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往復書簡四通目


拝啓 シュヴァリエ・エルベール様
 
 いい加減アンタに様つけるの嫌になってきた。今度はそれなりの返事、どーも。
 意外? 言うと思った。僕だってずっといじけてるわけにはいかないのよ。あのこの思い出も大切にとっておく。でもこの先少なくとも数百年はまだここにいるつもりなのに、ひとりぼっちじゃ寂しいでしょ。
 なんだかここ最近凄く忙しくて自分でびっくりしてた。イベントが目白押しだからかな。体育祭と、交流祭。だいぶ返事を書く暇がなかったから遅くなってごめん。
 試験だけど、戦闘試験はみんな合格したみたい。よかったね。僕ももちろん合格。当たり前よ。
 体育祭は体育祭でみんな楽しんでたみたい。僕は面倒だから応援に回ったけど、飛行レースとか飛んでたよ、蒼いの。ピンクゴリラも友達と楽しそうに笑ってた。いつ見てもいいね、人の笑顔は。
 交流祭も大盛況。色々エピソードはあるけど、アンタの知らないひとばっかだから話すのやめとく。でも僕は、すごく楽しかった。
 星、覚えてる? 交流祭で配られるやつ。スタンプラリーとか、修練棟イベントに参加するともらえるの。思い出して今、マツリカの引き出しから引っ張り出したんだけど、輝いてるわけがなかった。当たり前なんだけどね、でもなんだか、そこにあの子の温もりが残ってる気がして捨てられない。
 アンタの星は今どこにあるの? 僕は毎年もらいすぎて、瓶詰めにしてる。いつか僕が死んだら瓶の中が真っ黒になると思うと、誰かにそれを見て笑ってほしいなって思っちゃった。きっと、そんな人はいないんだけどね。
 
敬具 茉紘

体育祭と交流祭。

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