ラブホにて



パチンコで勝ったからと二人でどんどん飲もうぜと勧めれば勧める程に飲ませてしまった花厳は既に酔い潰れていた。しまった、と思っても後の祭りだ。弟の誰よりもふにゃふにゃになってしまった花厳を背負い店を後にする。「からまつくん」、なんて舌足らずな声が妙に艶っぽくてぐっと唇を噛み締める。タイツ越しの太股が柔らかくてぞわりとした。いかん。こんな街中で勃つ。平常心平常心。恋人を背に心頭滅却していると耳たぶが湿ったものに食まれた感覚。
「からまつくん」花厳の熱い吐息が首筋にかかる。
ああ、駄目だ。こんな街中で。
どうすれば、と足を止めた先に個性的な外観のホテルがあった。

▽▽▽

鍵を受け取って一室しか空きのなかった部屋に入る。花厳の靴を脱がせて奥へ進むと広いベッドが置かれている。そこに、花厳を横たわらせた。ベッドの柵から鎖で繋がれた手錠と傍らに置かれた"そういうもの"たち。そう、ここはラブホだ。泥酔した恋人を連れてくるには些か抵抗があったがしょうがない。既に暖房が効いた部屋では暑いから、と上着を脱がせると花厳の瞼が薄く開いた。

「花厳、大丈夫か?」
「ん……」
「……苦しいだろう?脱がすからな?」

小さく頷いた花厳は再び目を瞑る。そう。暑いから、苦しいから、脱がす。ブラウスのボタンを一つずつ外していく。白い肌がいつもより火照っていてセックスの時のようだった。すぐにブラに辿り着く。水色の、なんだ、可愛いやつ。最後までボタンを外して合わせを開く。細い腹がゆっくり上下している。下も苦しいだろうとホットパンツのボタンとファスナーを外す。引き下げると黒いタイツの下にうっすらと下着が透けている。思わず喉が鳴った。ああ、可愛い。やらしい。不躾な俺を許してくれ、ハニー。好奇心でタイツの上からそこに指を差し込む。柔らかな肉の間を撫で上げれば「ん」、と小さく声を漏らした。
眠っていても気持ち良いんだろうか。
指の腹で花厳の敏感な部分を探る。タイツ越しで少しわかりにくかったが慣れた場所だ。小さなしこりを押し潰す。ぴくっ、と花厳の手が動いた。

「……ぁ……あ、ぅ」

アルコールの匂いのする熱い吐息を漏らした唇にキスを落とす。こりこりとそこを刺激しながらブラの上から乳房を揉む。泥酔させて、眠っている彼女にこんな事をしているなんて凄まじい背徳感。それがとても興奮してしまう。背中に手を回してホックを外しブラを押し上げると可愛らしい突起がつんとしていた。

「感じてるんだな」

唾液をたっぷりと乗せた舌で色付いたそこを啄む。ちゅう、と吸い上げると乳房まで引っ張られる。「ひぁ」と声を出した花厳の両手が俺の手を制するように掴む。弱々しい力しかない手を解こうとすると今度は自らの体を隠す。ノンノン、良い子だから素直になるんだ。もっとしてほしいだろう?ぢゅうっ、と強く吸うと花厳の手がびくびくと震えた。仕方ない。それなら、と細い手首を革でできた手錠に通しベルトを締める。もう片方も同じようにすると益々いけない事をしている気分になってくる。
抵抗できなくなった花厳の乳房を両手で持ち上げ親指で可愛い乳首を弄ぶ。滑らかな感触が堪らない。ぴんっ、と弾くと花厳の背が少し浮いた。はあ、はあと呼吸が荒い。

「気持ち良いだろう」

花厳の耳元で囁く。じんわりと汗の滲む額に唇を落として形を変えるように揉みしだく。寄せたり持ち上げたりしながら一度やってみたかった事を思い出した。素面じゃきっと花厳は恥ずかしがるだろうから今がチャンスだ。
自身のベルトを外してファスナーを下ろす。ついでに上も脱ぎ捨てた。ここに来る前から勃ち上がっていた雄を取り出して花厳の胸元に跨がった。両手で花厳の乳房を寄せ、そこに雄を差し込んでいく。

「っ……く」

所謂パイズリだ。当然だが挟みきれてはいない。それでも花厳の滑らかで柔らかい乳房に挟まれているかと思うと腰が勝手に動き出す。滑りはあまりよくないがそれが程よく気持ち良い。眉を寄せている花厳の顔を見下ろしながら乳房で雄をしごいている。うわ、これはヤバイ。最高にいやらしい。白い肌に赤黒い俺の雄が行き来する様が酷く暴力的に見える。谷間がくすぐったいのか身じろぐ花厳の乳首を愛撫する。「んん」、と呻いた花厳の表情が切なげで早く終わらせようと速度を上げればぬちゃぬちゃと音がした。我慢汁でつるりと肌が滑る。「は、あ、ぁ、ぐっ」ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゃ、ぬちっ。あ、もう出る。ああ、イく、イく。腰を引いて雁首を強く扱きそのまま射精する。脈拍に合わせて精がどくどくと出る。はあ、はあ。ゆっくり引き抜いて花厳の乳房を解放してやれば、肌の曲線に精液が伝っていく。あまりにも扇情的なそれをしばし呆然と見つめてから慌ててティッシュで拭う。何かーーー俺のものだとでもいうような。所有物のように、征服感を。小さな顎にも飛び散っていたのを拭う。顔にはまた今度で。いつか唇の中にも。そんな事を考えながら花厳にキスをする。

「ん、んっ。ありがとうな、ハニー。最高だったぜ」

随分と独り善がりではあったけれど。気持ち良くしてもらったのならば気持ち良くしてあげればならない。花厳の舌を舐めながらタイツを引き下ろす。ああ、ブラとセットも最高。タイツから足首を抜いて脚の間に割り込む。眠ったままで抵抗のない膝を広げると、水色のショーツが薄く濡れているのが見えた。

「フフ、期待してるんだな」

芳しいそこに親指を這わせ、ショーツの上から拡げてみる。乳房にしたように両の指で寄せたり拡げたりするとくちくちと音がする。じわじわと湿ってきたそこに堪らなくなって鼻先を埋めた。俺を狂わせる花厳の匂いだ。腰が引けている花厳の内腿を味わう。ここも乳房のように柔らかい。吸うと赤く鬱血が残る。こんな所にキスマークだなんてセックスをしたという証だろう?益々ショーツが濡れてくる。そうだよな、早く触ってほしいよな?骨盤を撫でてそのまま布に指を引っ掛ける。する、と剥がすと熟れたそこが露になった。片足を引き抜いてやって敢えてショーツは足首に残す。やらしい。花厳の匂いがする。膝裏を持ち上げてそこを観察する事は今しかできないだろう。小さな丘からぷくりと膨れた突起が見える。その下の割れ目からはとろとろと愛液が溢れてきている。果実のように赤く熟れたそこに、貪りついた。

「んっ、ぁ、あぅ」

舌足らずな嬌声。溢れてくる愛液を舐め取って敏感な突起を舌先で愛撫する。以前、恥ずかしいからやめてと懇願された事をする。気持ち良いのはわかってるんだ。眠っているのに腰がびくびくと跳ねているから。キスをするように角度を変えながらぢゅっぢゅう、と強く啄む。いくら舐めても溢れてくるそれを味わいながら逃がすまいと花厳の腰を抱き込んだ。

「ぁ、うっ……!んん、ッ」
「可愛い、可愛いな」
「ゃあ……あ、ぁ……っ」

花厳の爪先に力が入ったのを見て更に追い込む。舌を挿入して温かい粘膜を犯しながら鼻先を突起に擦り合わせる。唇で入り口を拡げて頭ごと何度もぐいぐいと押し上げた。

「ひっ……うぅッ、ん……!あっ、は」
「イっていいぞ。ほら、ん、ほら」
「ァ、あっ、んん……んーっ、ぁ!あっ、あ……!」

びくんっ、と両足が跳ねた。と、すぐにたくさんの愛液が溢れてくるものだから勿体無くて吸い上げると子猫の鳴き声のような嬌声に混じって、「からまつくん」と名前を呼ばれた。視線を上げると薄くこちらを見つめる花厳と目が合う。何が起こっているかまだ理解できないのだろう。とろりとした眼差しに見せつけるようにそこと熱烈なキスを交わす。

「あ……?何、し……っひゃ、っぁ」
「ここ、美味しいぞ」
「何、や……あっ、ぁ……?からまつくん、何……っ、ひ、やぁ……っあ、あ、あっ」
「もう多分大丈夫だからな」

すっかり固さを取り戻していた雄を花厳そこに宛がう。竿を上下に動かしてぬりゅぬりゅと割れ目をなぞると花厳が手で制そうと動き、やっと拘束されているのに気が付いたらしい。「え、これ」そう呟いた花厳に体重をかける。先端が挿入されて、ぐちゃぐちゃに濡れた粘膜の奥へと進んでいくと花厳の背筋がしなった。

「あっ、ゃ、やあっ……!?」
「は、っ……あー、花厳。すごく熱い」
「何、や、カラ松くん、これ」
「セックスだ。わかるだろう?怖くないから、大丈夫だ。優しくする」

花厳の手を鎖で繋いでいる時点で優しくはないけれど。花厳の尻を持ち上げて、たんたん、と腰を打ち付ける。こんなに奥まではこいつでしか愛撫できないからと何度も子宮口にキスをする。理解はできなくても身体は正直で、俺に突かれる度にまだアルコールが抜けきっていない顔で喘ぐ花厳があまりにも可愛い。

「眠っててもイけるもんだな、は。さっき、可愛かったんだぞ。ぴくぴくって、腰動かして」
「わ、わかんなっ、あっ、あっ、あっ」
「だろうな。でも、ホラ。今どうだ?気持ち良いだろ?ちゃんと前戯したからな。花厳の中とろっとろだ」

花厳がぎゅうっと拳を握る。きっと俺にすがりたいのだろう。でもせっかくなんだ。この状況を楽しもうじゃないか。腰を打ち付けながら花厳の脚を肩にかける。ついでにふくらはぎにキスをして、太股を引き寄せながら浅い所から最奥まで抽挿を繰り返す。上下に揺すられる乳房を隠す事もできない花厳が酷く恥ずかしそうに顔を背ける。もっと見たくて膝裏をぐいっと押し、花厳の乳房に当たるくらい折り込むと尻が浮く。それに合わせて立ち上がって、多い被さりながら腰を下ろすように律動する。俺からも花厳からも結合部分が丸見えで、思わず舌舐りをしてしまう。花厳の小さなそこに、熱を持った俺の雄が何度も沈む様はあまりにも狂暴に見える。

「やっ、だぁ……!カラ松くん、やだ、やっ、やっ」
「いつも、こうなってるんだぞ。嫌じゃないだろう?」
「やっ、やあ、やあっ」
「ほら、ちゃんと見てみろ。ぐちゅぐちゅ音がするな。花厳の中がすごく濡れてるんだ。ほら、ほら」
「や、うぅぅ……!」

ぎゅう、と中が強く締まる。ああ、こんな事をされて感じてるなんて、可愛くていやらしい俺の恋人。よし、ならこのまま。スクワットのように腰を激しく振り下ろすとじゅぽっ、と花厳の愛液が溢れてくる。可愛い唇が震えている。

「よし、イこうな。一緒に、はっ」
「カラ松く、ん、っあ、あっ!」
「ちゃんと見るんだぞ。俺とお前の、ここがいつも、どうなってるのかっ」
「う、ん、んっ、んッ……ぁ、あっ!あっぁ、あっ……!!」
「ッぐぅ……!あっ、う……ッ!」

花厳の最奥に射精する。びくびくっと震える俺の肉棒を花厳の粘膜がきゅんきゅんとしながら締め付ける。俺に言われた通りに快感に何度も目を瞑りながらもそこを見つめる花厳が可愛くて子宮口をとんとん、とノックしてやる。全部飲んだかな。そのままの体勢でずるりと引き抜いた雄は正しく花厳に全て入っていたもので。わざと下腹部に合わせると自分でも心配になるくらい奥まで届いていた事がわかる。

「……ほら」

遅れて、白濁したものが花厳の愛液と混ざって溢れてきた。俺はいつもこういうものを見ながらセックスをしているんだぞ。とろりと花厳の腹へ伝っていくそれを見届けてから脚を下ろしてやった。花厳の目尻から涙が零れる。

「や、優しくするって、言ったのに」

子供のような表情で泣く花厳に再び雄が持ち上がった。それに気付いて益々泣く。「どうして」、と言われてもそんな事は花厳が一番わかっているだろう。こんなに愛らしい恋人を前に一度や二度で終わるわけがないのだ。くるりと体を反転させて、俯せにさせた花厳がせめてもの抵抗でぴたりとベッドに引っ付いてしまった。可愛いなぁ。そんな事をしても無駄なのに。お尻を持ち上げなくても挿入できるんだぜ、ハニー。尻に跨がってたわわな肉を割り、雄を差し込む。このまま挿入されていく事に気付いた花厳が両足をばたつかせたがそれも俺の体を退ける事は敵わないだろう。寝バックは両足を閉じているから特に女の方が気持ち良いんだそうだ。確かにいつにも増して狭い。という事は花厳も、俺の形をしっかりと感じているはずで。

「ひゃっぁ、あぁっん……!」

ほら、めちゃくちゃ気持ち良さそうに鳴く。汗に濡れたうなじを震わせ何度も鎖を引っ張り悶える花厳に遠慮なく腰を打ち付ける。そんなに深くは挿入できていないのに、花厳の一番良い部分に当たっている事はわかる。

「は、ふっ、すごいな」
「あう、うっ、うっ、ひう、ん、んッ」
「はは、よしよし」

頭を撫でると花厳の体の強張りが一瞬緩んだ。花厳の手を握り締めて小さな背中にぴたりと密着する。少しだけ体重をかけるとまた苦しそうに呻く。腹に当たる柔らかな尻の感触が気持ち良い。ぱちゅぱちゅと肉と愛液と精液の混ざった音がする。ああ、幸せだ。

「んあっ、あ……!から、まつ、くんっ」
「は、密着しながら、セックスするの、好きだもんな。ふっ、ん、俺もだぜ、ハニー」
「ひっ、ぅ、はあっ、はっ、あ」
「は、気持ちい。いい」
「から、カラ松くん、これ、あうっ、これ、やだ、あっ」

手錠の鎖を何度も引っ張って訴える花厳が哀れで可愛くて、手のひらに指を絡めると力いっぱい握り返される。可愛い俺の花厳。

「もう少しこのまま、な?」
「〜〜〜っ、わた、私、あっぁっ」
「言ってごらん」
「ッ、ひ、うっ、……!い、いく、っう、いく、からぁっ!おねが、ぎゅって、ぎゅって、して、カラ松くんっ、あ、カラ松くんっ……!」

さっきはぎゅってしてやれなかったから、お望みのままに。
指を絡め合って、花厳の首筋に噛み付く。俺に突かれるまましなり震える体を押し潰しながら何度も睦言を囁く。可愛い。好きだ。愛してる。花厳の嬌声が上ずる。

「イくか?イくな?ほら」
「んッ、ひあっぁ、い、く、あっ、あっ、あぁーーーッあ、あ!あぁっ、あ!や!やぁっあっ……!やだ、や、止まって、いっ、てる、いってるから、〜〜〜!!」

絶頂を迎えてきつく締まった膣内をじゅぽじゅぽと犯すとそのまま続けてイったらしい。
連続して痙攣している内壁を擦りあげてなるべく奥で射精するとまた軽くイった。震えるうなじを舐め上げていつものようにゆるゆると腰を動かしてから抜く。完全に力が入らなくなった花厳の体を仰向けにし、可愛らしく尖った乳首にキスをする。涙で濡れた花厳の顔中にもキスを落とす。

「……お、水……飲みたい……」
「ああ、わかった」

簡易的な冷蔵庫からペットボトルを取り、蓋を開け口に含む。花厳に顔を寄せるとアルコールとセックスで思考がぼんやりしているのか素直に俺の唇を吸ってきた。舌を入れながら水を流し込み花厳の喉が上下したのを見計らってまた繰り返す。頭を撫でるとやっと花厳の表情が和らいだ。ああ、可愛い。

「宿泊にしたから風呂でもセックスしような」
「……死んじゃう」
「死なない死なない。大丈夫、全部俺に任せてくれ。ちゃんと綺麗にしてやるし、ちゃんと気持ち良くしてやる」




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