朝
▼▲▼▲▼▲
ゆっくりと夢と現の間を微睡む。肌に当たるシーツが柔らかくて気持ち良い。両足を伸ばすとまだ体温が触れていなかった部分に届いてひんやりとした温度を楽しむ。薄く目を開けると遮光カーテンが開けられていて、厚めの窓の向こうに薄い色の空が見えた。そこでやっと我が家じゃない事を思い出して飛び起きたが、体のあちこちに違和感が残っている事に気付いた。丑嶋の家だ。丑嶋の家で丑嶋とセックスしたんだ。昨夜の事を思い出して羞恥と嬉しさが込み上げる。ものすごく優しく、気持ち良いセックスをした。結局何回致したんだか、丑嶋が三回避妊具を替えた事を覚えてはいるけれど自分が何回達したのかは覚えていない。終盤にはほとんど記憶もない。ただただ気持ち良くて、愛おしい感覚しか残っていない。ベッドのどこを見渡しても昨夜脱ぎ散らかしていたであろう服が見当たらない。あれ、なんて思っていると突然ドアが開いた。
「うわあ!?」
「何驚いてンだよ。おはよう」
「お、おはよ……」
「服乾燥機にかけてっから、シャワー浴びてこれ着てろ」
渡されたのは丑嶋のものであろうシャツと短パン。乾燥機、ということは私の服をわざわざ洗濯してくれたのだろう。礼を言えば「あれだけ濡らしたパンツ穿きたくねェーだろ」と返ってきた。丑嶋ァ!!
「飯できてるよ」
「朝ごはんまで……至れり尽くせりじゃん……」
「お前がグースカ寝てたからな」
「体力おばけめ」
もとい絶倫め。じっと睨んでも本人はどこ吹く風だ。
▼▲▼▲▼▲
←前 戻 次→
top