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往復書簡一通目
拝啓 シュヴァリエ・エルベール様
なんか改まって手紙をやるのがすごい違和感あるけど。また今年も一年が始まったよ。何も変わらない、いつもどおりの新年度。一年生はにこやかで、楽しそうで、留年した人は一部を除いて少し焦ってて。僕は例外に含まれるんだろうけどそんなん知ったこっちゃない。
アンタ、いくつになった?結構いったでしょう。懐かしいね、アンタと、マツリカと三人で過ごしてた頃。アンタが人間のくせに同性にしか興味がなかったから恋愛とか無駄な感情、入ってなかったし。
この時期はいつも思い出す。マツリカのことも、アンタのことも。出会ったのは確か、アンタ達が一年生だったこんな時期でしょ。
まぁそんなことはどうでも良くて。アンタから突然手紙が来てなんだと思ったら、新一年生にアンタの子供がいるんだって? 久しぶりに手紙よこした割には事務的じゃない。しかも二年にも三年にも妾の子がいるとか聞いてないし。
まぁそいつらのことは任せなさい。旧友のよしみでどうにかしたげる。せめて、死なない程度には。
またなんかあったら連絡する。返信は別にいらない。またね。
敬具 茉紘
入学式の少し前の話。
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