谷崎とふみと別れた龍之介は念願であった妹・銀と再会する事が出来たのだが、銀は龍之介の「何者が阻もうとも未来に何が立ちはだかろうとも、お前を取り戻す。そう誓った」と云う言葉に悲しみの表情を浮かべた。
龍之介は両腕を開き、銀もその中に飛び込み、全てを取り戻したと思った。
これで、銀とふみと共にまた過ごせる。
龍之介は、そう確信した。
だが、その想いは銀が龍之介の脇腹に銀色の短刀を刺した事により夢に終わった。
愛する妹・銀は龍之介に「周囲を破壊する言い訳に私を使う。だから私は貴方と一緒にはいられない」と告げた。止める龍之介に対して銀は自身が処刑される事を理解しながら兄の助命を嘆願すると伝えるとこの場に居ない、姉・ふみに対しての伝言を龍之介に託した。
——姉さんに伝えて…あの時は、ごめんなさいと——
銀は龍之介に最後の別れを告げるとその場を去った。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
一方その頃、谷崎とふみはマフィアの本部ビルから離れ、近くに止めてあった探偵社の貨物車の荷台に隠れていた。
「約束の日没まで後、三十分か…」
谷崎は時計を確認しながらそう呟くと隣に座るふみに視線を向けると声を掛けた。
「ふみさん、行かなくていいのかい?芥川さんのところに」
谷崎がそう言うとふみは虚ろな瞳で床を見つめながらやっと反応を見せた。
「あの日も…そう、だった」
か細い声でそう云ったふみに谷崎は首を傾げながら「“あの日”?」と尋ねたがふみは、それ以降、何も言わなかった。
谷崎は、これ以上は尋ねてはいけない気がしてこの場の雰囲気を変える為に「芥川さん、上手く…」と云った時であった。不意に気を失い、床に寝ている鏡花の旧式携帯電話が鳴り出したのである。
そして、ひとりでに通話状態になり携帯電話から音声が流れた。それは、何処か合成じみた雑音が入っていたが、間違いなく龍之介の声であり、鏡花の殺害を中止するものであった。
谷崎は慌てて携帯を奪い取り、画面を見るが遠隔操作で電源が切られた後であった。
そして夜叉白雪は命令通りにフワリと消えた。
その瞬間、谷崎は凄い勢いで腕を掴まれたかと思うと後ろに弾き飛ばされた。背中を荷物台の壁にぶつけた事により、痛そうに声を上げながら素早く前を見るとそこには目を覚ました鏡花がふみと対峙している姿があった。
その二人の手には短刀とナイフがあり、目を覚ました鏡花が谷崎を刺そうとしたのを咄嗟にふみが隠し持っていたナイフで受け止めた光景が其処にはあった。
ふみは素早く鏡花に足払いをすると体制を崩した鏡花の腹を蹴り上げ、荷物台の外へと蹴り飛ばし、自身も荷物台の外へと飛び出した。鏡花は痛む腹を抑えながらも受け身を取ると静かにふみの前に立ちはだかった。
突然のことに反応が遅れた谷崎も慌ててふみに駆け寄ろうとしたが、ふみは谷崎が荷台から飛び出す前に素早く荷台の扉を閉め、外から鍵を掛けた。
「ふみさん‼︎‼︎無茶だ‼︎あの子は暗殺者だ‼︎君ひとりでは…‼︎」
鍵のかかった扉を内側からドンドンと叩く谷崎にふみは静かに口を開いた。
「谷崎さん。私は、ずっとひとりだ。四年前のあの日からずっと」
そう云ったふみの声色は、酷く寂しいものに聞こえた。
ふみは再び鏡花に向き直ると鏡花は悲しそうな顔をしていた。まるで、この状況が嫌だと云うのを訴える様に…
「再び会えたな、鏡花」
ふみがそう云うと鏡花は、ふるふると首を振った。
「私が欲しかったのは、こんな再会じゃない」
鏡花の言葉にふみは「だが、これも“縁”だ」と冷たい声で云った。
本当に欲しかったのは、こんな縁では無かった。
また、街中で偶然に出会い“あぁ、君はあの時の”ぐらいの縁で良かったのだ。
こんな殺伐とした再会じゃなく、ただの“少しの平和な日常”の再会で良かったのだ。
それを求める事すら自分には許されないのかと鏡花は運命を呪った。
「私は、こうなると予想していた」
ふみの言葉に鏡花は驚き目を見開いた。
「だから、縁を繋いでおいた。私は貴様が暗殺者である事も知っていた」
“まぁ、あの日出会ったのは単なる偶然だったがな”
そう云うとふみは静かに闇を閉じ込めた様な虚ろな瞳を伏せた。
「何故っ…」
鏡花が苦しそうにそう尋ねるとふみは口を開いた。
——妹が居る場所がどんな場所かをこの四年調べ尽くしたからだ——
この言葉に荷台の中で話を聞いていた谷崎は目を見開いた。
そう、ふみは知っていたのだ。
片割れである龍之介が捜し求めていた妹の居場所をふみは四年前から…銀を失ったあの日から知っていたのだ。
ふみは虚ろな目をしたまま、静かに語り始めた。
——それは四年前の出来事だった。
仲間を殺され、妹・銀の助力のお陰で逃げ出した龍之介とふみも手傷を負った。片割れである龍之介は本来であれば一月も安静を要する重傷であったにも関わらず、仲間内の掟と初めて得た“憎悪”と言う感情の為にふみと銀は龍之介に置いて行かれたのだ。
「行かないで」と手を伸ばす銀にふみも龍之介に手を伸ばした。
だが、龍之介は、妹達では無く初めて得た感情を選んだのだ。
片割れに手が届かなかったふみは、せめて妹だけでも離さない。自分の命に代えても妹を守ると決め、去って行った龍之介に伸ばされた銀の手を握りしめた。
そして其の後、ふみは出会った。
龍之介が長年捜し続けていた“黒衣の男”である、ポートマフィア首領・太宰治に…
——ふみちゃん?——
何故か男は、ふみの名前を知っていた。
仲間を惨殺した奴等と同業者でありながら和かな笑みを浮かべ自身達をポートマフィアに勧誘してきた太宰にふみはマフィアに何ぞ入るものかっと目の前の太宰を睨み付けた。
なるべく殺す事はしたくない。だが、銀の命に関わる様ならば、腕を糸で切り落とすぐらいは良いだろうか。
そんな事を考えながらふみは銀と繋いだ手に力を込めた。
返事をしないふみ達に太宰は和かな笑みを崩す事無く、もう一度、二人に問い掛けた。
「君達をポートマフィアに勧誘したい」
その言葉にふみは拒否しようと口を開いた時、背後からふみの耳を疑う様な言葉が聞こえた。
「私…行きます。貴方と行きます」
それは、目に入れても痛くない程に可愛がっていた妹・銀の声だった。
ふみは壊れたブリキ人形の様にゆっくりと振り返り銀を見た。
銀の瞳は真っ直ぐ太宰を見ており、その瞳にはふみは映っていなかった。
「銀っ…?」
ふみが銀の名を震える声で呼んだ。
銀は、ふみの瞳を見る事無く繋いだ手を振り払い太宰の方へと歩き始めた。
駄目だ。行かせてはならぬ。
私が銀を守ると決めたのだ。
私の命を賭けてでも守ると決めたのに…
何故、去って行こうとするのだっ‼︎
「銀っ…‼︎駄目だ‼︎行くな‼︎行ってはならぬ‼︎」
ふみの叫びに銀はピタリと脚を止めた。
「なら、姉さんも一緒に行こう」
銀は背を向けたまま、ふみにそう言った。
その言葉に戸惑い、ふみは直ぐに返事をする事が出来なかった。
「…やっぱり、姉さんは兄さんが大切なのね…」
銀はふみへと視線を向けると悲しそうに呟いた。
ふみは直ぐ様「違う‼︎私は…っ‼︎」と否定しようとしたが銀はふみの言葉を遮る様に「なら何故、今、返事をする事に戸惑ったの?」と云った。
ふみは、その言葉に何も言えなかった。
「姉さん、兄さんは私達を見捨てたの。怪我をしている私達を…行かないでと手を伸ばした私達をあの人は見向きもしなかった」
“それでも姉さんは兄さんを捨てないのね、やっぱり姉さんは兄さんが一番大切なのね”
銀は悲しそうに笑った。
ふみは銀の言葉に唯、首を横に振る事しか出来なかった。
銀に声を掛けたいのに無意識に涙が溢れて止まらなかった。言葉にしなくてはいけない。
でも、喉が熱く、震えて息が出来ない。でも、伝えなきゃいけない。
ふみは、震える声で自身の思いを云った。
「私は、龍之介も銀も大切だっ…‼︎家族だから…っ…唯一の血の繋がった家族だから‼︎龍之介は私達を見捨てたかも知れぬ‼︎っでも私は見捨てられない‼︎銀も龍之介も‼︎私は一緒に居たい…‼︎」
——どんな目にあってもそう思う事はいけないことか——
——大切な人達と共に生きたいと思う事はいけない事か——
——両方を求める事は悪いことか——
「答えて…銀っ」
ふみは溢れる涙を拭うことすらせず、目の前に立つ、銀に問い掛けた。
銀は静かに目を伏せると「姉さんは優しいね…でもね、姉さん」
“兄さんには、その優しさは要らないの。そして私も…”
「要らないわ」
そう云った銀の言葉にふみは自身の胸が刺された様な感覚がした。
痛む心臓と震える体にふみは膝から崩れ落ち、地面に座り込んでしまった。
「姉さんがどれだけ優しくても兄さんが私を見捨てた事実は消えない。
あの人は大切な人を持ってはいけないの。
大切な人を持ってしまったから、その人達を失い、そして憎悪が生まれた。
駄目なの。兄さんの側にいては駄目」
ふみは何も言えなかった。
どれだけ銀を引き止めたくても言葉に出来なかった。ぐちゃぐちゃの頭と心が整理出来ず、何を言えば良いのかが分からず、溢れる涙も拭う事すら出来なかった。
「あの人は人じゃない。心が無いの…
でも、姉さんはそんな兄さんを許し、愛そうとしている。
同じ双子なのに…兄さんと姉さんは違う…
……姉さんは優しい。
この貧民街を生きるには眩し過ぎるぐらい、優し過ぎる。……姉さんが…」
——姉さんが兄さんの“人間としての心”を奪ったのね——
銀が云った言葉が一瞬にしてふみの心を幾度となく切りつけた。
私が奪った…?誰の何を?龍之介の人間としての心を?
何故、如何して?どうやって?
わからない。
わからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからない。
思考が、息が、全てが追いつかない。理解出来ない。
何、何故、如何して、
龍之介から人の心を奪った?誰が?
「わ、たしがっ…うばった…」
ふみは、そう呟いた瞬間、全てを理解した。
仲間が死に、龍之介は憎悪と云う感情のままに私達を置き去りにした。
そして…その原因は…
——わたしだった——
本来ならば“芥川龍之介”と云うひとつの存在だけが生まれる筈だった。
だが、“芥川龍之介”は、ふたつに分裂して生まれてしまった。
本来、持つべきだった感情を全て奪い去り、“芥川龍之介”を“感情を持たぬ子”へと産み落とした全ての原因。
それが、“芥川龍之介”のふみ(まがいもの)だ。
——生まれてはいけなかった。
——私が生まれたから、龍之介から人の心を奪い、銀を苦しめた。
全ての原因は自分だと理解したふみは腹の奥から声にならない叫びをあげた。
怒り苦しみ悲しみ、全ての負の感情がふみの頭を駆け巡り、呼吸もままならない程であった。
溢れる涙に視界が霞み、何も見えなくなっていく。だが、それでもふみは目の前で去り行く銀と黒衣の男に手を伸ばした。
“置いていかないで”
声にならない願いに銀は龍之介と同じく、振り返る事なく去って行った。
ふみは、この日から“ひとりになった”
片割れにも銀にも見捨てられたふみは“ひとり”になった。
「これが、龍之介が知らない、あの日の話…
私は、ずっと銀の居場所を知っていた。
でも、龍之介には言わなかった。
何故なら銀が云った通り、龍之介が私達を置いて行った事実は消えないからだ。
私は龍之介に置いて行かれ、銀には捨てられた。
あの日から私の心は、“ひとり”になった。手を伸ばしても届かず、誰も私を見ない。
これが本当の孤独」
——私の居場所は、この世界のどこにも無い——
ふみは静かに語り終えると目の前で悲しそうな表情をする鏡花に視線を向けると微笑んだ。
「鏡花、貴様は私と出会った時に“いつだってひとりだった”と言ったな。
だが、貴様には手を握ってくれる者が居たではないか。
“僕には鏡花ちゃんがいる”と言ってくれる者が…
そんな者が居ながら、何が孤独だ…っ、何がひとりだ…っ‼︎
貴様の孤独は、“孤独”では無い‼︎」
ふみは苦しそうに叫んだ。
その叫びには鏡花に対して羨ましいと言う感情とふみの悲しさ苦しさ絶望感が込められた様な叫びであった。
鏡花は、ふみの言葉に自身の着物の胸元をぎゅっと握り締めた。ふみの言葉の通り、世界の何処にも居場所なんてないと思っていた鏡花には唯一、敦が居た。
手を握り、死なない、一緒にいると言ってくれた。
そう、彼が居てくれた。
だが、目の前のふみには誰も居なかった。片割れである龍之介も妹である銀もふみの手を取らなかった。唯一の家族なのに誰も、ふみを見向きをせずに行ってしまった。
——手を伸ばし『行かないで』と泣く彼女を置いて…
唯でさえ、龍之介がふみを置き去りにした事実にふみの心は弱っていた。さらに、銀の「姉さんが兄さんの人としての心を奪った」と言う言葉が引き金となりふみの心は壊れ、バラバラに砕け散った。
それを知らない龍之介は銀を取り戻す為に、再び同じ事を繰り返し、それによりバラバラだった心は更に奈落へと堕ち、ふみの心は虚へと成り果てた。
誰も居なかった。
ふみの手を握ってくれる人は居なかった。
誰もふみの異変に気づき、手を伸ばしてくれる人などいなかった。
求めて足掻いたその果てが“虚ろな少女”と云う姿である事に鏡花は気づき、そしてその事実が悲しくて仕方がなかった。
鏡花は、ふみの名を震える声で呼ぶとふみは鏡花の呼び掛けに「何だ」と答えた。
「貴女は悪くない。貴女は、生まれてきてはいけない人間じゃない」
鏡花がふみを真っ直ぐ見つめながら言った。
偶然会ったあの日…鏡花がポートマフィアの暗殺者だと知っていながらもふみが雷に怯える鏡花の手を握ってくれた事に変わりは無かった。
己の好きな物、彼女の好きな物。くだらない話…
手を握り、肩を寄せ合いながら話したあの日のあの時間は鏡花にとって一番欲しかったものであった。
“普通の女の子の様に過ごせた唯一の時間”
闇の世界で生きてきた鏡花が一番欲しかった光の時間。
それは、ふみが居なければ永遠に訪れる事が無かった時間だった。だから、大切な時間をくれたふみに“生まれて来てはいけなかった”なんて言って欲しく無かった。
寂しそうな表情なんて、して欲しく無かった。
鏡花は構えていた短刀を下ろすと地面へと落とした。
ふみは、鏡花の突然の行動に首を傾げると「構えぬのか。私を殺せないぞ」と鏡花に問い掛けると鏡花は「…あの時間をくれた貴女を殺したく無い」と静かに強い意志を持って言った。
ふみは、その言葉に「そうか」呟いた。
「ひとりになった私は、どうすれば良いのか分からなかった。龍之介は、側に居たが私はずっとひとりだった。
奪ってしまった人の心を抱えてずっとひとりだった。
私は自分が如何言う行動をすれば良いのか毎日考えた。
そして、不意に銀の言葉を思い出した。
銀は龍之介に心が無いと言った。——…だから、置いて行かれたのだと」
——ならば、“龍之介に心を返せば良いのでは?”と私は考えた。
「本来、私と龍之介はひとりの人間の筈だった。それがふたつになってしまった。
“ならば、元のひとつに戻せば良い”
その答えは直ぐに見つけた。
だが、私は意気地無しで痛いのも苦しいのも嫌で勇気が無い臆病者だった。いざ、行動を起こそうにも怖気づいてしまい、何も出来ずにだらだらと無駄に生きてきてしまった。
…だけど、ポートマフィアに乗り込んだ龍之介の歩んだ後の道に置かれた大量の無残な死体を見て思った」
——このままではいけないと…
冷たい声色で呟いたふみの言葉に鏡花と荷台の中で話を聞いていた谷崎の胸が騒ついた。
まるで、この後にふみがする行動を気をつけろと言わんばかりに頭の中に警報音が鳴り響く。
鏡花はふみが動く前にふみの動きを止めようとふみ目掛けて走りだそうとしたが、何かに拘束された様に身体が動く事が出来ず、鏡花は慌てて自身の体に視線を向けると気づかぬ内にキラキラと輝く糸が身体中に巻き付き、鏡花を拘束していた。
身体に巻きつく糸の先は長く伸びており、その先を視線で辿るとふみの手に巻き付いた糸と繋がっていた。
鏡花は自身に巻きつく糸により、ふみが異能者である事を初めて知った。
【異能力・蜘蛛の糸】
異能力を具現化した糸を生み出し、自由自在に操る、ふみの異能能であった。
「手荒な真似をしてすまない。
だが、此れは神聖なる儀式だ。ふたつをひとつに戻す神聖な儀式。行えば…奪ったものは持ち主に還る…」
「だめっ‼︎‼︎そんな事したって意味がない‼︎」
鏡花が叫ぶがふみの心には届かない。
ふみは静かに虚ろな瞳でナイフを首元へと構えた。
キラリとナイフが夕陽に反射して酷く美しく見え、まるで其れは、本当にふみが言う様に神聖な儀式の様に見えた。
「龍之介が銀を取り戻す前に行わなければ、銀は再び離れて行ってしまうだろう。
心の無い龍之介に絶望して…だから、全てを終わらせる…今ここで」
「ふみっ…‼︎‼︎」
鏡花がふみの名を叫んだ。
「此れが私の考えた結末…。私が生み出してしまった物語の終焉」
——ふたつに分かれた物を今ひとつに戻そう——
ふみの首元から美しい紅が飛び散った。
飛び散る紅にふみは安堵の表情を浮かべながら地面に倒れ込んだ。
目の前で涙を流し、必死に叫ぶ鏡花に微笑むとゆっくりと口を動かした。
「縁が有れば、またいずれ…」
ふみの薄れゆく意識の視界の端に“白”が見えた気がした。
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