相棒だとは思っていたけれど!
夢主=ゲームの主人公の立場にいます
ゲッコウガの生態捏造してます
「ゲッコウガがいるから私に彼氏出来ないんだよお!!」
困った顔をするゲッコウガにしがみつく私。
お母さんにはみっともないからやめなさい、と叱られた。
久々の娘の帰省なんだから叱らなくても良くない?確かにしがみつくのはみっともないことかもしれないけどさ……!?
サイホーンにご飯あげてこいとお母さんに蹴り出されぶうぶう言いながらも、外で待つサイホーンの元へと向かう。
「……わざわざ一緒に出てこなくてもいいんだよ?ゲッコウガ」
ひっそり横に立つゲッコウガに声をかける。全てのゲッコウガがそうか知らないのだが、私のゲッコウガは真面目というか過保護。まだトレーナーになったばかりでタイプ相性は曖昧、ミアレシティで迷子になる……などみっともない私の姿を1番見ていた彼だからかもしれないけど。フレア団との戦いの中、最初はビビって泣きかけたこともあったし。
それにしたって、移動するときはだいたいモンスターボールから出て私の傍にいたり、こういったちょっと外に出るときもシュバッと飛んでくるのは過保護すぎでは?しかもおかげで彼氏出来ないし……!ナンパが来たら牽制、合コン行っていい感じになったと思ったら影から飛び出す青の忍者ゲッコウガ……。おかげで彼氏いない歴が年齢に、そしてチャンピオンとなりポケモンバトル激強になってしまったので男性からは尊敬や怯えた視線しか貰えなくなった。例外はあっても、やっぱり恋する相手なんて見つからなくて。
「強いゲッコウガもほかのみんなも私の自慢なんだけどさあ……」
恋人がなかなか出来ないとなると話は別なのだ。周囲の友人の大半は恋人持ちか、恋人持ちだった子ばかりで、何となく焦ってしまう。
ゲッコウガが励ますためか、私の頭を撫でる。悲しみの理由の原因の2、3割は君だよ。
何故か手のひらで無く、触られることを嫌うはずの手の白い部分で。ぷにぷにでひんやりしている。
ケロマツ時代にその部分を触ったら嫌がられてしまったので、そこには触らないでいたのだけど、気付けばゲッコウガ自身からそこを使ってふれあうようになっていた。私から触ってみてもいいのかな?今度、やってみようっと。
後日、私が白いところに手を当ててみたところゲッコウガに驚くほど喜ばれた。高級なポフレあげてもそんなにはしゃがなかったのに……!
元々近かった距離が、バカップルも真っ青の近距離にいるようになり始めたゲッコウガ。
どういうことかと、ネットや図鑑を駆使し調べた結果。雄のゲッコウガは自身の白い部分を押し付けることが求愛行動であると分かった。そしてその求愛を受け入れた雌のゲッコウガは、お互いにその白い部分を重ね合うーー待って!?
今までのことを振り返る。最初は違えど、最近はよく白い部位を私に触れさせるようになったゲッコウガ。そしてそれに触れた私。喜び、ずっと傍にいるゲッコウガ。つまりこれは。
「私がゲッコウガの求愛を受け入れたことになっている……?」
そうだと鳴くゲッコウガ。それに対し私は頭を抱えるしかなかった。
どうしよう……。