アメリ
★★★★★
〔あらすじ〕
厳格な、教師である母と冷淡な、軍医の父の間に生まれたアメリ。両親に抱きしめられたり、という接触の経験が皆無だったため、父による心臓の検査の際に心臓がドキドキ。それを父は「病気だ」と勘違い。学校にも通わせて貰えず、アメリは一人、孤独な子供時代を過ごした。その結果、彼女は一人、空想を好みコミュニケーションが苦手な女性に育っていった。
22歳になったアメリは事故によって母が死に父だけとなっていた家を出て一人でアパートに住んでいる。仕事はカフェの店員。趣味は相変わらず妄想。
ある日、ダイアナ妃が事故に遭って死亡したというニュースを見て驚いた際に持っていた瓶の蓋を落としてしまう。
それが壁のタイルにコツンと当たる。それは剥がれるようになっていて、その中には小さな箱が入っていた。おもちゃやトレーディングカードが入ったそれはきっとここにかつて住んでいた人の宝物だろうとアメリはそれを元の持ち主へ返そうと奔走する。正体を隠して箱を返したアメリはその人が喜んでくれたことで初めて世界と自分の繋がりを感じることが出来た。
そして彼女は「人を幸せにすることこそ喜びだ」と感じるようになった。
元々旅行へ行くのが楽しみだった父に旅行の楽しみを思い出させたり、夫に未練たらたらの女性には夫の手紙をねつ造して届けたり、野菜屋で虐められている男性のために虐めている店主の家に侵入して店主を懲らしめたり、カフェの同僚と、別の同僚のストーカーを引き合わせたりとあの手この手で周りを幸せにしていく。
その一方で誰もアメリを幸せにしてくれない。
ある日、アメリは証明写真機の下やゴミ箱から他人の写真を集めているニノという男性と知り合う。とある件がきっかけでニノは集めた写真のアルバムを落とし、アメリはそれを彼に届けることにした。だが直接会う勇気はなく、「上」とか「下」とかみたいにあちこちにヒントを散りばめて返すことに成功。しかしアメリは彼に会うことはなかった。
ニノはアルバムにあったヒントを元にアメリを探し出す。
同じアパートに住む老人に背中を押されたアメリ。
アメリは自分の殻を打ち破って外へ出ることは出来るのか。
ここまで書いたらもうラストまで書けよ!って感じだけど、こんな感じよ。
これはあれだね、フランス映画。だからまぁ、フランス語よ。
そしてフランス映画は美しいの。色だとか、風景だとか、カメラワークだとか。
本当に綺麗。
コミュニケーションが苦手なアメリではあるけど、同僚やアパートの住人とは普通に話せると関係も良好よ。
このアメリの起こした行動の一つ一つが可愛らしくいていいんだよ。中には犯罪もあるけど、あいつはクソ野郎だからいいや。
登場人物がみんなどこか可愛くて愛おしい、そんな映画。
ロマンス コメディ 2019/06/19