ウェストウッド通り


嗚呼、そう。
だから私は、自分をそういう対象で見る男達が嫌いで堪らなかった。
騙して、殺して、ミキサーに掛けた。
ケネスにさえ関わらなければ、私はもっと復讐が出来た。デスタン刑事に疑われる事も、騙される事もなかったのに。
最後に騙されたのは、私。

「以上十七名。イヴ・オリファント、間違いはあるか?」
「いいえ。全て私が、此の手で殺したわ。」
「最後に云う事はあるか?」




「やっぱり、顔が無いと、無理かしら…」




イヴが最後に見た景色は、澄んだ青空だった。重力に従う刃が首を通過する迄、イヴは其れを見続けた。




*prev|27/27|next#
T-ss