支援A
>>レッセ&タクト



レッセ「それにしても、卒業後にこんな話を出来るなんて思っていませんでした。エルシオンを卒業して冒険者になる人って、結構珍しいですよね」


タクト「まぁ冒険者の数自体が多いせいもあるだろうが、確かにエルシオン卒の冒険者はなかなか見かけないな。冒険で世界を回るなんて、これからの将来のためにも良い経験になると思うんだが」


レッセ「そうですね……僕も、そう思ってリタ達と一緒に旅をしたいと願い出ました。学院ではたくさんの知識を得ましたが……旅をしていると、この世界にはまだまだ知らないことがたくさんあるんだと思い知らされます」


タクト「そうだったのか。俺はレッセのように立派な心掛けではなくてだな……どちらかというと成り行きに近かったし、あまり褒められたものではないんだが」


レッセ「タクトさんの旅に出るキッカケ、ですか」


タクト「ああ。元々世界各地を巡りたいとは思っていたんだが……そこに、ちょうどユランがやってきたんだ。タイミングが良かったというか、成り行きでユランに流されるまま同行してしまった感が否めないな……」


レッセ「でも、解散することなくここまでやってこれたわけですよね」


タクト「ユランは何をしでかすか分からんからな。目を離せなくて、気が付いたらうっかり世界を一周していたようだ……」


レッセ「世界一周ってうっかり出来ちゃうものなんですね……。でも、何だかんだ言いつつ面倒見が良いところがタクトさんらしいです」


タクト「そうか……? まぁでも、うちのパーティはみんな自由人だから、そうならざるを得なかったのかもしれない。何というか、自分がしっかりしなければ、という気持ちにさせられる」


レッセ「た、確かにタクトさんのところはマイペースな人が多いですよね」


タクト「レッセのパーティだって何気に我が道を行くヤツが多いだろう。他人事じゃないぞ」


レッセ「言われてみれば……みんなそれぞれ頑固なところがあるというか……それに振り回されることもなくもないというか……」


タクト「……お互い、苦労しているんだな」


レッセ「ですね……まぁでも、それを含めてかけがえのない大切な仲間ですから」


タクト「違いないな。皆と出会えて本当に良かったと思う。もちろん、レッセともな」


レッセ「タクトさん……僕も、タクトさんに会えて良かったです。その……最初はつい隠れたりしてしまいましたけど、タクトさんみたいな先輩がいてくれて、本当はとても嬉しかったんです」


タクト「そうだったのか。かわいい後輩のためにも、もっと頼りがいのある先輩を目指さなければいけないな。これからもよろしく頼むぞ」


レッセ「はい……! こちらこそ、よろしくお願いします!」


(レッセとタクトの支援レベルがAになった!)


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二人ともエルシオン卒の魔法使いなので、先輩後輩的な関係を書くのが楽しかったです。

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