湿地
★★★
〔あらすじ〕
アイスランドの町で老人の遺体が見つかる。
老人の部屋を捜査していると、隠すされていたある写真が。
それは墓地の写真で十字架に名前が刻まれていた。
それを元手に関係を探り始める。
刻まれていた名前はある少女の物で、悪性の脳腫瘍により亡くなっているようだ。
少女の父親の名前は調べても見つからなかったが、母親の名前は分かった。
ところが、母親はすでに自殺してる。
頼りはその妹だけだった。
妹を訪ねた刑事だったが、ドアを叩いても返事はない。
不審に思って電話を掛けると部屋に動きがあり、妹が受話器を取った。
警察だと名乗り開けてもらえるように頼むが警察が嫌いなようで開けてくれず、帰るように言われてしまう。
電話を切り、辺りに目をやると少し離れたところに教会が。
その手前に墓地がある。
どことなく見覚えのある風景に刑事は慌てて車から老人の家で見つけた写真を取り出し、そこへ。
写真を元に探していき、刑事は少女の墓を発見。
写真とそこを見比べていると「その子に近付かないで!」と声が。
先ほど電話に出た妹が駆け寄ってきていたのだ。
何故警察を嫌うのかと質問をすると、姉に酷いことをした、という。
その内容を聞こうとしたが引退した警察官の名前を挙げて、そいつに聞けと言い去ってしまった。
刑事は元警察官の老人を訪ねる。
庭でゴミを拾っていた老人に話し掛け、事情を聞くと元警察官は母親がレイプ被害に遭ったという訴えを取り下げさせていたのだ。
「訴えたらどうなるか教えてやったのさ」と悪びれた様子のない元警察官に刑事は怒り、再び妹の家へ。
そこで教えてもらったのは母親の最期だった。
レイプ事件の唯一の証拠品である血の付いた下着を処分し、起訴出来ないようにしたという。
それ以来、母親は引きこもりやがて自殺。
そう言った経緯から妹は警察を毛嫌いしていることが分かる。
老人の部屋にはそれとは別にもう一枚写真が。
それは殺された老人の若い頃の写真で、彼の他に二人男が映っている物だった。
一人は数年前から行方不明、もう一人は若い男への暴行罪で逮捕されて刑務所に居るため会いに行くことに。
刑務所の男にレイプ事件のことを尋ねると「あれはレイプじゃない」と言う。
しかし話を聞いているとどうもおかしい。
まるで“別のレイプ事件”があるような口振りだった。
刑事は過去にこの町に住んでいた女性にかつてレイプされたことがないかを訪ねて回るように部下に指示。
ところが誰もされたことはないという。
行方不明になっているもう一人の男の行方を捜すため、刑事はその母親を訪ねる。
そして会話の中であの元警察官と繋がりがあったらしいことを知る。
男の行方不明事件の捜査担当が件の元警察官で、捜査を打ち切るように動いていたというのだ。
更に、「あの一体はくさい」という。
その街は元は湿地でそこを埋め立てて建物を建てている為、湿気が多くて床が腐りやすい。
確かに、老人の家の床も踏むと音を立てるし、老人の家は異臭がすると苦情も出ていた。
老人検死結果が出た。
死因の他に分かったことが一つ。
老人の脳にも脳腫瘍があったのである。
老人は少女の父親かも知れない。
老人には妹が居たがまだ幼い頃に脳腫瘍で亡くなっているのだ。
脳腫瘍は遺伝的なものでは……?
刑事は少女の墓を掘り返す。
当然叔母に当たる女性が止めに来るが警察官に押さえさせて目的を達成。
引き上げるときに一人の男がその現場を見ているのを見つける。
男は慌てて逃げ出し、刑事はそれを追うも逃してしまった。
少女の遺体を搬送し、鑑定してもらおうとするも少女の脳はそこにはなかった。
どうやら研究の為に抜かれていたようだ。
少女の脳を保管している施設へ向かう。
そこの担当者から少女の死因となった脳腫瘍について話を聞く。
少女の患っていた病気は遺伝性のもので、脳の腫瘍と特徴的な斑点模様が皮膚に現れるそうだ。
腫瘍があっても気付かず大人になっている人も居るし、少女の様に死んでしまう場合もあるのだとか。
話を聞き終えた刑事は少女のホルマリン漬けの脳を持ち帰る。
刑事は再び老人の家に来ていた。
相変わらず異臭はしている。
ある一カ所、そこはやはり床が脆い。
もしかするとここに行方不明の男の死体があるのでは?と床を捲ってみることに。
床を捲ると空洞になっていて、そこにシートに包まれた何かが。
刑事読み通り、そこに男の死体が遺棄されており、異臭の原因となっていた。
行方不明の男は見つかった。
殺したのは恐らく老人だ。
この少し前に刑務所に居た男が脱獄したと連絡を受けていた。
刑務所を訪ねた際の経緯から刑事のことを恨んでいる為なにかしらの危害を加える気らしいが、その相手はなにも自分だけではない。
元警察官を差して「殺す」と言っていたからだ。
部下をそちらに差し向けると、案の定男は元警察官を訪ねていて、殺そうとした。
部下は応援を呼び、それを阻止、男は再び刑務所へ。
老人の家の床から上がった死体からある写真が見つかる。
それはレイプ被害者の写真だが、どうも様子がおかしい。
とにかく被害者が分かったのでその人訪ねることに。
写真に写っていたのは以前聞き込みをしたときに「自分はレイプをされていない」と言った女性だった。
家に上げてもらい、事情を聞く。
するとすぐに「レイプされた」と答えるが刑事は「これが?」と写真を見せる。
そうしてようやく真実を語ってくれた。
夫はほとんど海に出ていて寂しかった。
お酒に溺れて気が付けばそう言った関係に。
写真を撮られていたことはその写真を持って男が脅しに来るまで知らなかったと。
そして夫婦の末の子として育てられていた男性は本当は亡くなった老人の子であることが分かる。
更にその子がいまは大人になり、少女の脳を保管していた職員であり、かつて娘がいて、その娘が脳腫瘍で亡くなっていることも。
少女は老人の子の腹違いの妹だった。
娘と同じく脳腫瘍で亡くなった腹違いの妹。
遺伝的な病気に纏わる研究に携わっていた男性はその資料から本当の父親を探し当てて訪ねた。
まだレイプしようと次のターゲットを探している老人を、男性は灰皿で殴り殺す。
男性の家にやってきた。
部屋荒れている。
部下から連絡が入る。
「死体安置所に侵入者が」
慌ててそこへ向かうと少女の死体が消えていた。
全てを悟った刑事は少女の脳を持って少女の墓へ。
そこでは男性が少女の死体を墓に戻そうとしていた。
銃を向けられた刑事は「これも必要だろう」と少女の脳を差し出す。
男性はそれを棺に入れ、再び銃を刑事に。
この遺伝病を撒いていた老人は死んだ。
妹も、娘も死んだ。
あとは自分が死ねば終わる。
男性は自分に銃を向けて自殺してしまった。
刑事は近付いてくるパトカーのサイレンを聞きながら、スコップを手に取り、少女の棺に掛け始めた。
話自体は面白いんだけど、演出がどうも好きな感じではなかったよ。
なんだろう、「なんでそうやって撮った?なんでその位置で?」みたいなのが多かった。
そして誰が誰か分からんかった。
アメリカの映画だと「私は何々をしている誰々です」みたいなのがあったりするんやけど、それもないからその人が初登場なのかどうか分からんっていうね。
一応、遺伝病を主とした題材だけどもそれとは別のテーマもある。
刑事には娘がいるんだけど、誰の子供か分からない子を妊娠してて、娘は産もうとするんだけど、産んだら産んだで虐待しそうだって悩んでるんだよ。
その辺もテーマだったのかな、って。
ぼへーっと流してる分にはいいかもだけど、内容は入ってこないからあんまりおすすめはしないよ。
私は枝毛切ってたよ。
あと羊の頭をまるごと食べる文化があるようで食べてるシーンが結構グロいよ!
サスペンス ドラマ 2019/08/23