幽霊のユリちゃん
そこに、ふわりと陸と同い年ぐらいの少女が目の前に現れた。どうやら、私達の話を海の家の隅で聞いていたらしい。
「…じっちゃん」
「おうユリちゃん。久しぶりじゃな」
「サナ、こいつが、ユリ?」
「会ったこと無いからなァ。でもじっちゃんがそう言ってるから、そうなんじゃない?」
「私ミク!コッチがサナでコッチがトク!ユリちゃん、じっちゃんの家にはよく来るの?」
「じっちゃんは、優しいから。私みたいなのでも遊び相手になってくれるの」
「私みたいなのって…」
トクとミクはおそるおそるユリの指差す足元を見た。…消え、かけていた。
「ぎゃあああユーレイ!!!」
「落ち着くんじゃトク」
「えっユリちゃんて故人だったの!?」
「サナ達が引っ越してくる前じゃ。病状が悪化してぽっくりじゃ。だが陸の事が心残りなのじゃろう。今も時々、こうしてワシの店にやってくる」
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