「ゴロンダ!取ってきたぞ!」

私達がゴロンダの元へ戻ると縄でぐるぐるにされたゴロンダとヤンチャム、そして2匹の周りにはロケット団がいた。

「ニャース!やっぱりあなた!」
「ニャハハハハ!ニャーも仲間と感動の再会を果たしたのニャ」
「待ってたわよ。ジャリンコちゃん」
「さあピカチュウ、ニャー達にゲットされるニャ。でないとこいつらがどうなるかニャ?」

ロケット団を前にしてサトシはバトルをしようとした。しかし、ロケット団はゴロンダとヤンチャムを人質にしていて思うように動けない。ニャースが爪を伸ばして2匹に向ける。

『あなた達、ほんとに最低ね』
「卑怯よ!ゴロンダは動けないのに!」
「そーみたいねー!」
「さらに本日ゲットしたてのホヤホヤ。ロケット団の新勢力!」

ムサシが勢い良く投げたボールからバケッチャが出てきた。サトシが図鑑を向けると機械音声と共に説明が流れた。
しかし私は図鑑の説明など頭に入っておらず目の前のバケッチャに釘付けになった。

『えっ、あなたのバケッチャかなり大きいわ!もしかして、特大サイズじゃない!?素敵!ねえ、良かったらスケッチさせてもらえない?』
「え?特大とかスケッチがどうとかって何意味分かんないこと言ってんのよ!バケッチャ、やどりぎのタネ!」
「ナマエ!今はそれどころじゃないです!」

こんなに大きいサイズのバケッチャに出会ったのは初めてでどうしても描き残したくて少し興奮気味にムサシに言うも、伝わらなかった。
シトロンが1歩前に出た私の手を引っ張ると同時に、バケッチャのやどりぎのタネがポケモン達を襲う。

「どう?やどりぎのタネは。お前たちのパワーを奪っちゃうのよ?」
「もっともっと縛りあげろー!」

どんどんと根が締め付けられ、私は苦しそうにするロゼリアを見ることしかできない。根を掴んでみるも取れそうにも無かった。

「持ってきたあの笹をゴロンダに加えさせれば何とかなるかも!」
「見ろゴロンダ!お前の好きな笹の葉だ!」

シトロンがそう言うとサトシは持ってきた笹を掴み走り出した。そんなサトシにロケットは容赦なく技を指示する。それをピカチュウが10万ボルトで阻止をした。

「バケッチャ!シャドーボール!」
『ロゼリア、エナジーボールでサトシを援護してあげて』

私が指示するとロゼリアは根が絡みつき動きづらい状況の中、両手からエネルギーを溜めてエナジーボールを放った。シャドーボールと相殺されて爆発した。
ポケモン達はロケット団の攻撃がサトシに当たらないよう技を出し続ける。

「いけーー!」

技と技がぶつかり煙が舞ってロケット団が怯んだ隙にサトシはゴロンダへと飛び込み、口に笹を加えさせた。
瞬間、さっきまでやる気のない姿だったゴロンダが一変して縛られてた縄を腕の力だけで引き千切った。
大きく雄叫びを上げるとロケット団へアームハンマーで攻撃をした。一瞬にしてロケット団は空へ飛ばされた。

「さすがサトシ!」
『ありがとう助かったわ』

ポケモン達を縛っていた根も消えて、みんな開放された。ロゼリアも私の足元で嬉しそうにくるっと回った。

「笹の葉の効果ってすごいのね」
『一瞬で元気になっちゃたね』
「ゴロンダ、お陰で助かったよ。ありがとな」
「それと色々ご迷惑をおかけしてすみません」

シトロンとハリマロンが深々とお辞儀をすると、ゴロンダへ気にしてないとでもいう風に首を横に振った。
そして竹林の入り口までゴロンダとヤンチャム達 に送ってもらい、私達は3匹と別れた。
あたりは夕陽でオレンジに染まり、夜になる準備をし始めていた。

「ああー!そういえば俺たち昼飯の途中だったんじゃ」
「思い出したら何だかお腹が急に…」

皆のお腹がぐーっと鳴った。
ランチは逃しちゃったけど、ゴロンダたちは無事で一件落着かな。

『今から遅めのランチにしようか!』
「ナマエそれってもうディナーだよ?」
『ふふふ、気にしない気にしない』
「じゃあ戻って準備しましょうか」


to be continued…

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