巨大プリン爆破計画
2学期が始まってすぐにきた休日
その初日、何故か我々E組は茅野カエデに呼び出されE組校舎に集まっていた
茅野の暗殺企画
巨大プリンを作成し、そのプリンの下に対殺せんせーのBB弾をつめた爆弾を設置し殺せんせーが夢中に食べている所で爆破
正直暗殺ではサポート的なイメージの強い茅野から攻めていく計画を示されたのは驚いた
使う卵はニュースで話題になっている供給過多で廃棄処分になっている卵
道具か機械は既に烏間に頼んで用意済みらしい
あとはクラスメイトの協力次第
「面白そうだね」
「茅野がそういうの珍しいし、やってみようよ」
「さんせー!」
すでに校庭に用意されているとのことで全員が校庭に移動する
「これって・・・」
「まさか」
「さぁ!プリン爆殺計画!始動だよ!」
茅野曰く、以前殺せんせーと一緒に食べていた時「何時か巨大プリンに突っ込んでみたい」と言っていたらしい
感情の半分は自分もプリンを食べたいという茅野の願望だが殺せんせーはエロとスイーツに目がない
やる価値は大だろう
皆やる気は充分だ
すでにマヨネーズ工場の機械を借りて溶き卵は出来ているようだ
それでも、それ以外の調理はまったくしていないので砂糖やバニラエッセンスを混ぜていく
そこで倉橋が以前テレビで巨大プリンが失敗していたことを言う
「プリンが自分の重さに耐えられなくて崩れちゃったんだよね、あれ」
「城戸ちゃんも観てたんだ」
「たまたまね」
「あれはゼラチンしか使っていないか、今回は寒天も入れようと思っています、寒天の方が沸点も高いし9月の空の下でも溶ける心配はありません」
「おおー!!」
茅野の計画の手順に驚きを隠せない
プリン液を何回かに分け、下から上に掛けて徐々に生クリームの量を増やしふんわりと仕上げる
ずっと同じ味ではつまらないからとムースやゼリーをオブラートで包んだものも用意していた
そうして出来上がっていく巨大プリン
シルバーウィークまるまる使ってできたそれは、休み明けに殺せんせーにお披露目となった
「にゅやあぁー!!こ、これはいったい!!」
「これ、ぜーんぶ殺せんせーが食べていいんだよ!」
胸を張って殺せんせーを接待する茅野
他の者は校舎の中で様子を伺っている
「では遠慮なく」
殺せんせーが最上部から突っ込んでいく
そのまま茅野も校舎の方に下がっていき、後はタイミングをみて竹林が爆弾のスイッチを押すだけなのだが・・・
「だ、だめー!!」
茅野の静止の声に今更何を、と皆が驚く
プリンに罪はないと竹林の腕を掴みスイッチを奪おうとする
そんな攻防をしているうちに殺せんせーは仕掛けていた爆弾を解除して戻ってくる
爆弾特有の臭いを隠せていないのでそこを解決するように、とのこと
竹林は肩を落としていたがそれでも次こそはと俄然やる気のようだ
「さて、先生が爆弾や対物質で汚れていない綺麗な部分を分けてきました、皆さんで食べましょう」
「え、でもこれ殺せんせーの・・・」
「美味しいものは皆で食べる、それが一番美味しい方法、ですよね?城戸さん」
「!!はい!!」
「でもね、城戸さん」
殺せんせーは大人が子供を諭すようなそんな真顔に近い微妙な表情で触手を撫子の両肩にのせる
「一応男子の面子ってのも考えてあげないと、一緒にいた竹林くんや寺坂くんが可哀想ですよ」
「なんであの時のこと知ってんだよテメー!!」
「え、なになに?何かあったの?」
メイド喫茶事件を既に知っていた殺せんせー
撫子は何のことかまったくわかっておらず頭に?を浮かべているが寺坂は即座に分かったのか殺せんせーをナイフで刺しに行く
竹林は気にした様子もない
面白そうなことを察知した赤羽が殺せんせーと寺坂の所にちょっかいをかけにいった
「なんかあったのアンタ」
「わかんない」
「城戸さんがイケメン過ぎて片岡さんが負けるかもしれないって話してんだよ」
まったく違うだろうが竹林の言葉にへー、と生返事をする
それを聞いていた矢田は片岡の、倉橋は撫子の腕を掴んだのだ
「イケメンといったらメグでしょ!」
「いやいや、城戸ちゃんのイケメンには悪いけどメグちゃんも負けちゃうよ!」
バチバチと火花を散らし始めた2人に撫子と片岡は苦笑いを零す
2人とも女なので正直イケメンと言われてもピンと来ない
「まぁ、城戸さんは色々頼りになるし、うん、イケメンだよ」
「クラス委員で皆をまとめる片岡さんの方が頼もしいイケメンだよ」
「何擦り付け合い始めてんのよ」
気まずそうに視線をそらし始めた撫子と片岡に冷たいツッコミを入れるのは狭間
そんな面々をみて潮田は自分は絶対その戦いに混ざれないだろうと少しだけ嘆く
「どーしたの渚」
「いや、片岡さんと城戸さんのイケメンの擦り付け合いさ、カルマくんや磯貝くん、前原くんは混ざれそうだけどなー、と」
「渚くんはほら、取って可愛い選手権に出ないと」
「僕は何も取らないよ!!」
顔を紅くして1通り抗議をした後、気を取り直したのか再び潮田は茅野の向き直る
「でも、残念だったね、殺せんせー暗殺」
「んー、でも最後の方自分のせいでってのあるし」
「まー、それは」
「でも、諦めないよ」
茅野はニコリと笑って殺せんせーに向かって指を指す
「まだぷるんぷるんの刃はあるんだから、逃げないでよね、殺せんせー!」
茅野の意気込みに殺せんせーも顔に〇を作って嬉しそうに笑う
「殺せんせー、殺そうね!卒業までに!」
「うん!」
茅野の激突暗殺計画で、また一つE組がまとまった気がした
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