私と大輝は、数週間前から一緒に暮らしている。

2人での生活にはだいぶ慣れてきたんだけど、1つだけまだ慣れないことがあるんです…





風呂上り





「スズー!オレ、先に風呂入っていいかー?」

「! あ、う、うん!いいよ〜!」

「何、オマエまだ慣れねーの?」

「う、うるさいなー!!早く入って来なさい!」


そう…私が慣れないことっていうのは、彼氏さんのお風呂上りの姿。

もう何回も見てるはずなのに、一向に慣れる気がしないんだよね。

きっと今日も…


「上がったぞ〜」

「は、は〜い!」


声のする方に顔を向ければ、そこには腰にバスタオルを巻き、髪の毛をガシガシと拭く大輝の姿。

細いのにしっかりと筋肉がついた体。

風呂上りで少し火照った顔。

青みがかったキレイな髪から滴る水。

髪の毛を拭く仕草。

これだけの要素が揃えば、誰でも鼻血出るよね!?


「…おーい、鼻血出てますけどー?」

「えっ!う、嘘!?」

「おぅ、嘘。」

「…」


私がムッとして黙っていると、自分の体が突然石鹸のいい匂いに包まれた。

それはつまり大輝に抱きしめられてるということで…!


「うわっ!ちょ、大輝…!」

「スズさ〜早く慣れろよな。つーか、オレの体なんか毎晩見てんじゃん。」

「ま、毎晩なんて見てない!てか、そーゆーこと言わないで!恥ずかしいから…!」

「ははっ!じゃあ特訓のために、これから毎日一緒に風呂入んぞ!」

「えっ!?ムリムリムリ!」

「ムリじゃねー。何なら今からもう1回入ってもいいんだぜ?」

「ひっ…!」


この強引な彼の色っぽい風呂上がり姿に慣れるのは、まだまだ先になりそうです…



fin.



- 8 -

*前次#


ページ:

目次へ


作品選択画面へ

home