支援C
ログ「おっ、シルフじゃねーか!」


シルフ「おやログさん、奇遇ですね」


ログ「この前はありがとな! 詐欺カス野郎に壺つきつけて『あなたのやっている事は全部神がお見通しです』って啖呵きった時はどうすんのかと思ったけどよ、まさか最終的に詐欺カス野郎が改心して泣き出す事態になるとは思わなかったぜ」


シルフ「私はその詐欺師の隣でログさんまで泣き出すとは思いませんでしたよ……」


ログ「いや〜、まさか詐欺カス野郎にあんな事情があったなんて思わないだろ。人を騙すのはよくねーけどよ、これであの野郎は心を入れかえたことだし、カネも返ってきたことだし、結果オーライってやつだな! シルフの話を聞いたら、俺もお天道様に見られても恥ずかしくない生き方をしないといけねーなって思ったぜ」


シルフ「そうですか、私のお話があなたのお役に立てたのなら何よりですよ」


ログ「それはそうとシルフ、さっきから気になってたんだが、お前なんか服濡れてねーか?」


シルフ「ああこれですか……実は今朝、庭に水やりをしていた庭師の方が、たまたま通りかかった私に気付かず頭から思いっきり水をかけられまして」


ログ「いやお前の服、水をかけられたってレベルじゃねーぞ?! えらく気合いの入った水やりだな!!」


シルフ「ああいえ、その時はさすがに軽く服が濡れた程度でしたよ。問題はその後でした。水を被った私に気付いて庭師の方が慌てて駆け寄ってきてくれたのですが、その方、桶を持ったまま目の前で躓かれまして……」


ログ「お、おい、まさか……」


シルフ「ええ、その水を私が再び頭から被ってしまったわけというです」


ログ「何……だと……?! 水をかけられてから更に水を被るなんて追い鰹みてーだな」


シルフ「さすがに鰹節を被るのはごめん被りたいものですが……今日は傘を持ち歩くべきだったでしょうか」


ログ「シルフ、空を見てみろ。めっちゃ晴れてんぞ」


シルフ「それもそうですね……まぁ、これだけ晴れていれば乾くのもすぐでしょう。実際髪も乾きかけてますしお気になさらず」


ログ「気にするに決まってるじゃねーか! とんでもない目にあったのになんでそんなに冷静なんだよ……?」


シルフ「それは……ご心配いただいているところ大変申し上げにくいのですが、どうやら私は不幸を呼び寄せる体質らしいのですよ。なのでこのくらいのことは日常茶飯事なのです。長年の経験からして、そろそろ頭上に壺でも降ってくるのではないかと思うのですが……」


ログ「ん? 壺って空から降ってくるものだったっけか……ってシルフあぶねぇぇーー!!」ガシャーーーーン


シルフ「おお、降ってきた壺らしきものを素手で見事に粉砕するとはさすがログさん、伊達に武闘家をしていないというわけですね」


ログ「感心してる場合か! お前の不幸具合、俺よりもよっぽど幸せになれる壺が必要じゃねーか!」





▼ログとシルフの支援レベルがBになった!


―――――
めぐさん宅のろっくんをお借りしました!
シルフに不幸が降り注ぐ支援Bです。


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