ヤスとトク
「じっちゃん!遊びに来たよ!」
「お客さんがふえよった」
「こんにちは〜」
「サナ!ミク!オレ達のほうが早かったな〜」
「ヤスにトク。あんたらまたじっちゃんからテストの点数でお菓子代かっぱらってんの?やめなさいよ」
「サナに言われる筋合いねーんだよ!」
「べー!」
「いこーぜ」
「ああ」
ヤスとトクは海パン姿で海に飛び出した。海の家から目の前の海は綺麗で、波が静かだから大人も安心して子どもを遊ばしてやれる。
「サナ、水着持ってきた?明日から公民館で夏休みお泊り会でしょ。陸くんは?」
「もちろん持ってきたわよ!アイツね…相変わらずゲームに夢中。来なさいって言ってるんだけど、向こうのことまだ気にしてるみたいで」
「無実の罪ってさ、辛いよね…」
私達の話を、じっちゃんは背を向けて聞いていた。
翌日。今日も大分の空は晴天だった。
「珍しいじゃん。あんたが部屋から出るなんて」
「サナ姉は行くのか、公民館お泊り会」
「あたり前でしょ!楽しみにしてきたんだから〜」
「…オレも行きたい」
「…へ?」
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