萌える業火


激しく炎が燃える。罪を知れば知る程熱は増し、業火となる。
此れは罪。
ワタクシを捨てた貴女の罰。貴女への思いに縛られるワタクシの罰。
罪とは背徳、罰とは愛惜。
背徳と背中合わせの此の愛は、萌える。赤い息吹を闇に描き、残像残し、貴女の云う罪の花になる。観音菩薩の腕の様に無数に広がる花弁、鱗茎は毒、ならば、其の毒を欲し様。
貴女とならば、地獄に咲く花となろう。




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