北篠学園理事長無双


「ほい!今日の玄米茶!!」

「どーも」

繋海に玄米茶を貰いに放課後やって来た教室。パピーが仕事だったから、今日ココに来るのは今がはじめてだ。

「ていうかお前、いつもどこにいるんだ?今日、教室にいなかっただろ」

「…仕事場?」

「…何で疑問系なんだよ。てか何処だよそれ」

疑問形なのは、学生が仕事場なんて言っていいんだろうか、と思ったからだ。

別に理事長代理であることを隠しているわけではないから普通に言ってもいいんだけど、そこまでの経緯が長くて説明が面倒くさい。

「今日の休み時間はお前探すので埋まった気がする…」

「別に毎日玄米茶くれなくてもいいのに…」

「いや!それじゃダメだ!!自分への罰は受ける!!」

なかなかに熱い(暑苦しい)男らしい。まるで某テニスプレーヤーの様だ。そういえばヤツのカレンダーが人気らしいが、とても気になる。今どうでもいいけど。

「じゃ、私帰る」

「おう!じゃーな!!」

爽やかな笑顔が眩しい。自分でやっといてアレだけど、本当にあのモサ男だった人か?

そんな事を考えながら理事長室へ戻ろうと教室を出たら、扉の前に女子が4人立っていた。

「ねえ、あなた」

「……どなたをお呼びで?」

「あなたよ!!面と向かって言ってるんだからあなたしかいないでしょ!!?」

せめて名前で呼んでくれたら分かりやすいのに。…いや、知らないのか。4回しか授業出てないから無理もない。

「私に何か?」

「ちょっと話があるの。来てくれる?」

「…何、告白?悪いけど私そういう趣味は…」

「そんなわけないでしょ!とにかく来て!!」

ちょっとしたおふざけだったのに…。
先頭にいた気の強そうな女子に腕を掴まれ強引に引っ張られる。…向かう先は校舎裏ってとこだろうか。



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