あとがき+補足
アルハイゼンと出会って約一年が経つ今、やっと形にすることができました。
スメールでの魔神任務第一弾が終わった時は「なんとなく欲しいな」くらいだった男を二弾、三弾と知っていって推しじゃん!と確信したのがだいぶ昔のようです。いや、本当に。
スメール中の掲示板、モブの会話、家具の説明文。あちこちに散りばめられたアルハイゼンの情報をかき集めていた日々を思うと『知る』ということに二人の話の焦点を当てることになったのは必然だったのかなと思います。
アウラリアリアが倒れていた廃病院地下は私がアルハイゼンを推しだと確信した場所だったので、その時の会話も含めて本編に組み込んだのですが、他にもゲーム内で触れられることを盛り込んだので「これかなー」とどこかで読んでくれた人の頭の中で繋がることがあれば嬉しいです。
彼がプレイアブルとしての実装自体が遅めだったこともあり、次の国開始ギリギリになったけどスメール全体(キャラ個人含む)の情報が増えてからの執筆になったので結果的によかったのかな。
以下、本編内で触れられなかったこと+補足
Q.アウラリアリアは結局なんの仕事をしているの?
A.父親と母親の秘書兼助手。
父親は本編内でも語られている通り学者。母親は商人です。
基本的には母親を手伝っていて、交渉の場や人と関わる場面によく立ち会っています。アウラリアリアが誰にでも愛想が良いのも初めて出会った時アルハイゼンに取引を持ち掛けたのもこうした仕事に携わっていたからです。
アプフェルシュランケ家が大きくなったのは学者である父親の研究成果で生まれた諸々を商人である母親が上手いこと市場に浸透させたからこそ。だから……というわけではありませんが家庭内での力関係は母親の方が上で、教令院絡みでアウラリアリアの身に何かが起きるたびに屋敷の中で何が起きたかは言うまでもないでしょう。
Q.アウラリアリアってお酒弱いの?
A.飲めなくはないけど気が付くと寝ています。
自分があまりお酒に強くない自覚はあるので外で飲むことはありません。が、アルハイゼンに対して強い信頼があったのであの日は飲んでしまいました。
何度か一緒に飲んだアルハイゼンも自宅でなら飲ませるかもしれませんが、出先で彼女にお酒を勧めませんし、飲むなと注意もしたことがあると思います。
Q.アウラリアリアの記憶が詰まった缶詰知識はどうなったの?イリシトは?
A.わかりません。
死んでいるかもしれないし、生きているかもしれないし。どう転んでもアウラリアリアの手元に簡単に記憶が戻ってくることはないでしょう。
もし仮にイリシトが無事に砂漠を抜けることが出来ていたとしても、彼の好奇心は缶詰知識を使用させているかもしれません。その場合、彼は当然アウラリアリアの想い出を覗き見ることになるのでアルハイゼンとの日々を知ってしまいます。可哀想。
使うことなくアウラリアリアの代わりとして大事にしていても、中身を見ていても彼に幸福が訪れることはないでしょう。開けてはいけないパンドラの箱のような缶詰知識ですが、そこに彼の為の希望は詰まっていないので。
余談ですが、アウラリアリアの缶詰知識が戻ってこなかったのはゲームのプレイアブルキャラとして語られていない余白を作る為なのもあります。
彼女はデートイベントが実装されるレアリティを想定していますので、旅人と共に噂話をきっかけに自分の缶詰知識の行方を追うこともあるでしょう。
缶詰知識の行方を追う。諦めて別のことをする。アルハイゼンとの関係を深掘りする。の三ルートに分岐するのかな。
Q.敬称の変化について教えて
A.以下の通り
記憶喪失前
同年代の男性:○○くん
女性:○○ちゃん
目上の人:○○様
記憶喪失後
男性:○○さん
女性:○○ちゃん、○○さん(相手の雰囲気による)
アルハイゼンのみ最終的にアルくん呼びに戻る
アルハイゼンとの関係修復後「自分もカーヴェくん呼びでいい」と言い出すカーヴェは居ますが、丁重にお断りされます。
記憶が戻っておらず気が引けるというのもありますが、アルハイゼンだけが特別だから戻ったという彼女なりの意思表示です。
Q.二人の関係はどこまで戻ったの?
A.一緒におでかけする程度。
アルハイゼンが間違いなく恋人であること、記憶がなくとも『アウラリアリアという女性自体を愛している』ことは理解しましたが、だからと言って元の関係に戻るのはやはり難しいです。
アウラリアリアの存在が少しずつアルハイゼンの日常に溶け込んだように、今度は逆にアルハイゼンがアウラリアリアの心に自分の居場所を作っていきます。
旅人がスメールにまた戻ってきた時には関係も変わっていることでしょう。
Q.アルハイゼンの家でいちゃついてたけど最中にカーヴェが帰ってきたりしなかったの?
A.鍵がなければ家には入れません。
カーヴェが鍵を忘れた日。間違えてカーヴェの鍵も持ってきてしまった日。あえてカーヴェの鍵も一緒に持ち出した日。
そんな日を見計らってアウラリアリアに迫っていました。
当然そんなことを彼女は知らないので「カーヴェが帰ってくるかもしれないな」と囁くアルハイゼンは確実に居たでしょう。いろんな意味で悪い男。
Q.父親がアルハイゼンの話を急にしたのは何故?
A.書記官のことを人として認めたから。
元から彼に対して感謝の気持ちはありましたが、教令院への警戒はもちろん人付き合いが苦手な父親は他者をあまり信用していません。
ですが、アルハイゼンの書記官としての勤務内容、人となりを見ておかしなことにはならないだろう。という確信が持てたので娘がせがむのもあり数年越しに恩人の正体を明かしました。知識を追い求め、浮いた話が一つもない部分が若いころの自分に似ていたというのもあります。くだらないと会議を真面目に聞いていなかったところも似ているのではないでしょうか。
彼が恩人だと直接的な表現はしませんでしたが、父親が研究以外の話を長々とするのは珍しくアウラリアリアはすぐに恩人の話なのだと気が付きました。
会ってみたいから本を貸してほしいと強請るアウラリアリアと
「若い頃の私に似ているから彼なら大丈夫だろう」
「えーパパに似てるのかぁ……それじゃああんまり」
「⁉」
「嘘よ! パパに似てるならきっと好きになるわ!」
「それはそれで困る!」
……みたいな会話が絶対あった。
Q.アウラリアリアのスキルは?元素爆発は?
A.以下の通り
スキル:発動後、落下・重撃の際に雷元素による範囲攻撃を行う円形フィールドの設置が可能になる。最大三か所。ティナリのようにキャラの傍に残り回数分光の花が浮く。近くに設置するとフィールド同士が自動的に重なり範囲が大きくなる。地面にスメールローズのような花畑が広がるのが特徴。範囲版八重神子みたいな感じ。
爆発:アウラリアリアの熟知を参照にパーティーメンバー全員の体力を大回復。同時に足元を中心にスキル最大範囲と同面積の雷元素床を設置できる。床範囲内で熟知バフ有。先にスキル床を設置していた場合そちらは消えてしまうが、代わりに爆発床の攻撃回数が変動する。
育成次第でアルハイゼンと二基での戦闘を可能にするのを想定し回復・熟知バフ有のキャラクターです。
熟知とチャージを盛ることになるので本人は非常に撃たれ弱く、切り替えてスキルか爆発を使ったら即アタッカーに切り替えるのが一般的な使用方法になります。
Q.命の星座について
A.女性の果実。ギリシャでは「カルタゴのりんご」と呼ばれていたことなどが由来。
元々アウラリアリアは練り上げている最中「女」と呼んでいたキャラクターです。
彼女独自のストーリーを掘り下げていく過程でも「女性として欲されるが故に苦労する」のが中心になりました。
作中で魅力的な女性である、と描写することが多かったアウラリアリアですが手を伸ばした男性の大半が不幸になっていることもあり同じく赤く実る果実である林檎……毒林檎としての側面も持ち合わせています。
旧約聖書で語られる禁断の果実──知恵の実は林檎のイメージを多く持たれていますが、実際にはただの果実としか書かれておらず、そこからアウラリアリアに纏わるものを果実中心に選びました。
デフォルトの苗字である「アプフェルシュランケ」のアプフェルと父親のマルムの由来は林檎です。
豊穣の象徴である柘榴なのか、毒林檎なのか。アルハイゼンとアウラリアリアのこれからがどうなっていくかは彼ら次第でしょう。
イメージソング:宇多田ヒカル『君に夢中』、Official髭男dism 『Subtitle』
Deeply deeply melt mind=深く深く心を溶かす
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