#06モノクロコード D
《ド〜モド〜モ〜!!スマートフォンや他の電子機器全てに侵入可能になりマシタ、モノ・トーンver.2.0デス!》
あれから1時間弱でハニーは見事モノ・トーンの改良に成功した。
性能アップは勿論、その容姿にも装飾が増えて豪華に変身していた。その完成スピードに、一同は感心する。
「何やえらいパワーアップしたな」
「これ、1時間で作り直したの?…すごいわね」
「いや、このくらいはこれが普通よ」
「天才は怖いわね〜」
「18歳で魔性のブラック♡ベリーとか言われてる方が怖えよ…」
「何 か 言 っ た ?」
「いえ!!!何も!!!」
ソレイユがポソリと零した小声のツッコミが聞いていたシアンは、必死に笑いを堪えていた。
それにしても、この性能アップは想像していた以上に良い。これなら、青の国の戦闘用データ等も盗めるかもしれない。
「やはりハニーやモノちゃんを仲間にして良かったのです!」
「アンタ馬鹿だしね」
「お前アホやもんなー」
「CO2知らないしな…」
「え、何ですか。シアン泣いちゃいますよ」
シアンの言葉と、そのやりとりを見てハニーは改めて思った。
「(…それはこっちのセリフですよ)」
真っ黒に塗り潰された汚い私なんかに、手を差し伸べてくれた人。あなたの太陽だなんて冗談を言っていたけれど、あながち間違ってはいない。
闇しか映さなかった私に、光を与えて、空を、風を思い出させてくれて。眼鏡のレンズ越しに見る世界は、こんなにも色鮮やかである事を教えてくれて。
“当たり前の幸せ”を教えてくれた。
自分はシアンやサルファーのような戦闘系の事は手伝えない。けれど、自分があなたの頭脳になれば。“碧”の脳になれば。世界征服も夢じゃない。ハニーはそう思った。
「それでは、出発しんこー!なのです!!」
そんなあなただからこそ、私はその足跡をなぞっていきたい。あなたの力になれるように。あなたに恩を返すために。
たとえ、この先進む道が悪に染まるものだったとしても、あなたなら、あなたの色で染めてしまうだろう。
もしあなたが、これまでにないピンチに陥ってしまったら。
その時は…
#06 モノクロコード
──ハチミツ色 ver.2.0。
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