にしてない」


ふいっとグリフィンドールの席から視線を外すと、なんてことはないように告げられた台詞。
揺れる瞳は誤魔化しきれていなくて、見ているこちらも切ない。


「……私も傍にいるわ」


テーブルの下でそっと握る手が、弱く握り返された。








「アリア、次は変身術の授業よ。一緒に行こう!」

「ありがとう」


表情の乏しいコミュ障の私にも友人と呼べる人物ができた。ルームメイトくらいしか話すことはできないけれど、私にとっては充分なコミュニティである。


「ねぇ、アリアとセブルス・スネイプは双子なんでしょ?」

「そうよ」

「あなた達って、あまり似てないよね!」


男女の双子というのはやはり目を引くらしく、良い意味でも悪い意味でも私たちは目立っていた。


「…そうかしら?私はそっくりだと思うけど」

「見た目は似ていても、雰囲気は全然違うと思うよ」


11歳の少女の中身が二十歳オーバーの成人済み女性であれば、セブルスと雰囲気が違うのは当たり前でもある。


私には前世の記憶があった。
顔を思い出すことはもうできないけれど、両親や友人に恵まれた生活を送っていたことは薄らと覚えている。でも自分がどんな最期を迎えたのかは思い出すことはできなかった。

自分と血を分けた兄弟が、あのセブルス・スネイプであると自覚した時のショックは計り知れなかったけれど、これが私の運命なのだろう。
彼を幸せにしたい
ただそれだけが私の生きる理由であり希望になる。


頬を掠めた西風が冬の訪れを感じさせた。





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