ケイドロ
本日の体育、内容はフリーランニングを利用しての暗殺ケイドロ
ちなみに撫子はドロケイ派だ
烏間が逃げる生徒を追いかけ授業終了までに1人でも逃げ切れば生徒の勝ち、全員捕まれば教師の勝ちだ
牢屋(校庭中心に円を描いてそれを牢屋と見立てている)の見張りは殺せんせー
体育は全面烏間指導だが、どうやら殺せんせーも混ざりたいと駄々をこねたらしく見張り番で落ち着いた
皆が逃げている中、撫子は烏間に捕まり既に牢屋の中で殺せんせーお手製古文のプリントをやらされていた
撫子の名誉のために言っておくが撫子充分奮闘した
烏間に気付いたら背後を取られ気づかぬうちにタッチされた他の面々とは違い、烏間の気配に気づきタッチされないように避け、交わしていたのだ
だがそういう時ばかり運が悪く鳥の糞が落っこちてきたり、虫が降ってきたりとハプニングがおこりビビった拍子に捕まっている
撫子的にはそれはを交わして烏間に捕まったのでセーフである
1度目は岡島が殺せんせーに賄賂(水着の巨乳お姉さんの写真)で、2度目は矢田が「病弱の弟にケイドロすると言ったら頑張ってと言われ、でも捕まったなんて言ったらきっと・・・」と涙ながらに殺せんせーに訴え情で脱獄した
「城戸さん、流石に3度目はヤバイですって」
「烏間先生絶対わざとだ、わざと」
3度目の逮捕の撫子は一緒に捕まった狭間と一緒にいた
「アンタ普段の身体能力はどこいったのよ」
「まさか木と木の間で跳んでいた時に目の前で鴉が横切るなんて思いませんでしたよ」
横切り、驚き、転落
今日は本当についていない
「昨日の夜ベランダに干していた下着も盗られるし、本当ついていないよ」
「は?アンタ下着盗まれたの?」
「最初は落ちたかなー、と思ったんだけど庭にも付近の道路にも落ちてなかったしそもそも風強くないから飛んだってことないよな、って」
「警察いったの?」
「まだ、もうちょい探してからやろうと思って」
はぁ、とため息をついた
狭間は明らかに怒りを露わにしている
「ねぇ先生」
「にゅ!?」
「本物捕まえて、呪い殺さないと行けないんだけど、ねぇ?」
人ひとり殺さんばかりの殺意
え、狭間さんってこんなキャラでしたっけ?と殺せんせーは慌てふためく
「ど、どうぞご出所くださいませえええ!!」
「殺せんせー!!?」
自分よりも怒ってくれる者がいると冷静になるもので、撫子は申し訳ないながらにも助けに来た木村にハイタッチし脱獄した
「まずは外に出ることから始めないとね」
「待って、大丈夫だからね?」
「大丈夫じゃないわよ、犯人がアンタの下着何に使うつもりかわかってんの?」
「え、いや、知らない」
「あー、うん、そうよね、アンタはそういうやつよ」
今度従兄弟にでも聞いてくれ、と狭間は投げ捨て授業放棄使用としたところで授業終了のチャイムが鳴る
全員脱獄で、完全に生徒の勝ちだ
殺せんせーがある意味不正をしたのだが
「まー、放課後でいいじゃん、ね?」
「・・・逃げられても知らないわよ」
タイミングの悪いチャイムで、狭間も冷静になってくれたのか撫子はホッ、と息を吐いた
***
「ねえちょっとこれ!」
教卓の中のプリントを取ろうとした片岡が、悲痛な声をあげる
プリントと一緒に出してきたのは複数のブラジャーだった
「あ、私のだ」
「はぁ!!?」
こんな所にあったんだ、と撫子は白と黒のボーダーの小振りなブラジャーを取っていく
「あ、同じ柄のパンツなかっ痛い!」
「何お前は普通に持って帰ろうとしてんだよ!」
ばしん、と頭を叩いた寺坂はとりあえず吉田と村松に殺せんせーを連れてくるように言う
クラスがこんなことになっているなど思わない殺せんせーはノコノコとやって来た
「殺せんせー、撫子の下着が教卓の中にあったんですけど」
「あ、パンツ知りません?パンツも無くしちゃって」
「アンタはちょっと黙ってなさい」
「え、でもこれ結構お気に入り」
「城戸さーん、ちょっとお口チャックねー」
むぎゅ、と片岡に口元を抑えられモゴモゴと文句を言うが届かない
生徒の下着盗むなんて最低、などと言っているが殺せんせーは知らないと言い張りなんなら職員室の方まで私物検査でもすればいいと言った
すでにブラジャーが出てきているのだからどうにもならないだろうがと思うが皆で捜索にいく
そこからが最悪だった
案の定ブラジャーが出てきてしまったのだ
「そういえば下着ドロの被害者、犯人の特徴を黄色いだのタコみたいだのいってたっぽいよ」
「え、それって・・・」
「そ、そんな!あ!ほら、見てください!先生皆とバーベキューしようと・・・」
バーベキューのためにと用意したらしい串を出すがその串には肉ではなくブラジャーがささっていた
その上クラス名簿の女子の名前の横にはカップ数が記入されているのを発見する
茅野のところに「永遠の0」と書かれておりブラジャーをよそに怒り出す茅野
でも、ここまで証拠があれば言い逃れはできない
それでも、殺せんせーはやっていないと言い、信頼を取り戻すためと真犯人を捕まえるべく言葉通りに飛び出して言った
「で、皆正直どう思ってんの?つか、一応被害者っぽい城戸は?」
「んー」
「あ、ごめん」
赤羽に話をふられ応えたいがいまだ片岡に口を塞がれ話せない
それに気づいた片岡が謝り手を離す
「私的にはパンツも返して欲しいんだけど」
「今パンツは捨てろ!」
いまだにパンツを引きづる撫子に皆がツッコミをいれる
撫子はしぶしぶと、そして意味がわからないと言いたいように口を開いた
「何で殺せんせーが犯人だと思うの?」
「え」
まったく殺せんせーを疑っている様子のない撫子に驚く一同
赤羽だけが納得したように頷き確かに、と続けた
「仮に盗んだとしても殺せんせーがわざわざ目に付く場所に置くわけないし何よりCの城戸のブラとか興味無いでしょ」
「あ、私ものによってはC使ってるけど基本Bだからそれに書いた人も違うと思うよ、殺せんせーだったらもっと正確に書くでしょ」
「なんで今日の城戸さんは自分の知られてはいけなさそうな情報ばら蒔いてんの」
「いや、殺せんせーBなら確実に興味無いよねって話ですよ潮田くん」
赤羽がクラス名簿を見て言った発言に訂正をいれ、それにツッコム潮田
今日の城戸が男子に優しいという岡島の一言は寺坂グループの本気の殴りによって消された
「でも、城戸さんのその発言でこれは確実に誰かに仕組まれたってことがわかったね」
「でも仕組むったって誰が・・・」
「城戸さん以外のは全部F以上のっぽいし、特定出来れば待ち伏せ出来るかも」
「皆さん!これを!」
律がみんなの携帯にある文章と画像を送る
画像を開くと大きめの建物、文章にはとあるアイドルグループの強化合宿とのことが書かれている
「これって今流行りの皆が巨乳ってやつじゃ」
「合宿は今日で終わり、明日には解散の様なので確実に今晩現れるかと」
「でかした律」
誰がこんなことをしたのかはわからないが殺せんせーを落し入れるなんて許せるわけがない
皆で下着ドロを捕まえよう
クラス皆が意気込んだのだった
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